『Fate/EXTRA CCC Fox Tail』第46&47話感想 虫空間の地獄が再び!愛の否定と同族嫌悪の憎しみから完全な存在を目指すアルターエゴ・カズラドロップの野望
支配の錫杖(レプリカ)を持ってかっこよく現れたユリウス。
人間には完全に使いこなすことはできないが、その力は攻撃面でも凄まじい。
例えばリップでないと破壊できないような物体を消滅させることもできる。
それを用いて始まるユリウスの反撃!とは残念ながらならなかった。
選んだのは攻撃ではなく逃走。
いくら支配の錫杖でも人間にアルターエゴは倒せない。
そこで逃走を選んだのだがカズラドロップに防がれてしまった。
優秀だからこそできた判断だが失敗に終わる。
支配の錫杖は人間が扱うには過ぎたものでユリウスの体はボロボロだった。
そのおかげでユリウスのスピードも落ちていたのが敗因の一つ。
加えて旧校舎のAIたちが裏切ったせいで既にこの場はカズラドロップの領域。
だからカズラドロップの処理速度も上がっている。
悪いことは重なるというかAIたちが余計なことをしなければ…!
トラウマ虫空間
またここに帰ってきてしまった白野。
令呪もなくユリウスの助けも期待できないという前回よりも絶望的な状況。
それでも白野は諦めないがカズラドロップに嬲られ続け瀕死。絶体絶命。
白野は情報を得るために色々と質問し、それに答えるカズラドロップ。
もはや勝ちを確信しているからか色々とストレートに教えてくれる。
完璧な計画とか勝利が破綻するのはそういうところからだぞ!
大方の予想通り白野を憎む理由はBBちゃんの出生とそこから派生した自分の存在。
保健室桜が白野と出会ったこと、過ごした時間が全ての始まり。
白野が居なければBBちゃんもアルターエゴもこの世に存在さえしなかった。
そういう意味では少しだけカズラドロップも白野に感謝はしている。
問題は完全なAIであるはずの桜が不完全になってしまったこと。
そこから発生したバグから生まれた分身も不完全だという点である。
同族嫌悪も相まって彼女の憎悪の感情は計り知れないのだ。
同族嫌悪は白野も対象
自分探しという「存在証明」がまさかこんなところでかぶっているとは。
それにそういうところちゃんと見ているのだカズラドロップ。
完全になろうとしているあたりそういうところも筋金入りである。
桜に旧制服を贈るという原作ゲームのイベントもこの漫画では違う意味を持つ。
同族嫌悪の相手から仲間の証を渡されるという行為になるのだ。
カズラドロップちゃん落ち着いて!白野にそんな意図はないのわかるでしょ!
そして聖杯の使用目的は人類の殲滅。
いよいよ負けられない戦いになってきたが大丈夫か白野。
ユリウスも凛もラニも命はまだ無事とはいえ安否が気になる。
ここから逆転するとしたらどのような展開なのか次回を楽しみにしています。
早ければ今年中、遅くても来年中にはクライマックスって感じかね