『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』第20話感想 ランサー陣営がついに動き出す!改めて見れば「優しいひと」が多い聖杯戦争だ
やはりグランドオーダーのOPアニメに登場していたサーヴァントその人でした。
モノローグを見る限りでは想像してた以上に内面ドロドロしててヤバそうである。
とはいえ真名に関する明言はなかったのでその正体はまだ隠されてはいる。
「姉妹たちの一騎であったなら」 「魂を在るべき場所へと導いたに違いない」
「父の言葉」 「終末の氷狼(フェンリル)の獰猛極まる顎にも喩えられる槍撃」
これらのキーワードから考えると前々から予想されてた北欧神話に登場するあの人で確定かな。
そんな蒼銀ランサーは散っていたバーサーカーに思いを馳せていた。
セイバーには不可視の剛剣で霊核たる心臓を刺し貫かれ
ランサーには巨大な槍で背後から胴を断たれるに等しい一撃を受け
アーチャーの無数の矢は全身ですべて受け止めて
マスターを失いそれでもなお鈎爪を振るい戦い続けた狂戦士。
いや本当に凄すぎるぞ蒼銀のバーサーカーさん。
それは三騎士を敵に回す圧倒的不利を無視して荒れ狂う嵐の如き戦い。
ランサーもかのエイリークに並ぶ魂の持ち主であったと絶賛しています。
ジキルさんもまた優しいひとでしたからね。
蒼銀ランサーの前に現れて共闘の提案をして去っていったアーラシュも優しいひとの一人。
だが蒼銀ランサーさんどうやら今はかなりおかしくなっているらしい。
狂化スキルもないのに狂いきっていると自分で言うほどであり
アーラシュさんを前にした時も感情を爆発させないように我慢したほどである。
>この男も優しい。
>大聖杯はどれだけ自分を惑わせれば気が済むのか。
>この胸の奥深くで滾る心は、本当は、ひとつであるのに。
>ひとつでなくてはいけないのに。
>――こんなにも強く優しい勇士たちを、ご馳走のように私の前に並べてしまうなんて。
これらはどうもセイバーとの戦いの時に服用した秘薬の効果が原因であり
しかもそれはマスターである魔術師が制作した霊薬でした。
ここでようやくランサーのマスターのことが明らかになります。
名前はナイジェル・セイワード。
心理の支配者と評される典位(ブライド)の魔術師でマスター階梯2位。
生命は長くないと独白してたから病か何かかと思えば封印指定的な意味であった。
自らの起源である「執着」の特性を利用して構築した独自の魔術。
人間の感情を支配する霊薬については故郷英国にあっても最高峰であると自負するほど。
ただあまりに唯一性・独自性に過ぎて研究成果を次代に継承させることが難しく
時計塔から封印指定がもたらされるのも遠い日のことではないとか。
だがそんな時に彼が手にしたのは聖杯戦争への参加資格。
聖杯戦争が終わるまでは時計塔も手出しできまいと僅かな時間を得た。
これを大いに利用して東京で我が研究を完成させると頑張っております。
このナイジェルさんランサーから見ても不気味と言われちゃってます。
超一流、天才の域にある魔術師であるのも認めてますが人と認識して良いのだろうかと。
喜びなど欠片もなく運命の渦、根源の渦を目指す機械のような男。
執着以外のを感情を認識・理解したことがないという彼はもしかして覚醒しちゃってるのだろうか。
あとサーヴァントにも有効な霊薬を作れるってのはやはりすごいことらしい。
というか思ってた以上にランサーのマスターとんでもなかったというのが素直な印象。
ナイジェルさんの霊薬でランサーは内側から壊れていき、日をかけて感情を育てていくのであった。
そして時は東京湾上神殿決戦のその当日。
そこには強大なるファラオを打倒するために手を組んだランサーとアーラシュの姿があった。
お互いにオジマンディアスの暴威について語るもアーラシュさんは妙に詳しい。
殺戮を楽しむような奴じゃないし東京を焼き尽くそうとするのもなにか理由があるんだろうと。
>「アイツとは同世代だからな、俺」
そんなさらっと友達の話するみたいに!
共闘にあたり躊躇せずに真名のヒントを口にする勇士の姿にまたランサーが恍惚としておられるぞ!
だがランサーがこの聖杯戦争で想い続けた相手はセイバーだけである。
東京を本気で救うために既にオジマンディアスに単身で挑んでいる騎士王。
アーラシュさんもセイバーは無謀なことしてると言いつつその足は同じく神殿へと向かっている。
前述したバーサーカーとそのマスターも東京とそこに住まう人々を救うために行動していた。
ランサーが言うとおりなんとも志あるものが集う聖杯戦争である。
>「なんて、愛おしいのでしょう。英雄(あなた)たちは」
その輝きに魅せられて自分の在り方を嘆くランサー。
世界からは反英雄とみなされてないけど自分自身は正しく人のために戦った勇士とは到底呼べないと。
過去の自分が追い求め続けた勇士の魂は彼女に何をもたらすのだろうか。
あんまりひどい目にあわないでくれと祈るばかりである。
というわけでランサー陣営のお話でしたけど初登場から再び動き出すまで長かった。
こちらもアーラシュさんと同じでFGOへの参戦決まってたが故の縛りだったんでしょうかね。
今回の話を読んでてグランドオーダーではその憂いを払って笑顔にしてあげたくなったよ。
というわけで彼女の実装をお待ちしております。
ブリュンヒルデと予想してたけど当たってな
にしてもGO鯖からの多いな