『Fate/Zero』第42話感想 アニメや原作を上回る!?ディルムッドさんのすごい形相!
真じろう先生の描くすごいディルムッド
セイバー vs ディルムッド
アニメでは互角の勝負といった感じでしたが
ふたりの表情を見比べるとこの漫画ではセイバーさん有利に見えますね。
ディルムッドさんは汗をかいてかすり傷とは言え血を流しているのに対して
セイバーさんは顔色一つ変えず攻め続けます。
アニメでは省略されたケイネスのモノローグもそれを後押しする。
ここに来て征服王さえ召喚できていればとサーヴァントの力を頼みにするあたり
ケイネス先生は魔術を失ってからの弱気っぷりがわかろうというもの。
サーヴァントの力不足は自分がどうとでもできると思っていた誇り高き魔術師はもういないのだ。
何もかも魔術師殺しに関わったのが運の尽きである。
その魔術師殺しについに王手をかけられてしまったケイネス先生。
この時点で誰が見てもわかるほどの詰である。
条件を飲んでディルムッドを自害させるしか道はないというお手上げの状態。
ケイネス先生も考えに考えて百面相を見せてくれるがその判断基準はソラウであり
くたびれながらも悩み抜いた末にソラウのために選択するケイネスは男である。
もちろん二人は助からないのだが…
銃撃されても真っ先にソラウの安否を確認しようとしたケイネスの愛は本物であった。
聖杯戦争になど関わらなければケイネスとソラウは少しは男女として歩み寄れたのであろうか。
バーサーカーかな?
って言いたくなるくらいの輝く貌の二つ名が遥か彼方へ飛んでいってしまったこの顔である。
最後の晴れ舞台をも汚されて結局同じ過ちを繰り返すことになったディルムッド。
呪詛を吐くその形相はディルムッドの怨念がまるで形になったかのようではないか
まさかここまでのモノが見れるとは思いませなんだ。
救いなど何一つないと言わんばかりのこの散り方すさまじいの一言。
そしてアインツベルン相談室へ、と思えば少しは救われるかもしれない。
セイバーさんおこ。
当然そこは切嗣に詰め寄ってくるセイバーさん。
そんな自らのサーヴァントを見る切嗣もこれはおこである。
それにしてもなんという目をしているのだこの魔術師殺しは。
とても味方に向ける目ではない切嗣の引きで次回に続く。
今回の話は連載初期からどうコミカライズしてくれるか気になっていたところでしたが
真じろうさんの描写は期待以上のものを見せてくれました。
主にディルムッドの鬼気迫る散り際は必見の価値ありだと思います。
デビルマン(漫画版)かな?