『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』第16話感想 ライダーの最愛の少女、そして無二の兄弟とも呼べる友人と過ごした遠い過去の記憶
愛妻家な大英雄っていいよね
マスターは奥多摩に工房を構える数十名を超す魔術師を束ねる一族の長という情報はありましたが
その正体は8年後にペルセウスのマスターとなる伊勢三くんとこの家の当主でした。
名を伊勢三玄莉(しずり)。ちなみに老人である。
顔は仮面に隠れているのであっさり死ぬ可能性高いかも。
伊勢三家は衰退しつつある一族らしく、それを補うために科学との融合を果たしたとか。
とはいえこれはオジマンディアスに言わせれば醜い上に哀れと断じられちゃってます。
神秘を補うための機械技術がどんどんほつれを加速させていっているらしい。
そしてやっていることは都内各地の総合病院等に導入して患者から魔力吸い上げているという外道っぷり。
当主さんに言わせれば「無辜の民が何人どうなろうと知ったことではない」
「機械という禁忌に頼らざるを得ない我が身のほうがよっぽど憂えるわー」
ということらしい。そりゃオジマンディアスさんにも小さき器とか言われちゃいますよね。
まあ没落したとはいえ大規模なことできる実力はまだあるらしく
その魔術工房はこと守りに関しては軍隊であろうと魔術師の一団であろうと英霊であろうと
侵入を拒んでみせる不屈の要塞らしい。
もうここまでくると読者のみんなにはフラグにしか感じられないぜ。
伊勢三玄莉も覚悟をもってこの聖杯戦争に望んだだけのことはあり
マスター殺すつもりだったオジマンディアスに少しだけ猶予を与えてもらえました。
なんでオジマンディアスがマスターを始末するつもりだったのかというと触媒のせいです。
それはネフェルタリの首飾り。最愛の妃の寝所を穢されたことにキレてるのであった。
それにしてもオジマンディアスの触媒たりえるものがネフェルタリの遺物しかないというのが良いよね
それ以外は例え彼の木乃伊を触媒にしようとも召喚は成功しないそうです。
で、首尾よく妃の遺物で召喚したらこんどは怒れる王の相手をしなければならない。
強力なサーヴァントはそれだけ扱いの難易度が跳ね上がるのは定番である。
とまあ猶予与えられたけど。前述したとおりこの伊勢三家に見所なんてものなく
みっともなく命を繋ぎ止めるその様はかつて死を嘆いた我が身を思い起こしてイラつく程。
もうつまらんからまとめて焼き尽くして聖杯戦争からドロップアウトする直前だったのだが。
そこで見つけたのは8年後にペルセウスのマスターとなる少年である。
彼とちょっと話をするのだが、それが考えを改めるほどのものとなった。
>「余は偉大なるファラオである。」
>「貴様が余の民として天上の余に祈願するのであれば、聞き届け、慈悲をくれてやっても構わんぞ」
>「……願う、ことは、あります」
>「世界の……」
>「人々が、幸福で……ありますように……」
8年後と同じ願いを既にこの頃から持っていたのか。
その願いはオジマンディアスがモーセの事を思い出すほどですよ。
まだ4~5歳の幼子のころから、それも病魔に侵されて苦痛の中にいるのにこの言葉。
この少年ガチの聖人過ぎる。
彼のおかげで無事に伊勢三家は聖杯戦争に参戦することになったのであった。
回想シーンもあるんですがそこでモーセとネフェルタリも登場します。
っていうかネフェルタリ可愛い。
>この可憐な姿、実に。女神そのもの。
>その舞踏の麗しさと歌の見事たるや、
>恋と愛の女神であるハトホル神の地上における顕現に違いなかった―
やはりオジマンディアスは愛妻家のようで正妃である彼女のことをベタ褒めしてます。
モーセのほうは最愛の友人にして自分と並び立つに相応しい無二の兄弟と称してます。
挿絵といい穏やかな会話といい、在りし日がすごい輝いてますね。
オジマンディアスの聖杯にかける望みは「命」なんですが
二十世紀の人々にかつての時代を思い起こすことを考えると本当の望みはこの日々なのかもしれない。
流れ的に次回はセイバーとオジマンディアスの決戦ぽいですね。
ただホーエンハイムさんの見立てではセイバーには不利な戦いらしい。
下手をしたらエクスカリバーを振るうこともできない状況になるっぽいぞ。
そこでホーエンハイムが策を用意するようですがこれってある意味では二人がかりですよね。
そこまでしないと勝てないオジマンディアスやはりつよい。
っていう固有結界の複合神殿が思った以上にトンデモだった。
とにかく総数いくつかわからないほどの神殿を複合させて更にまた複合させていて
オジマンディアスが関わっていない神殿や霊廟など色々とあるらしい。
それは生前に過去未来すべての神殿はこの身のためにある宣ったからだとか。
ファラオの威光が凄すぎてそりゃ何騎ものサーヴァント相手にできるのも当然かも。
ちなみにそんな凄いのを相手にしてもキャスターの見立てでは愛歌おねえちゃんは大丈夫っぽい。
さすが神獣スフィンクスを猫呼ばわりするお姉ちゃんは格が違った。
だがそんなラスボスに挑まんとするのが王の中の王であり世界を治めるファラオ。
>「まさしく世界を救う戦いである!
> 余は、余が統べるためにこそあらゆる敵を灼き尽くし、遍くすべてを救おうぞ!」
>――さあ。来い。
>蒼銀の騎士に護られし世界を喰らう女神(ポトニアテローン)よ。
>――今こそ、神王が貴様を斃してやろう。
かっこよすぎる
結末はわかっているけどオジマンディアスを応援したくなること請け合い。
次回はファラオの威光に痺れることになりそうだ。
あれ?主人公誰だっけ?