『Fate/Grand Order -turas realta-』第16話感想 邪竜が初めて遭遇する未知なる竜殺し!無力な人間の放つ勇気の輝きが成し遂げたドラゴンスレイヤーの偉業
邪竜との死闘クライマックス
竜が、英霊が、ワイバーンの群れが、フランスの兵士たちが、そして無力な人間がぶつかる戦場。兵士の士気も高くワイバーンたちは倒されていくが数が多すぎる。そして敵にはまだランスロットが健在でそれを抑えるのに味方の英霊が三騎がかり。加えてファヴニールを仕留められなければいつ有利な戦況がひっくり返るかもわからない。みんなと協力したまさに戦争と形容できる戦場。漫画だと見応えのあるシーンに仕上がってますね。一筋縄ではいかない邪竜討伐
必殺を狙ったジークフリートの宝具もブレスで相殺。そしてジークフリートを警戒してか距離を取って離れる。前回の災害のような暴れかたから一転して冷静なる動き。それもその筈、相手は一度は己を殺した怨敵。そこらの兵士や人間を相手にするのとはわけが違うと邪竜は認識している。油断も慢心もない邪竜はもしかしたら生前より厄介かもしれない。加えて維持していた戦線が崩れ、ランスロットに襲われた兵士たちに犠牲が広がり始める。揺れる藤丸の意思。兵士たちのために退きそうになる藤丸立香
藤丸たちの役目は前に進むこと。だがサーヴァントの相手など無理な兵士たちを救うために後退しようとしてしまう。それに待ったをかけるのが清姫。清姫の正論は理解できるが藤丸は兵士の犠牲は割り切れない。そんな藤丸の心と背中を押すジークフリート。割り切る必要なんてどこにもない。だって犠牲なくしては勝てないとしても人の命とは尊いと思うことは間違いなのではないのだから。英霊たちの助言で少年は再び前に進む決意をする。絵で見ると英霊との交流が視覚効果でわかりやすいのもいいですよね。戦況を変えるのは英霊たちの力だけではない
エリちゃん、アマデウス、ゲオルギウスを相手にしてなお戦い続けるランスロット。片腕にもなっているのにその連撃はゲオルギウスを追い詰めるほど。円卓最強もうちょっと自重して!しかし英霊の戦いに無力だったジルドレさんの渾身の一太刀がついにランスロットを仕留める。英霊と人間はあまりにも格が違いすぎる。だがこの場にもしもジルドレさんが居なかったらこの勝利は無かった。そうだ今ここで戦う人間は舐めていい存在ではないのだ。大多数の人間を侮っていた邪竜が一匹
ファヴニールには油断も慢心もなかったがそれはジークフリートに対してだけ。自分を倒せるのはジークフリートだけであり、人間の群れなど奴を隠すための木々だろうと。だから邪竜はこの戦場でもっとも輝く存在こそジークフリートだとあたりをつけて攻撃してみたら…そこから現れたのはマシュの宝具に守られた誰よりも無力だが勇気を振り絞った藤丸立香だった。初めての経験にファヴニールは驚く。そして自分を倒せる力を持つ怨敵ジークフリートを見失う。邪竜の頭上背後にて令呪のブーストを受けたジークフリートの存在を。今こそ決着の時だ。真エーテル全開放、幻想大剣最大出力
死にたくない、怖い、悲しい、そして後悔、少年の抱えるそれらは何一つ変わっていない。しかし今は死なせてしまった命と、ずっと足でまといだった自分への怒りが死地へと少年を進ませる。藤丸の勇気に応えジークフリートの一撃が邪竜を仕留める。「黄金の夢から醒さめ、揺籃(ようらん)から解き放たれよ。邪竜、滅ぶべし……!!『幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)』!!」
竜殺しの英雄と、人間の勝利だ!
やっぱりジークフリートは大英雄。