コミック版『Fate/strange Fake』2巻感想 ギルガメッシュとエルキドゥの決闘で開幕を告げる聖杯戦争!激しい展開とキャラの表情が視覚で楽しめる見事なコミカライズ!
英霊ウォッチ
ジャックさんが秒針ピコピコ動かして話してるのかわいいな。
小説で読んだ話がこうして絵でみられるのがコミカライズの醍醐味。
フラットが他人の使い魔の視覚を覗き見する魔術を使うシーンも描写されてるぞ。
コロコロ変わるキャラの表情も見ていて面白い。
ファルデウスさんはサーヴァントのやらかす行動に逐一驚いてるし。
ティーネちゃんも本当の英雄王ギルガメッシュを目の当たりにして驚いている。
サーヴァントって大体はぶっ飛んでますけどその中でもさらに規格外の人見れば驚きの連続であろう。
年相応に驚きの表情を見せるティーネちゃんがカワイイ。
いちばん生き生きしてるのがこの二人
ギルガメッシュかつてないほど楽しそうである。実際に嬉しいし喜んでるのだ。
再会を祝して英雄王がやったことはそう全力のエヌマエリシュをぶちかますこと(挨拶)
周囲の反応はといえばそりゃもう要約すると加減しろ馬鹿!ってなもんである。
そんな一撃をもらったら大抵は跡形も残らないけどエルキドゥは大丈夫。
だって英雄王の朋友だもの。親友のくれた挨拶(全力の一撃)には挨拶(フルスロットル)である。
元気玉かな?
なにこの地球まるごと大決戦
空を削り取るほどの世界を壊す力を向けられたらどうすればよいのか?
星のチカラで原初の地獄すら呑み込めばいいじゃない!二人とも加減しろ馬鹿!
エルキドゥもいい顔してるなあ
カルナさんもアルジュナと戦う時にこういう顔すればいいと思うな!
調子出てきたといわんばかりに戦闘を始めてしまう二人。
とびっきりの最強対最強という劇場版DBのサブタイが頭をよぎるぜ。
たった二人で戦争を始めてしまって遠巻きに見てた魔術師連中も驚くことしかできぬ。
読者としてはもっと見ていたいが邪魔が入るのだ。ペイルライダーである。
二人の戦いに突っ込んでいこうとするペイルライダーだがそれもこれもマスターのため。
エアを「かみなり!」って怯える椿ちゃん。
それを見てなんとかしようとするペイルライダーマジ微笑ましい。
アメリカには今たくさんの魔術師が居る。
だが二人の戦いを見ただけでご覧の有様だよ!
魔術師なら余計にどれだけ恐ろしい戦いを目の当たりにしたか理解できるので及び腰も当然さ。
なお、エアで出来たクレーターはガスか石油のパイプが爆発したことにされました。
ランガルの人形
小説でも案山子のようなって書かれてたけどこりゃ確かにでかい案山子だ
だがやっつけでもちゃんとそれなりの機能は果たせるんだからやっぱりすごい。
前にファルデウスに破壊された人形も遠隔操作でアメリカまで現地調査にいけるわけですしね。
フラット君が名前を聞いて顔を輝かせるだけのことはあるのだ。
ランガルがこんな人形で醜態晒してでも会いに来たのはロード・エルメロイⅡ世。
この人がエルメロイⅡ世の手腕とエルメロイ教室のこと評価するシーンは管理人好きなんだ。
その当のⅡ世がその見識を披露するんですがコミックだと感情的になるシーンわかりやすい。
聖杯戦争をショウにしたい連中への憤り。
彼もまたかつての参加者として並々ならぬ想いがあるのだ。
しかし彼にとっての悩みの種は身内にこそあったのだ。
ランガル「早くより弟子を派遣しただけはある流石ですな」
Ⅱ世「えっ?」
リフレインフラット
がんばれⅡ世、貴方の戦い(主に胃痛)は始まったばかりだ。
オーランド署長は自らのサーヴァントの思わぬ反撃にビックリ。
いいように使い倒すだけのつもりだったんだろうけどねー。
サーヴァントはそんな甘い連中じゃないという一例。Fateファンもよく知ってる。
特に作家サーヴァントなんて曲者の中の曲者である。
署長は自分のサーヴァントへの認識を上方修正し
デュマは口先だけで美味いメシを奢ってもらう。
これもまたこの陣営の絆がある意味で深まったと見れるかもしれない。
これほど自分勝手なデュマもなんだかんだでメンドくさい作業に従事してるんですよね。
オーランド署長に何かしら期待しているところがやはりあるのかなー。
何にしろ作家サーヴァントの厄介な特性と性格が好きなんだ。
白い女とかハンザ神父のカルテットとか
この漫画では活躍しないけどこういうビジュアルが見られるのがおいしい。
他にはハンザさんの師父殿とか人が良さそうな顔してましたよ。
まああの顔で荒事まだまだいけそうなとこ見せてくれるんですけどね。やっぱ聖堂教会ってコワイ。
あと赤ずきんのくだりはあまりにホラー。実際に読んでみるといいよ!
エルメロイ教室の卒業者たちも見られるよ。
なんというか細かいシーンは上げたらキリがないので実際に読んでみるといいよ!(2回目)
ところでフラット君は小説とは違ってアヤカちゃんのことはっきりと名前を口に出してる。
えっ知り合い?まさかガチで氷室の天地に関わりある?
囚われのアヤカさん
思いっきり今回の聖杯戦争に巻き込まれてしまったかわいそうな少女。
拘束される少女が好きって人が興奮しそうなシーンですね。
えっ管理人?みなさん知ってのとおりノーマルですからネ。
UBWのアルトリアさんにはドキドキしましたけどー。
みんなが知る綾香さんならいつもの王子様が助けてくれることだろう。
しかしこのFakeのアヤカさんを守るのはプロトセイバーさんではないのだ。
彼こそFakeのセイバー。聖杯戦争を裏で操る連中ですら知らない謎の男である。
なんかもうファンの間ではバレちゃってるというか確定してるような勢いまであるけど謎だ。
×××××勝利の剣(エクスカリバー)を携え、山の翁に連なるものを知っている。
そしてロクスレイを影の中に引き連れたセイバー。いったいどこの王様ナンダー。
召喚されて即逮捕されるサーヴァント
それがテレビにオンエアされる上に演説までしちゃうんだぜ。
前代未聞の上にインパクトありすぎであろう。
ファルデウスが幻覚の可能性を疑うのも仕方ない。でも戦わなきゃ現実と!
Fakeセイバーはこれから人気が出そうだと思ってるんですけど
この巻でわかるキャラからでも好感度はかなり高くなると思う。
とにかく誠実で現世への人間への敬意もしっかりと抱く高潔な人なのだ。
その真摯な態度とカリスマは「なんだこいつ?」って見てた人間も呑まれるほどである。
だが堅苦しい雰囲気はなくどちらかというと例えるなら風とか青空のようなイケメン。
つれない態度のアヤカさんとの組み合わせがいい感じですよ。
アヤカさんってこういうイケメンと相性が良いというか、そういう運命でも巡ってるのだろうか。
この巻の最後の締めはファルデウスとアサシンの契約シーンである。
ここの描写はコミックで直接見た方がいいと思うのだ。
アサシンの恐ろしさとファルデウスの信念が垣間見える良いシーンです。
思えばファルデウスはプロローグの段階ではよくあるちょっとスカした魔術師だったんですが。
いざFakeが始まってみると隠蔽工作に忙しい苦労人というイメージが根付いてしまったよ。
聖杯戦争にも本格的に参戦した彼はもう気が休まる暇もないのではないか。
わりと頑張れと応援したくなったけど、これから先に彼とアサシンの組み合わせがどうなるのやら。
このアサシンがその恐ろしさを聖杯戦争で見せつける日が楽しみだ。
というわけで小説版と並行して刊行されるFakeの漫画版は最高でした。
魅力的なキャラクターと設定の数々がコミックという媒体でも見事に発揮されています。
このFakeという作品はとにかく色々と詰め込まれてるんですが
それだけに展開されるシーンはどれも濃い、だから見所や名シーンといったものも多いのだ。
コミックでそれを見られるのはまた楽しくて何度も読み直したくなる1冊でした。
上でも何度も言いましたがキャラがビジュアル化されている事により視覚的にわかりやすいのも良い。
小説の後に漫画を読む、ああ素晴らしき補完関係。
電撃文庫のFakeを追いかけてる人もまだFakeを読んだことがない人にも是非とも読んでほしい。
倒れたⅡ世を運んでくグレイはカットされてしまったか