『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』TMA特別編「Dear My Hero」感想 東京湾決戦!セイバーは今も昔も圧倒的なまでに強大なるものに立ち向かっている!
太陽の前にイージス艦を含むアメリカの軍艦数隻が…
綾香がサンクレイドとやり合うのは大筋のシナリオで明らかになっている場面のひとつですが
今回はセイバーとバーサーカーの対決の詳細を桜井光さんが小説化!
二人の力はほぼ同格だった。しかし色々な要因が重なってセイバーは敗北してしまう。
まずは地の利によって不利な戦いを強いられたプロトセイバー。
敵陣に張り巡らされた結界の類はセイバーにとってほんの僅かの動きを阻害される程度のもの
だがその僅かがサーヴァント同士の戦いでは有効打になってしまう。
そして綾香の慢心と過信。
綾香とセイバーはここに至るまでライダーとキャスターを倒して聖杯戦争を勝ち抜いている。
ゆえに敵を知ることも対策を立てることもなく挑んでしまった。
そしてバーサーカーの能力とは正に不死不敗を誇る怪物が如きもの。
セイバーは致命傷をバーサーカーに負わせるものの、決定打にならず敗北。
まあバーサーカーの能力に関しては分かっていても対処なんてできるはずもないよね。
でも綾香ちゃんは心の中で「あの姉なら…」と考えている。
……うん、あの愛歌お姉ちゃんならなんとかしちゃいそうだよね。
そしてもはや立ち上がることのできないセイバー。彼は綾香のために立ち上がる。
そしてセイバーは強大なる相手に挑むのはこれが初めてではない。
時は愛歌とセイバーの聖杯戦争に戻り、相手はオジマンディアス。
圧倒的な力を持つファラオたる彼はなんと現代兵器にその規格外っぷりを見せつけていた!
>東京湾上に出現した是れなる不明の巨大構造体に対しトマホーク巡航ミサイルによる
>数度の射撃を行った米海軍太平洋艦隊のタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦――
>現代文明最強の洋上防空戦闘力を誇るイージスシステム、
>ギリシャ神話最強の盾の名を冠する艦載武器機構を備えた戦艦とその僚艦数隻が、
>横須賀沖にて、魔力光による巨大な奔流にミサイルごと呑み込まれるさまを。
アメリカの軍艦数隻をあっさりと始末してしまった…だと…!?
東京そのものを灰燼にできるだけあり物凄い力である。
太陽の前には全てが完全蒸発の最後を迎えるばかりである。
オジマンディアスもすごいけど真っ先にこの被害の責任を誰がとるのかと心配してしまったよ!
言峰さんもこんな聖杯戦争の事後処理は御免被りたいことであろう。
神王オジマンディアスに招かれ、その相手ができるのは英霊三騎のみ。
その中の一人であるセイバーは玉座を目指して進みまたもやスフィンクスとやり合っていた。
やりあったとは語弊があるか。神獣スフィンクスは二秒で屠られてしまったのだから。
前に戦った時もそうですが、地の文で読むだけでもセイバーの超絶な動きの描写がヤバイですね。
蒼銀のフラグメンツはいつかアニメで見てみたいなー。
単騎で挑むセイバーはオジマンディアスからすれば愚者に見える。
何故なら神王はあまりにも強大。そしてオジマンディアスが駆使する神殿は数々の神秘がある。
・神殿内ではファラオとその配下は仮初の不死の肉体。
・敵対する英霊は宝具真名開放の封印。
わかっているだけでもとんでもない力である。
文中から察するに古き神代の色濃き神秘を具現しており、
時に神々が人に与えた祝福や呪いの数だけ神秘が備わる可能性も示唆されていた。
事実だったらさすがにトンデモすぎるだろ!と言わざるを得ない。
>余は、世界を救うために血を流す。
>ならば貴様は、世界を滅ぼすために人を救わんとするのか?
圧倒的な力を持ち王としてセイバーを見定めようとするその姿もまた大きい。
そしてオジマンディアスが力を見せつけている裏で愛歌おねえちゃんも行動を起こしていた。
惨劇の時を待つ生贄が集う場所(オジマンディアスのマスターが居る工房)へゴーゴーである。
こうして本誌で連載していた話に繋がるわけですね。
お姉ちゃんちょっとだけの登場なのにファラオのインパクトに負けることなくオチを持って行く。
なんかお姉ちゃん千里眼ぽいことしてたけど静謐のハサンちゃんの勘違いダヨネ?
やはり蒼銀のフラグメンツといえば愛歌おねえちゃん。
かっこいいだけでなく満身創痍から立ち上がるヒーローなセイバーの姿が見られたのも良かった。
優しげに微笑んでいる姿とか見ているととても惨劇を引き起こすラスボスには見えないよね。
ラビリンスでの姿は可愛らしい女神みたいだったのにな。だったのになあ!
(ラビリンスもオチがありそうでこわいとか言ってはいけない)
りんごうまうまヽ(・∀・)ノ