Fate/Apocrypha TYPE-MOONエース Edition 感想

2012年12月18日 00:05 TYPE-MOON
Fate/Apocrypha TYPE-MOONエース Edition (1)

プレ版ということで軽くネタバレ有りのレビューでも。
ぶっちゃけて言うと面白いの一言。
Fateシリーズが好きな人は間違いなく引き込まれると思う。

とりあえずこの冊子では世界観とキャラクターの紹介がメインですね。
みんな大好き熱いバトルは少ない。
それでも最初に黒のセイバーと赤のセイバーの激突が描かれている。
ホムンクルス、ゴーレム、竜牙兵が跋扈し、一騎当千の英霊が乱舞するので堪能してください。

まずジャンヌは冒頭のモノローグだけの登場。
サーヴァントとしての登場はしてないのでマスター等も不明。
更にTMAの対談によると本格的な活躍は2巻からということでファンの方はやきもきするかも。
ただ東出さんによるとジャンヌとジークの二人は主人公となってるのでこれからの活躍は間違いない。
「Fate/Apocrypha」は1巻がコミックマーケット83にて販売。
2巻は2013年の夏に発売予定と比較的早くリリースしてくれるので気長に妄想しつつ待ちましょう。

そして気になるApocryphaの世界設定は簡単に言うと平行世界ですね。
今作では第3次聖杯戦争終結後に冬木から大聖杯が持ち出されることで正史からは違う道を辿ることになります。
大聖杯が持ち出されるってあんなものどうやって持ち出したんでしょうね。
そして聖杯戦争ができなくなった御三家のみなさんどうしてるか気になるよね。
特に臓硯さんとか。
大聖杯を追っかけてたどり着いた土地に根を下ろしたら相性が良くてスーパー臓硯になってる可能性が微レ在?

今作では失われた冬木の大聖杯がルーマニアに存在が確認され、そこを舞台とした聖杯大戦の物語です。
大戦となってるのは参加枠が倍になってるからです。
紅白合戦みたいに赤と黒のチーム別で戦うとまさに戦争っぽい。
驚きなのがこれも聖杯戦争を組み上げた時にあった予備システムという設定。
これは当時の御三家凄いというフォローだろうか。
フォローといえば大聖杯奪われたのは聖杯戦争直後で御三家が消耗してたからとか。
大英雄の触媒の話とかでも御三家が出てきたりと割と御三家パネエの描写がありました。

Fate/Apocrypha TYPE-MOONエース Edition (4)

今回の戦いの構図としては大聖杯を所有する「ユグドミレニア一族」vs「時計塔」
対談では時計塔から離反した黒の陣営であるユグドミレニア一族に読者は共感できるかもとか。
一族の当主であるダーニックは今のところかなりの大物実力者の雰囲気なので期待ですね。

Fate/Apocrypha TYPE-MOONエース Edition (3)

ダーニックのサーヴァントであるランサーもかなりの大物っぽい感じ。
ぶっちゃけるとヴラド三世なんですけど今回の舞台はルーマニアなので知名度補正は抜群。
スキルによって領土を構築済みで領土内では全能力がランクアップと鬼のような性能。
まだサーヴァントとの戦闘はしてないけど宝具で時計塔の精鋭魔術師49人を一瞬で惨殺です。

問題のダーニックとヴラドの主従関係は例えるなら時臣とアーチャーが近いかな?
それにしてもFateは作品ごとに必ず王様でも出さなきゃいけない縛りでもあるのかなw

ダーニック以外の黒の陣営のマスターはまだそれほどインパクトが無いので語ることは特になし。
ただジークフリードのマスターが早々に死亡フラグ立てたのが気になる。
ジークは主人公ポジだし冒頭のモードとの戦いを考えると明らかに何かありそう。
ジークのマスターが早々に退場してジャックみたいな契約とか?
ああ、いかん。まだ1巻も発売してないのに妄想楽しすぎる。
あとキャスターの主従はやっぱり仲良しか!

対する赤の陣営である時計塔サイドはフリーランスを多く雇い入れた精鋭部隊。
なんですけど今回は赤のセイバーとそのマスターしか登場しません。
その二人のインパクトがまず凄い。
獅子劫さんは東出さん特有のおっさん強キャラっぽいから期待してます。
TMAの対談でも主人公格と思われる活躍をしそうに感じられました。

Fate/Apocrypha TYPE-MOONエース Edition (2)

そして赤のセイバーの真名はモードレッドさんです。
どこからどう見ても少女の姿というのが賛否両論になりそうな予感。
とりあえずキャラとしてはそれっぽくて良い。
そして宝具が「我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)」
やはり父親のことを引きずってるようだね。

ファンサービスとしてのキャラ登場もありました。
まずはお馴染みロードエルメロイ2世さん。今回の一大事に対処する時計搭の魔術師として登場。
征服王との出会いは無いはずですが時計塔では頼りにされているようです。
あとはソラウのお兄さんとかも出てきます。

そして一番気になったのがマスター兼監督官として聖堂教会から派遣された「シロウ」という人物。
まだ登場してないのでなんともいえませんが色黒のビジュアルでシロウってどうしても士郎を連想しますよね。
既に他所では話題になってますけど言峰士郎とか期待している人も居たり。
仮にこれが衛宮士郎なら魔術に関わることになった経歴など考えるだけで妄想が膨らむ。
ファンサービスか、はたまたミスリードか、正式な発売が待ち遠しい。

黒のアサシンことジャックに関してはTYPE-MOONエースVOL8に掲載した前日談の後にルーマニアにやってきます。
マスターの六導玲霞はユグドミレニア一族どころか魔術師じゃないけど、どう物語を引っ掻き回すのかな。
なんでもZeroにおける龍之介枠とのことなので何かやらかしてくれそうですね。

ということで黒の陣営はサーヴァントとマスターが共に出揃ってます。
ただ本来登場するはずだったサーヴァントが4人リストラされてて今回初登場となるサーヴァントも。
期待していた人は残念ですが坂田金時と武蔵坊弁慶さんはリストラということに。

理由は奈須きのこさんが語っていて
>そのまま使うと、全サーヴァントの正体が読者バレしちゃっているという問題もありましたから。
>「この英霊は誰なんだ?」という正体明かし「Fate」の醍醐味でもあるので、
>それが一切ないというのも「Apocrypha」の企画を改めて動かす上での弱点でした。
>リストラは英断だったと思います。

とのことでした。

代わりにケイローンとアヴィケブロンが登場しています。
残りの二人のリストラ枠についてはついてはまだ不明。
まだ登場が確定してないカルナ、ダビデ、ゲオルギウス辺りが怪しいですね。
何にせよその解答は近日に発売する1巻で分かりそうですね。
リストラされた英霊を惜しみつつ、新たに登場した英霊の活躍とその真名に期待したい。


というわけでまだ導入ですけど早速新しいFateに引き込まれてしまいました。
東出祐一郎さんの筆力と近衛乙嗣さんのイラストで描かれる新しいFateを最後まで見届る所存。
もうね、出てくる単語とかキャラのやり取りがたまらない。
全4巻だけど場合によっては増える可能性も。自分は普通に増巻あり派。
クリエイターもファンも納得する作品になればいいと思います。

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