『氷室の天地 Fate/school life』2016年8~12月号感想 運命の物語であり、三人娘の青春を綴るギャグ漫画はついにHFの向こう側へと通過し新たな物語を紡いでいく
久しぶりの感想ですまない。故に状況を説明する。
氷室の天地において裏では聖杯戦争の真っ最中のお話。日付は2月13日。
そうバレンタイン前日。チョコレート選びでゴリラチョコというわけだ。
Fateゲーム本編ではそんな空気はこれっぽっちもないけどそれどころじゃあないから仕方ないね。
氷室さんも聖杯戦争に関わるまではいかないまでもそれどころでは無かった。
なのにマキジに緊急事態だと呼び出されてみればチョコ選びで氷室さんは膝をついてがっくしだ。
そう、この漫画はゴリラが大好きなんだ。
コミック読めばゴリラの話がいくつか見られるよ。
そしてこのゴリラチョコは実物は見たことないけど写真では何度か管理人も見たことがある。
このチョコ何処で売ってるのだろうか。ネタとして一度は買ってみたくもある。
氷室たちは渡す相手が居ない。
しかしどうせなら女子力向上を兼ねてチョコを渡すシミュレーションとなった。
イケメンはちょっとスケールでかすぎるということ身近な男性をチョイス。慎二とかね。
その時、マキジは慎二の霊圧が消えたのを感じ取るのだが…
2月13日の慎二はシャレになってないのだ
この感想から氷室の天地に触れた人に説明しよう。
この漫画は時空的にはHFルートに近いものとなっている。
一見するとぱれっとで連載する美少女4コマ…うん美少女雑学4コマ漫画!
それも魔術面の描写はしないという誓約のもとに磨伸映一郎さんによる作品。
だけど裏設定はTYPE-MOONさんと一緒にガッツリ制作されている
一般人視点で冬木の聖杯戦争を見られる、磨伸映一郎さんによると「桜ルートVer1.5」
Fateシリーズに欠かせない作品のひとつなのだ。
とまあ色々あったけど渡す相手が男だけとは限らないのがバレンタイン。
そう友チョコの存在である。実際に女の子同士では結構やるものなんです?
でも友チョコならゴリラチョコはネタとしてもありじゃな?
当のマキジはお返し目当てだったのですが、友チョコは贈り合うもの。
なのでホワイトデーなんてないと知ってバレンタインスルーすることになったのであった。
とはいえマキジの呼び出しは氷室さんに天啓を与えたのだ。
友チョコを渡すという名目で綾香さん家のお宅訪問イベントである。
2月14日当日、さわやかに綾香さんに会いに…いけなかった。
こう某シスターっぽい人の認識阻害とか結界的なあれがね!
というわけで氷室さんは諦めてイベントをお見舞いに変更したのだ。
行き先は聖堂病院。いざ入院している一成のもとへ向かう。
ちなみにこの時、士郎は森で頑張ってる
見舞いでは葛木先生のことについて聞いたりと情報交換も怠らない。
同時に葛木宗一郎が生徒たちにどれだけ親しまれていたかよくわかる反応も見られて良い。
この時は氷室さんは綾香さんと会えなくて、一成は士郎と慎二が連絡が付かなくて。
大なり小なり聖杯戦争に関わる知り合いの安否を気遣っている。
バレンタイン当日なのに甘いイベントがまったくないけど致し方なし。
そんなところにやって来た氷室の天地ザビーズ。
この漫画での二人は生徒会メンバーとして一成を支えているのだ。
だからお見舞いにだって普通にやって来るのはおかしくない。
問題は、今日という日に、チョコを持ってやって来た、氷室さんである。
あったよ!甘酸っぱいイベントが!
まあ勘違いなんですけどね。他人の色恋沙汰にウキウキするザビ子可愛いから良し!
それにザビーズが同時に存在してて並んで行動してるのも個人的に良い。
こうしてバレンタインは終わって時は運命の2月15日へ。
2月15日、それは全てが終わる日
士郎によって最後の大仕事が行われる。
当然ながら冬木の一般人たちにも伝わるほどの大事に発展。
具体的には地震です。家屋が半壊しているところも多いほどの。
巻き込まれたみんなは災害における対応や家族や近所の安否確認。
最近の冬木はガス漏れ案件多かったしロウソクはやめようなど気をつけて行動する。
由紀香嬢はさすがの行動力と対応力。
マキジも破損したプラモに涙し暗闇で霊的なものに怯えたりそれぞれ動いている。
多くの人は自然災害と認識しているけど柳洞寺の閃光を見た氷室さんだけは違った。
聖杯戦争なんて知らないけど何かが終わった。それだけはわかったのだ。
こうして氷室の天地における聖杯戦争は集結したのであった。
氷室の与り知らぬところで終わったけどこれで良かったのだ。無事でよかった。
そしてヘヴンズフィールを乗り越えた氷室さんたち。
柳洞寺は残念ながら見事に全壊。まあそりゃそうだよね。
さて問題はこれがどうやって一般人たちへの説明がされているのかである。
なんと多発していたガス漏れ案件とあわせて見事に辻褄合わせができていた。
つまり…真犯人は火山性ガスだったんだよ!
自然災害なら仕方ない。ガス会社の名誉も守られた。
でも冬木市に色々とありすぎるという件だけはどうしようもなく!
まあ全て終わったしこれからは落ち着いていくであろう。きっと。たぶん。
そして亡くなってしまった人についても言及されていく。
そうHFルートで命を落としたあの人。氷室たちも面識のある…間桐…
間桐 臓硯
家具の下じきになってお亡くなりにという設定となっていた。
そして表の顔は人格者だったのでとても惜しまれている。
裏の顔など知る由もない。いや知らなくて良いのだろう。
氷室たちにはいぶし銀のPTA会長だった。それが全てだったのだ南無。
えっ慎二はどうなったのかって?どっこい生きてるのだ。
頭はFate原作同様にカチ割られている。
割られているのだが…原作には無いあるものがワカメの頭を守ったのだ。
ワカメの命を守ったアイテム…その正体は…
綾香さん特性のカツラ
まさかあのネタ展開の罰ゲームアイテムで命を拾うとはなんて運の良さだワカメ。
いや失礼。今はボウズ頭だからワカメじゃなかったな!
何はともあれ聖杯戦争に関わっておいて生還おめでとう慎二。
これを期に真面目にというか元通りの味のある人間になれ。
とはいえもしかしたら留年するかもしれないそうだ。
なんだかんだで要領はいいし一般的なスペックも悪くない。
生きていればなんとでおなるさ。
ピンチといえば陸上部もかなしいことに。
一般人にも多大な迷惑をかけた聖杯戦争は終わって彼女たちの日常はこれからも続く。
なにせ氷室の物語はまだまだ終わってないし磨伸映一郎先生もやる気に満ち溢れている。
ここまで連載してもまだまだ通過点だという氷室の天地をこれからも追いかけよう。
というわけでちょっと駆け足での感想でした。
遅れを取り戻して1話ごとのじっくりとした感想に戻れるよう頑張りますのでよろしくどうぞ。
彼岸島ネタにワロタ