【Fate/EXTRA】BB「パンかってこいよ、エリザ」ランサー「」
ランサー「なにかしら?BB
私、今自分の用事で忙しいのだけれど」
BB「おねがーい、そこをなんとか
かわいくて強くてアイドルなエリちゃんにしか頼めないことなの」
ランサー「そ、そんなに褒めないでよBB、照れるわ」
BB「おねがい!おねがい!かわいくて強くてアイドルなエリちゃん!」
ランサー「そう言われると悪い気はしないわね……いいわ、聞くだけ聞いてあげる
で、用件はなんなの?」
BB「購買部にひとっ走り行ってきてカレーパン買ってきて」
ランサー「……はい?」
BB「いーえ!エリちゃんにしか頼めない事です!」
ランサー「嫌よ!そんなの召使の仕事じゃない!美しくない!
貴族の私にふさわしくないわ!」
BB「そこをなんとか!」
ランサー「嫌!他をあたって!」
BB「そこをなんとか!」
ランサー「嫌だって言ってるでしょ!他に適任がいくらでもいるじゃない!緑チャとか」
BB「おねがい!おねがい!今回だけだから」ズズズ
ランサー「だから、嫌だって……ってなに聖杯取り出してるのよ!」
BB「だって……エリちゃんがあまりに強情だから……」
ランサー「ちょっ!やめ!私、死んじゃう!死んじゃうわソレ!」
BB「本当に?引き受けてくれるの?」
ランサー「うぅ……そのかわり!今回だけよ!」
BB「わー!ありがとう、かわいくて強くてアイドルなエリちゃん!」
ランサー「絶対だからね!」
BB「分かってますとも、かわいくて強くて性格ブサイクなエリちゃん!」
ランサー「……今、さらっと悪口を挟まなかったかしら?」
BB「そんなことないですよ、かわいくて強くてアイドルなエリちゃん!
いってらっしゃい!」
ランサー「いまいち、釈然としないけど行ってくるわBB」
BB「エリちゃーん、購買でパン買ってきてー」
メルト「あぁ、私もお願いするわ
幕の内弁当ひとつ」
リップ「あのぅ、私にも何か買ってきてください
食べられるものならなんでも良いので」
緑チャ「ランサー!ついでにタバコも買ってきてー」
ランサー「……おかしいわ
何かがおかしい」
ちょっと話があるの」
BB「なんですかぁー?エリちゃん」
ランサー「私、一か月前に言ったわよね、これが最後だって」
BB「うーん?そんなこと言いましたっけー?
BBちゃん忘れちゃいました☆テヘペロ」
ランサー「なのに、こうして一か月も召使の真似事をさせられてるのはどういう了見かしら?」
BB「えー?なんというかーホラ
エリちゃんって頼みごとをしやすいんですよねー」
ランサー「……要するに、舐められてるってコト?」
BB「はい!」
ランサー「最悪じゃない!」
敬われこそすれ舐められる筋合いなんて全くないわ!」
BB「はいはい、エリちゃんは高貴な血筋ですねー」
ランサー「行かない!今日こそは行かないからね私!」
BB「良いからさっさと行ってこいよブス(チッ」
ランサー「……BB、今なんて?」
BB「なんでもありませーん!そんなことよりー
言うことを聞かない悪い子には、BBちゃんからお仕置きビームだぞぅ」
ランサー「え?ちょっと?」
BB「さーん,にぃー,いーち……」
ランサー「分かったわ!行ってくる!行ってくるから!」
BB「いってらっしゃーい」
ランサー「これが本当に最後なんだからねー」
ランサー「……」
緑チャ「オタク、おつかいも満足にできないってどういうことよ?」
ランサー「……」ぐすっ
緑チャ「いや?俺だって、こんなこと言いたくないよ?
言いたくないけどさータバコひとつ買って来れないとか、文句のひとつでも言わないと」
アリス「あれー?エリちゃん、怒られてるのー?」
ありす「おこられてるー?」
緑チャ「こらこらチビ達、俺は怒ってるんじゃないの
叱ってるの」
ランサー「……なかったんだもん」ぐすっ
マイセン5ミリ、売ってないわけがない」
ランサー「そんなこと言われても、なかったんだからしょうがないじゃない!
私だって探したわよ!」
リップ「……あのぅ、マイセンってメビウスの事ですよね?
言峰さんに聞けば、ちゃんと出してくれるんですけど……?」
ランサー「……そう、なの?」
緑チャ「わぉ、店員に確認しなかったの?オタク
こりゃダメダメだわ」
アリス「リップよりも間抜けなサーヴァントはじめて見た」
ありす「ほんと、ほんと
どん臭いリップより間抜けとか英霊失格なんじゃないのー」
緑チャ「もうね……不細工だわ、おつかいもまともにできないわ
どうしようもないねオタク!」
ランサー「……うぅ」
そんなこと言うなら自分で買いに行きなさいよバカバカバカー!!」
アリス「あーあ、泣いちゃった」
ありす「泣いちゃった」
緑チャ「えぇー何この流れ
マジ冷めるわー、引くわー俺が悪いみたいじゃん」
ランサー「ひっぐ……私……ひっぐ……私、悪くないもん!」
メルト「いいえ、さっきから見てたけど、どう見ても貴方が悪いわよエリザベート」
リップ「え?ちょっ、メルト?」
メルト「リップでも出来るおつかいが出来ないとかw
サーヴァントとしてもアイドルとしても3流以下ね
生まれ変わって貴方の好きな豚に転生したら?」
緑チャ「ですよねー」アリス&ありす「ですよねー」
ランサー「わかったわよ!頭痛い!
そんなに言うなら、私、BB陣営なんか抜けてやるわよ!」
信じてるからな
次世代系拷問アイドル、エリザベート・バートリーよ!
よろしくね、子ブタたち」
――なにが、というわけで、なのか
ガウェイン「え?仲間になるんです?」
セイバー「マジか」
ユリウス「正気か?」
凛「正直……反対なんですけど」
レオ「僕は良いと思いますよ?彼女は戦力になりますし」ニヤニヤ
ラニ「会長……面白がるのはやめてください」
ランサー「ホラホラ皆、はしゃがないの」
なんといったって、この!エリザベート・バートリー様が仲間になるのよ!
下僕ども、光栄に思いなさい!」
――うわー、なにこの初日からいきなりの上から目線
やりづらいことこの上ない
キアラ「ふふ、良いじゃないですか
エリちゃん可愛らしいですし、面白くなりそうですわ」
――面白さ重視で発言するのやめてもらえませんでしょうか
ガトー「しかし、解せぬ
昨日までBB陣営だった赤いサーヴァントが何故、こちらに寝返ったのか」
ランサー「」ギクッ
桜「……そういえば、そうですね」
アンデルセン「どうせ、性根まで醜いこの女のことだ
利己的な理由以外にあるまい
大方、おつかいひとつこなせないんで、BB陣営に居場所がなくなったんだろうよ!」
――なるほど!
ランサー「ちょ、そ、そんなわけないじゃない、子リス
あ、私の方からBBを見限ってやったのよ」
罰として赤様のリサイタル聴いてくる
エリザちゃんをスペシャルゲストに呼んでおく
ランサー「ふふ、さっそくマスコミが嗅ぎつけてきたわね
いいわ、どんな質問にでも答えてあげる!」
ジナコ「エリちゃんさんはー生徒会に入ってーどんな仕事がーできるんスかー?」
セイバー「なるほど!それは確かめておかねばなるまいな!」
ランサー「得意分野……そうね
炊事、洗濯、掃除……は召使の仕事だから、できないとして
料理と歌が得意よ私!!」
ガタッ
シンジ「おぇえええええええええ」
――シンジが吐いた
大丈夫かシンジ!
ラニ「却下します」
ランサー「なんでよ!」
セイバー「そこで蒼い顔してるワカメが答えであろう!!」
ランサーには当面の間、庶務見習いについてもらうとして
少しずつ仕事を覚えてもらう事にしましょう」
ユリウス「それしかないだろうな」
ランサー「まずは地道なレッスンから、ということね
いいわ、やってあげる」
――まぁ不安もあるが、ランサーが味方になってくれるのは素直に心強い
ガトー「では!ここでひとつ!
新しい仲間の加入を祝おうではないか!!」
凛「歓迎パーティー?」
桜「お鍋なら今からでも出来ますよ」
レオ「良いですね!」
ガウェイン「無礼講といたしますか」
ランサー「……あぁ、なんて温かい
温かいの」うるっ
セイバー「まぁ、とりあえず、その、なんだ
よろしく!エリザベート!」
――生徒会の夜は更けていく
ハウスキープ
凛「ランサー、お茶汲んでー」
ラニ「ランサー、ちょっとこれをコピーしてきてください100部ほど」
ガウェイン「ランサー、手が空いたら私の武器を磨いてください」
セイバー「私のも頼むぞエリザベート」
レオ「ランサー、そろそろお茶菓子が欲しい時間ですねー」
ジナコ「カルナ、モバコイン買ってきてー」
カルナ「ガトー、頼んだ」
ガトー「うおおおおぉおおおおお!ランサー!!
モバコインとやらを買ってこい!!!10000円分!!」
ランサー「あれ?何かがおかしいと思うわ」
凛「ランサー、はやく!」
ラニ「私の仕事も早急にお願いいたします」
ガウェイン「できるだけ丁寧に磨いてくださいね」
セイバー「うむ!一点の曇りもないようにな!」
ジナコ「カルナぁあああああああ!早くうううううぅうううう!
イベント終わっちゃうううううううう!」
カルナ「だそうだガトー」
ガトー「ランサーあああああああ!!はやくうううううううぅううううううう!!」
桜「ランサーさん、私からもお願いが」
ユリウス「そうだ、俺もお前に頼みたい事が」
レオ「と言う間にお昼ですよ
ランサー、パンを買ってきてください」
ランサー「ちょ、ちょっと待って!」
――?ランサーが教室の隅で手招きしている
ランサー「あのね、とっても言いにくいことなんだけれど正直に答えてね」
――?わかった、約束する
ランサー「うん……えーっとね、私って、その、舐められてない?」
――……
「ランサー!!はやく!!」
「ランサー、仕事しろ」
「いつまで待たせるんですか、ランサー」
――……あー、あー
ランサー「子リス?」
――そんなことないと思うよ、うん
今すぐに、全員分、ダッシュで」
ランサー「……庶務の仕事ってこんなものなのかしら?」
――そうだ、ランサーに良い話をしてあげよう
ランサー「?」
――とある無銘の英雄の話です
ランサー「え?なんでいきなり?」
――体はパンで出来ている
血潮はパン生地、心はあんこ
幾たびも頭を変えて不敗
ただ一度の敗走もなく、
ただ一度の勝利もなし
作り手はただの孤り
パン工場でパンを焼く
ならば、我が生涯に意味は不要ず
この体は、無限のパンで出来ていた unlimited bread works
ランサー「ちょっと意味が分からないわ何言語?」
レオ「ランサーああああああああ!!
大至急です!パンを!購買でパンを!はやく!」
――まぁ、というわけだから
とりあえず、パン買ってきて自分の分も
ジナコ「あのさぁ……」
カルナ「だそうだ」
ガトー「あのさあああああああぁああああああ!!」
ランサー「」びくっ
ジナコ「おつかいも満足にできないってどういうことよカルナぁ」
カルナ「だそうだ」
ガトー「しっかりしろよランサーああああああああああああ!!」
ランサー「……」うるうる
ジナコ「ジナコさん、モバコイン買ってきてって言ったよね
なんでグリーのコイン買ってきてんの?」
カルナ「……ガトー」
ガトー「ランサーああああああああ!!小生はモバコインを買えといったぞぉおおおおおお!!
これはグリーだああああああああああ!!こんなんで任天堂が倒せるかぁああああああああ!!」
ランサー「……知らないわよ、そんなの」ひっぐひっぐ
やめろ
クーフーリン
カルナ「お前のせいだぞガトー」
ガトー「ランサー!!!!お前のせいで負けたんだああああああああ!!」
ランサー「あー!あー!あー!!!!!!もういや!!
筋肉ダルマの言う事なんて!!なにも聞きたくありません!!」
ガトー「現実から目をそむけるなぁああああああああ!!」バシッ
ランサー「あうっ」
ジナコ「今回のイベントのSレア
ジナコさん、超ほしかったんだけどなぁー」
カルナ「もはや何もいうまい」
ガトー「モバマスとグリマスの区別つかずして何がアイドルかランサーああああああああ!!」
ランサー「うわあああああああああああああん!!
知らないわよバカー!!!!!!!!」
ラニ「ランサー、私A4で頼みましたよね
全部B4なんですが、それは」
ガウェイン「ランサー!なんですか!この雑な仕事は!」
セイバー「余のライバルと思っていたが買い被りすぎだったようだ
幻滅した!!ディスイリュージョンとは、このことだ!!」
桜「ごめんなさい
ランサーさんに、こんな仕事たのんだ私がいけませんでしたね」
ユリウス「もういい、お前にはもう仕事を頼まない」
ランサー「うぅうううううううう、なによ、私がいけないっていうの……?」
セイバー「エリザベート!もう怒らないから出てこい」ドンドン
ランサー「なによ!!もう知らない!!
皆して私の事をいじめて!!」
レオ「閉所&暗所恐怖症のランサーが自分から引きこもるとは……
凄い光景ですね……」
ユリウス「レオ……冷静な意見を」
凛「でも、私もちょっといじめすぎたかも
ちょっと罪悪感」
ラニ「ミス遠坂、それを言うなら私も同じです」
――うん、そうだね
皆が悪かった、誰も悪くない
だから、出ておいでエリザ
ランサー「でてやるもんかぁあああああああああああ!!」
ランサー「はぁ……私、どうすればいいの?」
ランサー「BBにも見捨てられちゃったし、子リス達にも嫌われちゃった」
ランサー「もうきっと私の居場所なんてどこにもないんだわ……」
「あれ?ちょっと!そこのアナタ!」
ランサー「?」
「アナタよ!アナタ!そこの角の生えたお嬢さん!
ちょうど良いところにいたわ!!」
ランサー「見かけない顔ね……いったい誰なの?」
よろしくね!」
ランサー「タイガー?」
タイガー「そ!藤村タイガー!
ところでアナタ英霊よね??」
ランサー「そ、そうだけど」
タイガー「グッドタイミング!!
ちょうど今、英霊を探していたところなのよ!!
今、暇?」
ランサー「ひ、暇も何もちょうどスケジュールに空きが出来て困っていたところなの!」
タイガー「なら、ぜひ力を貸して!ここを脱出するのにあなたが必要なの!!」
いいわ!素敵!最高よ!」
タイガー「ノリがいいわーお姉さん、そういう子好きよ
ちなみに貴方の角はなに?悪魔の英霊?」
ランサー「悪魔ぁ?そんなチャチなもんじゃないわ
ドラゴンよ、ドラゴン」
タイガー「ドラゴン!
なら、タイガーとドラゴンでタイガー&ドラゴンね!!」
ランサー「なによ、それ……素敵じゃない」
タイガー「じゃあ行くわよタイガー&ドラゴン!!
月の表側へ!レッツラゴー!!」
ランサー「ゴー!!」
お付き合いありがとうございました
エリちゃんが可愛すぎて思わず書いた
反省はしていない
では、失礼
改心後のエリちゃんかわいいよね
引用元
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1383133324/
エリちゃんがひたすらいじめられてるSSだった。
最後の生徒会メンバーの責めは流石に可哀想だったけど意地っ張りで強がりなエリちゃんかわいい。
しかし本当にエリちゃんは残念なところが可愛い系のアイドルである。
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こういう、いじりを越えてるのは正直すきじゃない