『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』第23話感想 愛しき英雄を待ち続ける戦乙女と並行して明らかになる事実、ブリテン救済の願いは人理定礎に関わるヤバイ案件だった
彼女の終わりと始まりは炎と共にあったという。
そんな悲劇に至るまでの過程にも幸福な記憶は存在していた。
それは唯一の愛しき人シグルドとの蜜月の記憶である。
短いながらもそれが描写されてるんですけどシグルドがイケメンすぎた。
素っ裸となったブリュンヒルデには何の興味も感情も見せずに堂々として振る舞い
凍土にも似た氷の気配を漂わせた剣士。
予言で二人が出逢えば破滅の未来が待つと言われてたので当然予言に逆らうつもりでいたのだが
>「肯定だ。当方は賢者の予言に逆らうつもりでいた。
> 是なる永劫の炎に撒かれた館より乙女は救いはしても、
> 愛する等とは有り得ぬと信じていた。だが―――」
>あなたは、私を見つめたまま。
>あなたは、私へとその右手を伸ばして。
>「一目惚れというのだろうな」
>魔銀の鎧よりも硬いように思われた、氷の表情が。
>その時。
>まったく違うものになっていた。
笑顔ひとつでブリュンヒルデを中心から貫いちゃったぜシグルド。
イラストないのが残念だなーってくらいには言動がカッコイイ。
破滅を回避する為に愛さないと決意してたのに一目惚れでご破産になるのも悲劇的な英雄らしい。
こうして短い期間だけど一緒に暮らして逢瀬を繰り返し日の終わりには互いを貪った。
だがご存知の通り二人は結ばれなかったのだ。
その後のエピソード掘り下げでシグルドは記憶を失い
ブリュンヒルデは好きでもない男と婚礼を上げたというわけである。
シグルドと結ばれた相手やグンナルを卑劣な男と称する所から彼女の怒りは推して知るべし。
荒れ狂ったブリュンヒルデはすべてを殺戮し炎と共に終わったのであった。
ちくしょうFGOに来たら優しくしてあげなきゃ。
ちなみにシグルドはアーサー王とけっこう似ているっぽい。
それは見た目とか性格の話ではなくて救世の装置としてあった姿が似てるとか。
愛も幸福も人の喜びも知らない哀れな英雄という存在。
違いは魔剣を振るってたか聖剣を振るってたくらいというのもブリュンヒルデさんの談。
奇しくも現世においてもブリュンヒルデは荒れ狂い暴走してしまった。
マスターのナイジェルさんも色々と理由を考えてはいたもの答えはわからない。
だが目の前に現れた少女を見てわかってしまった。
はい愛歌おねえちゃんです
愛歌の叶えたい望みを止めるためにブリュンヒルデは暴走したのだと。
それは世界を救うために北欧の大神が因果に干渉したか、あるいは抑止力による案件らしい。
あれれーちょっと待って欲しい愛歌の叶えたい望みはアーサー王の願望。
つまりはブリテンの救済なわけでそれほどのことなのかーと思ったが話を聞いて納得。
FGOにおける人類史にも関わりのある話でした。
>古き王国の再生だと?
>時間
>空間
>事象の固定帯(それらのすべて)
>「人理定礎を破壊しようというのか」
>「ええ」
>「……セイバーの願いがために、貴様は世界を破壊するのか……!」
>「ええ。そうよ?」
>「何故だ」
>「だってわたし、彼に恋してしまったもの」
愛歌のやろうとしてること存外にヤバかった
FGOやってるとこの辺はわかりやすい。
なんというか根源パワーでなんでもできそうな愛歌が聖杯を求める理由もわかった。
人理定礎を破壊するとなるとFGOでも聖杯が用いられてるものね。
っていうか改めてブリテン救済ってそんな大事だったんだなーと驚いたよ。
考えてみれば今まで影響が言及されてなかったのも不思議だった。
そういったことに回答が得られたことでも今回の話は面白い。
感情がないナイジェルさんもこいつはやばいなんとかしなければと思うくらいである。
ナイジェルさんは人理破壊を阻止するために漢を見せるのだ
わかりやすく言うならば…
感情のないナイジェルさんもキレて助走つけて殴りかかるレベルってやつだ。
負けるんだろうけどこの魔術師が世界を救うために無謀な戦いに挑むとか輝き過ぎであろう。
型月キャラはこういう見せ場で少なからず好感度上がるから面白い。
ちなみにブリュンヒルデは宝具を二つ所持しているようです。
更に強力すぎる原初のルーンが第三宝具に相当するとのこと。
そして魂は英霊二騎に相当。セイバーをくべたくない愛歌からすれば渡りに船ってやつである。
そんなヤバイ願いを持つ当のセイバーはブリュンヒルデと戦っていた。
ねえシグルドなのになんで黄金の聖剣を持ってるの?あはははなんて笑うブリュンヒルデ。
>「殺す、コロ、スゥ。コロ、ロ、ロ、ロロロロロロロロ」
>「ランサー!」
>「はぁい」
>「殺します、殺しますみんな、ころしてしまいます。
> どうすればいいか分かるでしょう、セイバー」
暴走し錯乱していたけど、でも彼女はやはり勇士を導く戦乙女だったよ。
わざわざ何万もの無辜の民を脅かすと宣言してセイバーの渾身の一撃を誘いそれを受ける。
セイバーの人々を救う英雄の輝きを信じて最期にはアーサー王へと願いを託す。
>セイバー。ああ、優しいひと。
>私は……。
>最期、あなたにこうして胸を貫かれながら言葉を選ぶ。
>「大聖杯に……潜む……もの……
> あれを……産み落として、は……いけ、ません……」
>「世界、を……」
>終わらせないで。
>どうか救ってください。
>――儚くも気高い、誰よりも愛しき私の英雄よ――
アーラシュさんに続いてまたも想いを託されるセイバーさん。
そもそもセイバーさんは自分の願望が人理定礎を破壊しかねないことを自覚してるのか否か。
セイバーさんも間違いに気づく日も近い。
管理人さんお疲れ様です!待ってました蒼銀の感想
セイバーの願いの帰結にやっぱりと思ったよ