佐々木少年さんによる『月の珊瑚』のコミカライズ第十三話更新。人だけど人間らしからぬ地球の男と、人外から人に近づく月の娘、対称的な男女の恋物語
【最新話更新!】『月の珊瑚』(佐々木少年 原作/奈須きのこ)待望の最新話更新です。#sai_zen_sen #月の珊瑚 https://t.co/O4b4gvwU2x pic.twitter.com/q40esaWL8o
— 最前線 (@sai_zen_sen) 2018年11月6日
トビラが用意できなくてごめんなさい。漫画版 月の珊瑚 第13回公開されているようです。お時間と心に余裕がありましたら、よろしくお願いいたします。 https://t.co/q1YzVPQSRL pic.twitter.com/G4YAuLzASu
— 佐々木少年@月の珊瑚 (@sasakishonen) 2018年11月6日
月の珊瑚という作品が素敵な恋の話として好きだ
対称的であった二人が月での生活を通して培った人間性、即ちそれが恋という感情だった。「違います、私は人間に恋をしたのではなく、貴方に恋をしたのです」「そうか…恋を知るために私は月に昇ったらしい」なんとも綺麗で胸が締め付けられる物語ですよね。珪素ちゃんが別れに際して涙する姿は悲しくも美しい。
型月作品においてテーマは色々あります。でもその中で強く輝いているのは人間への可能性と、そして愛であると言える。その可能性と愛が起こした奇跡のような男女の関係。
男は自ら人類愛が壊れていて、人類を見捨てたと語っている。そんな男が最後の地として選んだ場所で出会った人間ではない娘との交流。それが心の在処を彼に気づかせることになる。珪素ちゃんだってそうだ。漫画でも最初は美しいけどそれは人間ではない存在として強調されるものでもあった。それが男との出会いから別れまでを通して獲得した人間性。それを理解するともう彼女が人間でないことなど読者はもう忘却の彼方ですよ。対称的であった二人がお互いを想い合うこの奇跡のような関係。人間の心を打つ恋のお話はいつ読み返しても素晴らしい。
笑顔が尊い。