【FGO】神話における海幸彦と山幸彦の話は海幸彦からしたら相当理不尽な話である
山幸彦くん釣り針無理に借りたうえに、義父パワーで逆襲って酷くねと神話見た当初は思ったが、一応釣り針の代わり自体は数を渡して償う姿勢は見せたが納得しない海幸彦くんも大概頑固だなと見返すと思うなどした
海幸彦さん、ついに見つかった本物の釣り針を返すときに、お兄さんにガチな呪いをかけてるしね
いや混同されがちやけどな、釣り針失くして乙姫ことトヨタマヒメに会いにいったのが山幸彦の方やねん
兄のホデリが凄い釣り針で釣りまくってたから海幸彦、弟のホオリが凄い弓矢で獣を狩りまくってたから山幸彦という「あだ名」がついたと
話は変わるけどなんやかんやでトヨタマはホオリのの子を出産するために地上に出てきて、見るなっつったのにヤヒロワニに変じての出産シーンをホオリに見られたから実家に帰ったと続くわけだが
そしてホデリとホオリがなんでそんな名前かというと親のニニギが嫁の妊娠があまりに早いから浮気を疑ったらキレた嫁のサクヤが「天孫の子だから火では死なん!」と火中出産とかやって産まれたタイミングで火「照り」とか火「遠り」とか名付けられたと
…始まりのイザナミからしてそうだけど、日本神話って妊婦にやたら厳しくなかろうか
山幸彦がワダツミから貰ったアイテムで、水の満ち引きを自在に操れるようになって海の権能も身につけた部分もややこしさの原因だろうな
これで海幸彦のお株を奪わんばかりに、海属性の海幸彦を逆に溺れさせるという
山幸彦が天皇家の祖にあたる訳なので、このエピソードで豊玉姫を嫁に貰い海界の血を
ニニギ浮気疑いエピソードでは旦那より存在感を示す咲耶姫は大山祇の娘なので、これで山界の血を
天津神のみならず地上国土に根ざす大神たちの血をも引いているという正統性を謳ったってワケ
イベタイトルにも二つの宝玉入ってるしこの辺でもうひとひねり来るってことかな
呪いの下りが丸々カットされてるし釣針返した後も兄が怒ってる事になってるし
呪いはバトルの謎デバフの正体だから省かれたとしても、ここまで元の神話の下りと違うと何かしらありそう
自分が知ってるバージョンだと海上がった瞬間山幸が海幸攻撃してたな
>ここまで元の神話の下りと違う
まさか並行世界案件来ちゃったりする?(エインズワース家を見ながら)
冗談はさておき流石に型月的な多少の変更かな……だよね?
ちょっと詳細をきっちり思い出せないが、一応「釣針の件は返して一段落したが、その後栄えた弟の元へ兄がまたちょっかいかけてくる」系と「釣針を返しても怒りが収まらず双珠の使用に至る」系があったはず
古事記と日本書紀で微妙に善悪の匙加減が変わってたり、日本書紀の補記に別説が載ってたりで結構わからなくなるんだよな
ヤマトタケルや鈴鹿御前もそうだけどバリエーションが豊富な英霊はどの逸話から来てるのか探らないといけないからな
鈴鹿御前とか地雷になってるし
まぁ記紀に載せるってことはなにがしかの氏族の先祖に実際あった話の焼き直しや匂わせな事が多いわけで、どっちかを徹底的に善悪に寄せたら時代によってまずい面もあるというのも実情だろうしね
いくつか説をばらけさせて、善玉が今の主軸派の祖先、一方わり食ってる氏族にも残るだけの事情はあるぞ的に治めるなんてことはおそらくあっただろうし
調べてみたらそもそもの発端の道具交換の下りだけでも『互いに了承の上交換』『兄の方が交換を持ちかけた』『弟の方が交換を持ちかけた』等の複数パターンがあるんだな
日本書紀だと前者二つのパターンがあって古事記だと最後の一つが書かれているらしい
豊玉姫がたちがノリノリで釣り針に呪いかけて、海幸彦の行動パターン予測するから
「海幸彦を恨んでた海の神々が山幸彦を使って呪いをかけたかった」
なんて考察もあるのね。
豊玉父娘と海幸彦はここはここでおそらく古い海の神と新しい海の神のアレコレもあるのだろうしねぇ
呪いが謎なのはそうだけど自分が聞いたバージョンこれだったから何がおかしいかわからん
帰った後に兄弟喧嘩で珠2つ使うから順番もあってるし…
一応代わりに用意した釣り針は山幸彦の狩に使う剣=商売道具を溶かして作ったものなので
弟が自分の商売道具潰してまで謝罪してるのに許さないのはどうなんだみたいな意見もあったりなかったり?
兄は商売道具の交換に消極的だったのに弟がごねるから仕方なく承諾したって下りが無ければまあ分かるんだけどねぇ
神々ってそう言う(理不尽)もんだ
知らなかったわ
釣り針(の代償)がデカすぎる