『氷室の天地 Fate/school life』第132話感想 歴史に名を残すのは偉人だけではない!現代にまで語り継がれる破壊活動で逮捕された女性や放火で死刑になった男
世界偉人伝説!
久しぶりの「氷室の天地」の感想となるので簡単なあらすじ。時は聖杯戦争が終結(HFルートに近い世界)して間もないころ、遠坂家の何代か前の当主が戯れで作った日本刀アゾット剣が一般人の手にあった。この刀の所有権を巡る勝負方法は氷室の天地の世界で流行っている「英雄史大戦」で決めることになったのであった!というお話。
というわけで氷室さんはデッキを構築するパーツとなるカードを求めてショップに来ていた。面白おかしい偉人?の解説が見られますよ。最近はカードゲームとかやってませんが、たまに取り扱っているお店を覗くと買うわけでもないのに見てしまう管理人。
ロバート・バーンズ
スコットランドの国民的詩人。詩作やスコットランド民謡の収集と普及に貢献した人。名前を聞いたことない人でもあの曲だけは聞いたことある人はかなり多いはず。ほら閉店時間になればどんな店でも流れるアレですよ。わからない人は「蛍の光」で検索してみましょう。名言とかもあるので調べてみると色々と出てきますよ。愛のない人生とは、朝の来ない夜のようなもの。愛は雲ひとつない夏の太陽、自然もいっそう美しくなる。
キャリー・ネイション
聖書とまさかりを手にした禁酒主義活動家。どんな活動をしたのですかって?主な活動内容はアルコール飲料を販売している施設に侵入してはその内部をまさかりで叩き壊すことです。酒場を破壊すれば禁酒主義の推進に繋がるから神聖なる儀式だと主張したとか。犯罪者じゃねーか!しかしキャリー・ネイションの活動がアメリカ人の間でバカ受け
逮捕記録が伸びれば伸びるほど彼女の名声も高まったとか。なんでさ。これにより話題沸騰。そのうえ死後も数多くの書物や新聞・雑誌等に取り上げられており、なんとオペラにすらなっている(わけがわからないよ)。しかし彼女はやったことはどうあれ天啓に従い、世の中を良くしようとした人ではある。ほんとうにどうしようもない人物も世の中には居るのだ。ヘロストラトス
古代ギリシアの人物で若い羊飼い。有名になりたいという野心からアルテミス神殿に放火したことで知られる。 捕まったヘロストラトスは「自分の名を不滅のものとして歴史に残すため、最も美しい神殿に火を放った」と供述しており……最悪じゃねーか!激怒した市民たちはヘロストラトスを死刑。加えてこれ以降、ヘロストラトスの名を口にした者も死刑にして彼の名を歴史から抹殺することを決めた(記録抹殺刑)。しかし永遠に歴史に残りたいというヘロストラトスの野望は叶ってしまった
なんと同時代の歴史家がこの事件と犯人のことを記録していたのだ。でもって後世の歴史家たちが幾人かこの事件に触れている。こうして現代にまでヘロストラトスの名は伝わってしまった。ちなみに英語では「ヘロストラトスの名声」(Herostratic fame)という言い回しがあり、「どんな犠牲を払ってでも有名になる」ことを指す。
何の能力もない男だが、英雄史大戦ではそれなりに使い道のあるカードだという。 有名に成りたがる人間による同じような蛮行の再発を防ぐはずだったのに、どうしてこんなことになってしまったんだ。 あと、これだけは言っておかないと。間違ってもヘロドトスと間違えて覚えないように。
というわけで歴史ある犯罪者の解説に目が行くお話でした。肝心の氷室さんの戦力補充の案はどうなったのか?何となくこぼれた三枝由紀香嬢の助言から天啓を得たのだ。氷室さんの戦いの準備は万端だ!
おかしい…これは何かがおかしいぞ…