『Fate/Zero』第53話感想 魔術師殺しに評価される若き魔術師!切嗣の中でウェイバー・ベルベットが賢明な策略家で冷徹な判断ができる魔術師になってて誰だこれ!
イスカンダルと決着を付けに来たセイバー主従。
とはいえ仲良く連れ立ってやって来たわけではない。
セイバーは正面からの戦いを望むし、切嗣は相変わらずのマスター狙い。
しかし残念ながら偶然に助けられてウェイバーは不在である。
イスカンダルが逃げるわけはない、入れ違いになったのだろうと相手の帰宅を待つセイバー
このタイミングで不在、ウェイバーはこちらの動きを察知して逃げたのだろうと考察する切嗣。
こうまで目的と思考が真逆だともう逆に清々しくて笑うしかない。
切嗣の頭の中のウェイバー・ベルベット。誰だこれ
もはや切嗣の中ではイスカンダルのマスターは切嗣を出し抜いて逃走した可能性が高い扱い。
しかも民家を拠点にしたのはケイネスや御三家をも上回る策略家だからであり
マッケンジー夫妻を人質にしても動揺などしない冷徹な判断ができる魔術師となっていた。
こんなマスター知らないよ!なんですかこの悪そうな顔したウェイバーは!
それもこれも切嗣はウェイバーを直接は知らず、偶然が重なったのが悪い。
舞弥さんの昔話。実は彼女は母親だったのである。
初潮が来たばかりの頃に色々されて出産経験があるというくだり。
父親も不明、子供も名前を付ける暇も無く兵士にさせられて生死不明とかいつ聞いてもヘビー。
こんなのは珍しくないという舞弥さんの言葉も世界にある闇の深さを感じさせます。
そしてそんな世界の闇を見ることなくアインツベルン城で暮らしていたアイリさんが羨ましい。
こんな世界を何とかしてくれるなら自分は切嗣に使い捨てられてもいいのだと舞弥は語ります。
そんな舞弥さんに全てが終わった後について話すアイリさん。
自分は生き残ることを考えておらず、また生きる理由がないという舞弥。
そこへ、生き別れた貴女の子供を捜すべきだとアイリさんの助言。
アイリさんは自分の未来そのものであるイリヤを聖杯戦争に巻き込まないために戦ってますが
つまりこれ舞弥さんにも未来を与えようとしているんですよね。
未来が本当に平和な世界になっても自分はそこで生きられないというのに。アイリさんマジ聖母。
そんな二人の居る土蔵を襲う何者か。鉄扉を破壊して現れたのはライダーの姿。
アニメではキャレコを構えつつ舞弥が携帯で連絡するという描写でしたが。
コミカライズは原作と同じで呪的処置を施した毛髪によって危機を知らせてくれます。
どういう仕組みかというと、対象の魔術回路が停滞(生命の危機)に陥ると毛髪が燃焼。
これを皮膚の下に仕込んでおけば激痛で相手のピンチがわかるという仕組みである。
切嗣と舞弥はお互いに呪的処置を施した毛髪を交換して仕込んでいるのである。
切嗣の即座の令呪使用の判断によりかけつけたセイバー。
しかしアイリさんは攫われ、舞弥は瀕死と後手に回る。
征服王がまさかこんな事をと疑うセイバーですがアイリを抱える後姿は確かに征服王のもの。
下手人の姿を捉えたセイバーはV-MAXを駆り疾走するのであった。
切嗣さん後手に回るの巻でした。
いちばん情報を持っているあの男にまんまと出し抜かれたというわけですね。
時臣さんが生きてたら騎士王vs征服王を高みの見物してたのでしょうが
事情が変わって動くはずのない奴らが動いた。まったく聖杯戦争は怖いぜ。
そういえば舞弥さんの過去はアニメじゃカットされていたよな
まあアレはTVアニメで描写するのは流石にキツいし仕方ないけど