『Fate/Zero』第48話感想 少年切嗣の血と硝煙にまみれた日々の始まり
矩賢さんが切嗣を抱擁するシーンなど
二人の親子の情は間違いなく本物。
危険な試薬に手を出して変わり果ててしまったシャーレイ。
自分の腕に齧り付いて血をすすり、なんとか意識を保っている状態。
抑えきれなくなるまえに自分を始末してくれと切嗣に懇願します。
とはいえ何もかもいきなりすぎて幼き切嗣にはわけがわからないであろう。
牙を剥き出しにした鬼気迫る表情の中には確かにあの可愛らしかった少女の面影がある。
切嗣が手を下せずに誰かに助けを求めようとしたのも仕方ないか。
こんなになっていても胸元とかに目が行くのも仕方ないよね。
だがこの決断のせいでアリマゴ島は地獄絵図となる。
最後に映ったシャーレイはもう耐え切れなくなった直後であろうか
切嗣が助けを求めたのはアリマゴ島にある教会のシモン神父。
こういった事に対処できる人に連絡をつけたシモン神父は裏の世界もご存知のようだ。
アニメでは血を吸われて感染した村人にやられた神父ですが漫画では違うようですね。
知性もないゾンビが扉をノックするとは思えないし
シモン神父が相手の姿を見て何者だって言ってるので教会の関係者とも思えない。
たぶん魔術協会から派遣された人たちに口封じで消されたのではないでしょうか。
魔術協会の人たちのビジュアルですがアニメと同じあの人ですよ。
炎の魔術でアリマゴ島を地獄の業火に包むこの姿
アニメでいきなりこの人を見たときは驚いた型月ファンも多いであろう。
漫画では原作にもある矩賢さんが切嗣を抱擁するシーンがありました。
パパさんの親子の愛情は紛れもなく本物だと分かるところですね。
堅物の矩賢さんですがそれは秘められていて愛が無いわけじゃあない。
抱きしめられた切嗣もそれを確かに感じ取っています。
切嗣が引き金を引くところも、これまた原作にあった父親との記憶の数々を思い浮かべるシーンです。
息子もまた父親のことを愛していたし、誇っていた。
だから地獄を生み出す元凶とはいえ手にかけることは迷っていたし葛藤もある。当然ですよね。
だがそんな内面とは裏腹に、父親へ銃弾を叩き込んでしまう切嗣。
眠ったままだったほうが幸せだったかもしれない才能が目覚めた瞬間である。
ナタリアさん美人。ちゃんと死体を回収しております。
これを手に入れて魔術協会に売りつけるのが彼女の目的でしたからね。
一緒に島を脱出する際に持っていく物は「何もない」と言う切嗣でしたが
父親の亡骸と共にボートに揺られていた時の胸中を思うと想像もつかない。
今回はアニメをベースにして原作のシーンを拾った感じでした。
次回もまた過去編かな?魔術刻印の継承とか描写するのだろうか。
この赤ザコさんかっこいい…///
きっと散り際もかっこいいんだろうなぁ…(遠い目)