『Fate/Zero』第33話感想 今回の個人的ハイライトは言峰に聖杯をもたらす蛇のイメージ
言峰綺礼の鉄面皮が崩れてからがおもしろい
みんなの知るZeroの言峰さん。
通称ヤング綺礼。(ドラマCD調べ)
それにしても真じろう先生の描くヤング綺礼の無敵の肉体は凄かったですね・・・。
この漫画が連載してよりいつもつまらなそうな顔をして表情も変えない。
今回はそんな男の表情が見ていて面白かったです。
ギルガメッシュの切り口で早速「うっ」となってます。
まさか自分の心を解体しようとしているとは思わなくて
予想外のことに油断したーと思ってる顔ですよ。
アニメでもこの二人の会話描写は工夫の凝らされたシーンでしたね。
でもこの辺はやっぱり小説を読んだほうが色々と分かりやすいと思います。
延々と益体のない妄想にふける言峰綺礼の図
雁夜が時臣に勝つところまで妄想して時臣師への遠慮などもありません。
ノリノリです。「あくまでも仮定の絵空事」と念押ししてめっちゃノリノリの妄想です。
そんなわけで妄想からさらに突っ込まれて自分の愉悦の在り方を明らかにされちゃった言峰だった。
もう表情がコロコロ変わって同一人物かっていうくらいの変貌ぶりです。
いや本当にアニメよりもいい表情していると思いますよ。
上記で言峰に聖杯をもたらす蛇のイメージが良いって言いましたが
ギルガメッシュに蛇のイメージを付加するってのもまた面白いですよね。
この良い感じに気持ち悪さを感じる蛇のウロコトーンの中で輝く英雄王の目も良い描写だと思うのだ。
ラストは色々と持て余して葛藤する言峰。
狼狽する言峰の表情に興じた人は愉悦の素質があるよ多分ね。
というわけで今回も面白かった。が、男二人の会話シーンでむさかった。
Zeroの癒し、可愛い女の子が揃ってるセイバー陣営が次に見れるのはいつ頃かな。
この長い葛藤を知っているとHFラストの士郎と言峰の本音トークでの自分と同じく、壊れている筈の士郎が桜に対して持つ平凡だけど人として正常な愛への憧れを吐露した所が深く感じる。
個人的に言峰は、自分の本質を知りたかったと言うよりは、人として正常になりたかったんだろうなぁと思ってしまう。