Fate/Zero 第18話 「遠い記憶」 感想
2012年05月06日 20:00 Fate/Zero
まるで別のアニメのような爽快な雰囲気から始まります。
しかし進むにつれてFate/Zeroなのだと分かる流れと展開は見事。
最後には完璧にもとの雰囲気を取り戻す構成に見入りました。
コルネリウス・アルバが出てくるというまさかのサプライズも。
今回は切嗣の少年時代、血まみれの生涯を歩む前の過去の話ですね。
最初から別人のようなヤンチャな笑顔を見せてくれる。
子供特有の反応はまだ魔術師としての手ほどきをまったく受けてないというのもあるのかな?
南国の雰囲気を感じさせる爽快な色合いもあってさながら別のアニメを見ているかのようです。
シャーレイ可愛い
アニメになって声が付くとこんなにも違うのか
思春期で色気づいたばかりの切嗣が恋してしまうのも仕方なしですよ。
ちなみに初恋である。
でも村の人にはシャーレイの弟みたいな扱いという話にガッカリする切嗣。
ちょっと期待してただけにガッカリするのも思春期特有ですね、ほほえましい。
切嗣の父親である矩賢(のりかた)。
ビジュアルはこれが初公開ですが成長した切嗣に似ていますね。
アリマゴ島にて魔術の研究をしているのですが島の人たちには気味悪がられています。
学問に縁のない彼らからしたら怪しげな研究を恐れるのは無理もないんですよね。
でもシャーレイはいわゆる天才少女で魔術の素養もあったので助手として働いてます。
「ケリィはさ、どんな大人になりたいの?」
まだ魔術に関するものを何一つ継いでいない切嗣。
そんな切嗣にシャーレイはいつか力を手に入れたらなんに使うのかと聞きます。
恥ずかしさから秘密にしましたが、答えはセイバーも口にした「正義の味方」ですね。
その後に放たれたプロポーズみたいなシャーレイの言葉に赤くなる切嗣。
まだ正義で世界を救えると思っていた頃の切嗣は年相応で微笑ましいですよ。
しかし南国の幸せな情景はここまでで。
矩賢に工房のことを聞かれ、今日は村に行くなと言いつけられた切嗣。
もうここから嫌な予感しかしませんよね。
しかしいつまでたってもシャーレイが来ないので村に探しに行ってしまいました。
そして見つけたシャーレイは見るも無残な姿に変わり果てていました。
転がっていた瓶は矩賢が開発した試薬のもの。
彼女は好奇心には勝てずにこれを使って不完全な吸血鬼になってしまいました。
まだ理性が残っていて切嗣に殺してと頼むシャーレイ。
身悶えしながら狂おしく泣く様は声優さんの熱演もあってすごい。
ですが切嗣は家族以上に思っている女性を殺すことができずにシモン神父に助けを求めます。
大人ならなんとかしてくれるはずだと。
しかしこの選択が更なる悲劇の呼び水となってしまいました。
シャーレイが被害を撒き散らすこととなり、村人たちは次々とグール化していきます。
化け物どもを狩る連中まで現れて平和な村は阿鼻叫喚の地獄絵図へ。
まさかのアルバ登場!?
なんかカッコイイし(笑)。
黒鍵を使う聖堂教会の代行者の人達は予想どうりですがこれは予想外でした。
本当にアルバかは分かりませんが色々と共通点はありますね。
アルバはあれでけっこうな年齢なのでそういう意味では居てもおかしくはありませんね。
型月作品にはお馴染みの用語が多かったですね。
分かる人には分かるファンサービスというやつでしょうか。
周りには既にまともな人間が居なくなり切嗣も絶体絶命。
それを助けてくれたのが、これまたかっこよく登場したナタリア・カミンスキー。
登場するのは起源弾の説明以来、切嗣にとっては師匠である彼女との初めての出会いです。
切嗣に状況を説明し、そして質問するナタリア。
彼女が捜しているのは今回の元凶となった封印指定を受けた悪い魔術師。
切嗣が思い当たるのは父親の矩賢しか居ません。
切嗣は帰宅し、父親に今回の経緯を聞きます。
それに対して魔術師らしい答えを返す矩賢。
まとめると失敗したが次は理論を見直してまた頑張ろうってことですね。
今回の惨事には無関心。
死徒化の研究も全ては「根源」を目指すために人間の寿命では足りないから。
大事なのは「根源」に至るための方法と息子である切嗣だというのが分かります。
まだ父親が同じことを続けるつもりだと理解した切嗣は父親を止めるために殺してしまいます。
父親を殺した拳銃を手放そうとムキになる描写がまたリアルでした。
引き金を引く時と、父親を殺めたときの表情もまた印象的です。
ここは原作と色々と変えてきたのは分かりやすくするためでしょうか。
個人的には矩賢が切嗣を抱擁するシーンは見たかったですね。
二人の親子の愛情は紛れもなく本物だと分かるシーンだったので。
ナタリアと一緒に島を脱出する際に持っていく物は「何もない」と言う切嗣。
真っ暗闇の中に流れるEDがまた心に来る。
今回は切嗣の原点ともいえる過去話でした。
一人の犠牲、シャーレイを殺すことを躊躇してしまった為に全てを失った。
これは天秤の測り手になろうと決意する切欠でもありますね
その後すぐに父親を殺すことを躊躇わなかったのはある種の才能があったから。
この殺し屋に必要な才能が現在の切嗣を形作っていくことになります。
次回もまた過去編ですが、残りののエピソードをどう消化するのかに期待。
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