Fate/Zero 第5話 「凶獣咆吼」 感想

2011年10月31日 02:33 Fate/Zero


英霊大集合。
サーヴァントが一堂に会しての睨み合い。
それぞれのマスターの思惑が交差するなど物語が更に盛り上がる。
戦闘シーンに限って言えばバーサーカーの独壇場でした。
荒々しく、そして迫力ある戦いぶりはまさしく「凶獣咆吼」でしょう。

「我が名は征服王イスカンダル。
 此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した。」


セイバーとランサーの戦いに割って入ったライダー。
その上みずからの真名を堂々と名乗るライダーに唖然となる一同。
掴みかかるウェイバーはいつものようにデコピンをくらっておりますw



そしてセイバーとランサー軍門に下らないかと勧誘を始めます。
聖杯戦争のルールなど知ったことかと言わんばかり
相変わらずやってることが滅茶苦茶ですねw
まあ当然のように断られるのですが(笑)

ランサーは現世での主ケイネスへの忠義のため、
セイバーはブリテンの王であるため応じるわけにはいかないというわけです。
待遇は応相談と持ちかけるも二人に声を合わせて「くどい!」と一蹴されちゃいます。
騎士として通じ合うのかセイバーとランサーは仲が良いですねw

交渉が決裂して残念がるライダーに対し逆上するウェイバー。
その様子を見て「あんな馬鹿に、世界はいちど征服されかかったのか?」と、切嗣は酷い言いようですw、
その気持ちは分かるが太古の英雄の思考回路は現代の常識では計れないのでしょうね。

ライダーとウェイバーが喋るだけでこの雰囲気の変わりようですw
しかしそんな空気を凍りつかせるようなケイネスの声。
聖遺物を盗んだ事に対してケイネスはウェイバーの特別課外授業を受け持つとか、絶対に碌な物ではないでしょう
魔術師が殺しあうという事の恐怖の一端を感じ取り怯えるウェイバー。



そんな空気をぶち壊したのはまたもやライダー。
ウェイバーを勇者と称え、ケイネスは自分のマスターとしては役者不足も甚だしいと笑い飛ばします。
そして更にいまだ姿を現さない英霊へと挑発とも取れる呼びかけをします。
征服王イスカンダルの王気(オーラ)がハンパないですね。カッコイイ。

このライダーの挑発に焦る時臣と綺礼。
二人して神妙に「拙いな」「拙いですね」と言っているのが妙に笑えますw
英雄王がこの手の挑発を受けて黙っていられるわけがありませんからねw
それも王を称する不埒者とあればなおさらです。
奇しくもこの場に3人の王が出揃いましたね。
アーサー王(セイバー)、イスカンダル(ライダー)、ギルガメッシュ(アーチャー)
いずれも世に知れ渡る偉大な王様たちです。




さらにバーサーカーまで現れて戦場は更に混沌としてくる。
凄い禍々しい黒い甲冑を身にまとい、狂気を振りまくその姿は交渉の余地なしといった感じです。
ギルガメッシュは狂犬に見られるだけで不敬に値するということで「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」で問答無用の攻撃。
打算など一切抜きの感情でもっての行動はいっそすがすがしいですねw

ゲート・オブ・バビロンの描写がカッコイイ。
一つ一つが宝具だというのが伝わってくる上に着弾による破壊の跡がまた素晴らしい。
まるでミサイルのようです。



それ以上に凄かったのがバーサーカーですね。
ギルガメッシュの攻撃を凌ぎ切るバーサーカーの作画がとても良かった。
原画の上にCGをかぶせると言う手法を取っているらしいですが本当に凄い。
一日2カットしか出来ないという手のかかりようはスタッフさんの本気振りがうかがえます。
素晴らしい作品に仕上げていただいて頭が上がりませんね。
気合入りまくりで、攻め手も受け手も共に常軌を逸する格好良さです。

ギルガメッシュが撤退したことで今度はセイバーへと襲い掛かるバーサーカー。
セイバーの姿を認めて猛り狂う様はまさに暴走するバーサーカーに相応しいです。
ただでさえ尋常ならざる相手なのですが、
前回ランサーの「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」によって負傷しているセイバーは大苦戦。



そんなセイバーに助太刀したランサー
「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」によってバーサーカーの魔力に覆われた鉄塊を切り裂きます。
さすがはフィオナ騎士団随一の戦士。騎士道精神に溢れていますね。
しかし騎士の矜持を理解できないケイネスはランサーに令呪でバーサーカーを援護しセイバーを倒すように命令します。
ランサーは幸運が低い上にいつもマスターに恵まれないイメージ。不遇ですね。
セイバーに謝りながらも令呪の縛りに抗えないランサーがなんとも無念そうです。
危険を承知でマスターであるケイネスを狙う切嗣。
いざ引き金を引こうとしたときにに動いたのはライダー。

「AAAALaLaLaLaLaie!!」



「神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)」の疾走で、バーサーカーを轢殺してしまいました。
これにはたまらずバーサーカーも撤退。
ライダーがセイバーに助太刀する形になり形勢逆転。
ランサーもライダーも共に胸の熱くなるような正々堂々とした戦いを望むようですね。
今回はライダーもひたすら格好イイですね。
ウェイバーは宝具の疾走に耐え切れず気絶していました(笑)



何とか苦境を脱したセイバーはアイリスフィールと無事を分かち合う。
手傷は負ったものの二人の仲は戦いを通してより深まった感じです。

この場に居なかった者にも動きがありました。
アサシンは舞弥の使い魔を発見。
コウモリの使い魔に仕込まれた小型カメラ。
こんなことをする魔術師は綺礼の知る限り一人です。

今回の戦果に一人高笑いする雁夜。
時臣への憎悪を優先してしまったせいで酷い目に会いました。
バーサーカーを暴れさせるだけで既に体はボロボロです。



雨生龍之介は聖杯戦争の初戦を観戦してテンション上がりまくりです。
小躍りして無邪気な童子のように歓声を上げていますが、それ以上に興奮しているのがキャスター。
思わず嬉し泣きしていますよ。
あまりの激情でかすれる声からも尋常ならざる歓喜と狂気を感じさせます。
これは声をあてている鶴岡聡さんの演技力もあって凄まじかったですね。
キャスターの口から出てきたのセイバーは聖処女という言葉。
彼はセイバーをアーサー王ではなくジャンヌ・ダルクと勘違いしています。
水晶球に映るセイバーを見つめ、一刻も早くお迎えに上がるというキャスターの台詞と共に次回へ続きます。


今回も凄かった。
この英霊が全て出揃うエピソードはお気に入りの一つなのですが、
それを見事に映像化してくださったufotableは凄いというのが素直な気持ちです。
いつも以上にバトルアクションが良かった。
特にギルガメッシュvsバーサーカーの描写が面白かったです。
このクオリティを維持できるのって本当に凄いですよ。

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