【FGO】魔法使いの夜は進む文明がテーマ。まほよコラボでも消費文化に対する話をしてくれて面白い
「その場その場で盛り上がれればそれでいい」
「人生を変える程の名作・生きる希望を与えてくれる偶像なんて出てきた所で半年も持たない」
「感動とは大衆の肥料。それを食って育った『誰か』が新しい娯楽を生む』
「大体一つの感動を一生覚え続けるなんてそれこそ文化の停滞」
「人の見たがる感動なんてそれこそ星の数ほどある。常に新しいものに上書きされていくのが娯楽というのもの本質」
この辺は正直頷かされる所が多いと思った
アニメとか漫画とかラノベとか、あるいはドラマに映画と今時の流行を見てると猶更なぁ
昔より消費ペースが明らかに早くなって作品の数も多くなったのは感じるね
ここらへんに似た話はオベロンの時にもありましたわねぇ…。
要は消費文明ってことよねコレ
消費文明となるとそれこそ青子が脳裏にチラつく訳だけど……
そうそう。速くて軽い…なんて、まさに青子の魔弾……うーん、負債関係?
というか第五魔法「魔法・青」の本質が思いっきり「歴史の上書きと消費」なんじゃないかな。
ゲーティアが「人類史を焼却して魔力変換し、その魔力で星の始まりに飛んで歴史をやり直そうとした」のとは逆に、「歴史を上書きして、上書きされる前の歴史を魔力変換して別のことに利用する」の第五魔法。
発生する抱えきれないほど莫大な魔力を支えるだけの頑丈さと、それを流すための放出適性を兼ね備えた魔術回路がないと扱えないものと思われる。橙子さんご愁傷様。
歴史というハードディスクに最新ファイルとして自身の願った歴史を刻むからこその「最新の魔法使い」であり、これを使うことは人類史とともにあるアラヤに対して真っ向から喧嘩を売ることに等しい。
使うたびに世界を破壊しているようなものだし、それまでの世界に対して矛盾や破綻を起こすような歴史の上書きをしてしまったら、自分自身でその修正に奔走する羽目になる。
理想としては『人類史を推進力に変えて人類が宙へ飛び出す』のに使うべきなのだろうけど、「とっくに意義を失っていた」ってのはなんでだろう?
宇宙開発技術がすすんでるから?
機械でいずれ全人類ができるようになるのになんでそれを使う必要があるのさ
みたいな
この辺は本音っぽいよね
あとそれはそれとして旅館の主人は「一つの感動」が心のアートグラフに刻まれてそう
それでも、一生心に残るものの為に生きたいと思うことも罪ではないと思うのですよ。
人類は生産したモノを消費し続けるってのは大体そんな感じだけど
生きてる限り覚えてる物語(感動)があるのもまた事実かな。
そもそも人類が物語(歴史)を使い捨ての消費材にしてそう簡単に忘れられるなら
人間世界はもっと未来に向かった方向性に進んで住みやすくなってるだろうよ。
毎度毎度新鯖を出しては物語で感動的な場面を演出してユーザーにガチャと経済を回させてるのも消費文化の最先端とも言えるFGOでこの話をぶっ込んでくるあたりがきのこの作家としての姿勢が見えて好き…
そーなんだよぁ、そういう世界にも音楽のトップやお笑いのトップやスポーツのトップや番組のディレクタープロデューサーにトップの敏腕がいるわけで
「今の流行!」「これエモい!」なんて持て囃されて、でも数年後には飽きられて消えた娯楽や話題の人なんて星の数ほどいるからねぇ
そうねぇ…最近のやつだとハンドスピナーとかマリトッツォとかがそうだな
好きな惣菜発表ドラゴンが好きな惣菜を発表します〜♪
このキメラ15年前にも流行ってたな
まほよって進む文明がテーマだし、消費文明が今の型月作品の全体テーマだからこのあたりの話は出てくるよなぁ
シンと正反対だね
一つの感動(始皇帝)を覚え続け、期待の新人(英雄)は生まれず、
あと次から次へと新しいものに上書きされる現代の消費文明の代表である青子の第五魔法は終わりの星が持つ上書きできない「オンリーワン」には通じないってことで良いのかね
https://www.4gamer.net/games/115/G011514/20120511075/index_4.html
「終わり」にはもうその先がない以上、負債をそれ以上先送りできないから……?
青子が願い星に負けたのは「同じ消費文明」かつ出力が上だったから…?仮にアリス(中世の文明)がメタ張れるとしたらどんな理由だろうか。
というか今回のイベント ノベライズしてくれぇ
完全に奈須きのこの小説じゃんけ
そして「最新の魔法使い」であり「消費文明の代表者」である蒼崎青子。際限のない広がり、際限のない消費、際限のない成長の末に待つモノは、希望に満ちた未来などではない…ともまほよで語られている。このあたりはFGOの内容にも通じるところがありますね。
オベロン「物語の消費駄目、絶対」