『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』2巻感想 魔術師にして女王の気風を持つ美沙夜とすべてを呑み込む愛歌おねえちゃん
クーフーリンを召喚した真意やセイバーを気に入っていた理由と言ったなど
幼き美沙夜が経験した色々なことを通して明かされています。
サーヴァントの活躍も今まではプロトセイバーが主でしたが
この巻からは他の英霊も登場して活躍していくことになります。
何といってもキャスターとライダーですね。
キャスターはかの有名なヴァン・ホーエンハイムです。
正統派にして魔術師としてはこの上ないほどの英霊の一人ですね。
>スキル:陣地作成、道具作成、高速詠唱など
>宝具:???
>「地」「水」「火」「風」に加えて「空」の属性を有する強力なアベレージワン
宝具も不明で彼自身の戦闘シーンはまだほとんど無いので今後に期待。
魔術師といえば根源です。彼もまた召喚された時にそれを求めると公言するのだが…
そのためならマスターの鞍替えや裏切りもしちゃうんだZE。
2巻ではキャスターの人となり、どれだけ優れた魔術師かを紹介しておりますが
いかに聖人のような人格を持っていても利害関係で動くあたりがやはり魔術師なのである。
ちなみにその原因は愛歌おねえちゃんなんだ、これがな。
ライダーもこれまた正統派のファラオです。
パラメーターでは隠されてますがその真名はラムセス二世ことオジマンディアスのはず。
性格も王の中の王に相応しく偉そうなものであり、人を見る目もあり、何より強い。
>スキル:対魔力、騎乗、カリスマ、神性、皇帝特権
>宝具:熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス) 闇夜の太陽船(メセケテット) ???
一人で三騎のサーヴァント相手に無双できそうな勢いを見たときは驚いた。
っていうか、この人さらっと皇帝特権スキル持ってるよ!
この人のスペックが明かされるたびに驚いている気がするぜ。
肝心の戦いの決着シーンは見られず戦闘の結果のみが伝わる形だったので
こちらもまた今後の活躍があると思われます。
1巻が沙条家メインなら2巻は玲瓏館家がメインとも言える。
美沙夜は可愛らしく成長したら麗しいけど待ち受ける運命がアレだし
パパさんはもう哀れというかかわいそうで途中から応援したくなること請け合い。
書き下ろしエピソード『Magicians』が収録されていてそちらも玲瓏館家がメインの内容でした。
美沙夜は俗世の世界と魔術の世界の双方に君臨する女王となるわけですが
その人格形成は幼い時に既に出来上がっていたんだなーと。
>――そうするだけの能力があるのであれば。
>魔術を極めんとしながらも、同時に、か弱き人々の群れたる社会を守るべく手を差し伸べることに、
>何の疑問があるだろう?
>果たせることを果たす。ただ、それだけ。
>けれど、もしも。
>私にそれ以上の能力があるのならば、私は、歴代当主以上のことを成そう。
>手の届く場所のすべてへ。
>――叡智と真理へ。そして、社会と人々へ。
これはオジマンディアスが敬意を持って認めるだけのことはあるわー。
っていうか幼い小学生が既にこのような考えを抱くとかこの子って本当に天才だよ。
こんないい子が辛い目にあったあげくに呪いであんなことになるなんて多大なる損失である。
この考えは普通の魔術師からしたら無駄なことに時間を割いていると非難されてるそうです。
今までの型月の魔術師たちを見れば確かに言いそうだなと納得の意見。
それがヴァン・ホーエンハイムにもかかってくるんですよね。
キャスター召喚のシーンではホーエンハイムも魔術師から見れば愚か者だと説明されていて
自らの叡智と研究を公開して遍くすべてを救おうとした理想の人だとか。
そしてだからこそ知識の漏洩を防ぐためにほかの魔術師によって殺されたようだ。
ここの件を読むと少しホーエンハイムさんへの見方がかわるかもしれませんよ。
初期設定のラフは美沙夜にキャスターとライダー。
書き下ろしエピソードでは魔術師が歴史に名を刻むことについての掘り下げが興味深く納得でした。
1巻に続く豪華な仕様でこれは3巻の仕様も今から楽しみです。
ヤバイよヤバイよ〜ファラオのステータスヤバイよ〜!