『Fate/Zero』第54話感想 あからさまな余裕と愉しみを隠そうともしない言峰!キレイスマイルの胡散臭さ120パーセント!
舞弥と切嗣の出会い。
ナパーム弾と硝煙の洗礼の中で二人は出会いました。
命だけしか救えずに心が死んでしまっていた少女。
切嗣は道具は多いに越したことはないと彼女に舞弥という名前を与え、今日まで使ってきた。
彼女を使い捨てることで救える命が増えるのならそれはむしろ望ましいと。
だからこういった結末も予期していたこと、遠からず舞弥さんが死ぬことも理解していたのだ。
なのに、いざ舞弥が使命を終えようとするその場に立ち会うと涙が溢れてしまう衛宮切嗣。
皮肉にも涙は奥さんのために取っておいてという舞弥さんの言葉もまた単なる道具ではありえない。
違う生き方があったのではないかと切嗣も心の中で独白するもすべてが遅い。
致命的に間違ってしまった二人はもはや行く道を行くだけである。
そして舞弥の道はここまで。切嗣が立ち上がって進む決意を見届けて彼女は逝く。
…うむ、真面目なシーンなのだが番外編を思い出してちょっと笑いそうになった管理人を許して欲しい。
一方、舞弥さんを手にかけアイリさんを攫った下手人を追いかけているつもりのセイバーさん。
いつの間にか相手がすり替わっていることに気づかずに征服王へと迫る。
このバイクは元々が物凄い性能だが作中ではさらにとんでもない改造が施されています。
原作では詳しく解説されているけど一言でいえばサーヴァントにしか運用は無理というシロモノ。
このバイクを乗り回すセイバーがまじでかっこいい。
>真じろう「バイク描くのしんどいです」
がんばれ先生!まだセイバーさんのバイクは第二形態を残しているぞ!
そして事情も分からずにイスカンダルはセイバーの挑戦を受けて立つ。
こうしてすれ違いのまま征服王と騎士王の戦いのカードが成立してしまう。
真犯人からすれば何かの後押しを受けたんじゃないかってくらいの幸運な状況の出来上がりである。
思えば時臣さんに会いにいった時から彼には運命が味方していたのかもしれない。
ここで種明かし、真犯人は言峰さんと雁夜の二人でした。
いつの間にか共同戦線を張っていたが、これほど協力関係に見えない組み合わせも珍しい。
雁夜にしてみても胡散臭いのは承知の上。気前よく令呪をくれてもなお信用できない。
だがそれでも雁夜にとってみれば旨味がある。時臣を処断するという旨味が。
聖杯を譲り渡すと言われてもやはり気になるのは時臣さんを罠にかける段取りなのだ。
それにしてもこの神父、ニヤニヤしすぎである
キレイスマイル再び
管理人の第六感がこいつは危険なやつだと告げている!
こんな笑顔をする男が色々と親切にしてきたら貴方は信用できますか?
雁夜も胡乱な目でそれを見つつも、わりと的確な評価をしているのである。
しかし時臣と決着をつけるためにあえて協力する勇気!
雁夜おじさんも体はボロボロで身内も信用できないしで必死なんですよ。
信用できない雁夜おじさんの身内が登場。
雁夜と違って油断ならない文字通りの妖怪なので言峰も顔から笑が消え失せる。
数百年の年季もあって言峰の思惑もだいたいお見通しである。
まだ青いとはいえ実力ある代行者をも手玉に取るその姿は怪物である。
HFルート劇場版ではそんな妖怪爺の活躍が余すことなく見れるよ!
らしくなく言峰さんも行き場を失った黒鍵で八つ当たり。
二人にまつわる話はZeroにおいてはこの意味ありげな出会いでおしまい。
アニメから入った人は「あれなんだったんだろう?」と首をかしげたのか気になるところである。
言峰さんと間桐臓硯が再び相まみえるのはやはりHFルートの話である。
HFルートの劇場版では言峰さんの活躍からも目が離せない。
というわけでみんなも見よう劇場版『Fate/stay night[Heaven's Feel]』
最後にHFの宣伝に繋げる管理人流石!