アニメ『Fate/stay night[UBW]』BD-BOX Ⅱ感想 セイバーが残留するグッドエンドの特典映像も良く、奈須きのこ先生が新たに書き下ろした設定とシナリオも素晴らしい
※アインツベルン関連のネタバレ要注意
まずはお馴染みの一問一答など掲載した「アニメーションマテリアル」
奈須きのこさんと三浦貴博監督との対談、スタッフインタビュー、メイキングや設定その他いろいろ。
内容は相変わらずの型月クオリティでしたよ。
そして資料集「Animation Elements」
アニメ化に際して新たに書き下ろした設定、シナリオを収録した小冊子
冊子はどっちもすごく濃い内容でファンなら垂涎モノの情報と設定が満載でした。。
奈須きのこ先生と監督の対談はとにかく長くて色々と見応えありました。
監修していた話以外でも色々と奈須きのこ先生はお願いやらアイディアを出す。
例えばエアを士郎に対してはぶっぱなさいでくださいとかですね。
テキストでは誤魔化しはきく、映像だと士郎とプラスアルファだけじゃ無理だろってことでした。
監督は「いくぞ英雄王」のところまでにジャージを脱がすタイミングを窺ってたそうでw
それでああいう形になったようです。
士郎が本気になる時はあの服装じゃないとダメ!っていう監督の拘りもすごい。
というか奈須きのこ先生と対談できてかつその内容も濃いあたりでFate好きなのがよくわかる。
ホントに見てて面白い対談でした。
2ndシーズンではアトラムさんが登場するわけですけど、アトラムさんのファンは必見です。
本編ディスクにはまるまるカットされたシーンも収録されててブックレットにも解説がある優遇ぶり。
しっかりとした設定に加えて一問一答でも実力に関わることについて触れられてますよ。
魔術師としては二流だけど精神性は魔術師として完成しているとか。
あと人命は軽視していないそうです。ただ彼にとってお金で買えるものは全て資源。
だから奴隷も人間として見られないってわけである。貴族だねー。
ケイネス 100 更に+アルファ(特殊礼装分)
アルバ 100
アトラム 20
凛 20~30
士郎 10~20
魔術師としての実力を表すとこんな感じだそうですよ。
やっぱケイネス強いっていうかアルバさんすごかったんやーと再認識。
っていうか凛なんか低いなって思ったけどまだまだ彼女はこれからだと解釈した。
そして驚きだったのがアインツベルンの始まりから終わりまでまとめられてたことですよ。
とても一言では説明できないくらい語られてるw
まあぶっちゃけて言うと、これでアインツベルンの謎はすべて解けたってことですね。
さわりだけ語るとアインツベルンは第三魔法の使い手の弟子たちが興したのが始まり。
彼らはなんとか師の奇跡を再現しようとするけど自分たちじゃどうやっても無理だって悟る。
自分らで無理ならそれが出来る個体をつくって魔法を使わせればいいじゃない!
そうして出来たのがユスティーツァである。
で、このユスティーツァが凄いのは知ってたけど管理人はそれでも甘く見すぎてたよ。
ユスティーツァは魔法使いの師と同様かそれを上回るトンデモスペック。
まあホムンクルス特有の弱さも持ち合わせてたけどそれは割愛。
根源に接続できる特性を持ち、コストが重いけど第三魔法の証明もできた。
そりゃギルガメッシュも神域の天才って評価するのも頷ける話です。
それから魔法使いの弟子たちはどうなったとか
こっから数百年後にゾォルケンやってきてユスティーツァを哀れんだりとか
アハトさん登場して彼の頑張りとかも語られたりとか
現在のアインツベルンに至るまでの道筋が語られてるけど詳しくは読むべし。とにかく長いし濃い。
そしてアインツベルンのまとめを見てしんみりして欲しい。
一問一答に関してはアニメに関する質問が多めでした。
聖杯から出てきた巨人はなんだーとか、自害しろ衛宮士郎のシーンを入れた理由は?とかですね。
原作でも描写されてた部分を更に深く解説している部分もありました。
例えば囚われの凛ちゃんを拘束していた枷についてですね。
本気出して「うおおお」ってすればあの拘束を切って令呪も使えたけど
そんなことしたら目の前にいる連中が黙ってないよねと。
・アーチャーなら気絶させる
・ワカメならさんざん嬲られたあとに力加減間違えて殺される
・言峰の場合はそもそも素振りを見せたら首がぐるんと回転させられる
やっぱ神父こわい
あと「聖杯解体戦争編」
おおまかなあらすじは奈須きのこ先生のほうでも出来てて10行ぐらいで語れちゃうとか。
武内崇さんが全力で止めてくださいましたけどありがとうございます!。
嘘か誠か一ヶ月分のスケジュールを調整するから最後まで書けともきのこ先生に言ってました。
書籍にしてくれるなら余裕でBUYなので期待しちゃってもいいですかね。
劇場版HFの特典でも可。
「sunny day」
アナザーエンディング(凛ルートグッドエンド)の約10分の短編映像。
違いは消えゆくセイバーをつなぎ止めるために凛ちゃんが疾走するところから始まります。
そして全てが終わった次の日、自宅で目覚めた士郎。
いつのも癖で朝食を3食作ってしまった…だがもう…輝ける星のような彼女は…
いや居るけど
それはもう嬉しさと安堵の入り混じった士郎の反応が分かっていても面白い。
セイバーの居なくなった衛宮邸の光景を寂しげに眺めていたと思ったらこれですからねw
慌てて取り乱す士郎さんに対してセイバーもこの表情である。可愛い。
相変わらず良いヒップ
イチャイチャするふたりの前にみんな大好き遠坂凛ちゃんの登場さ。
ああ凛ちゃん可愛い凛ちゃん可愛い凛ちゃん可愛い凛ちゃん可愛い
原作と違っていちゃつく二人に面白くなさそうな顔とか嫉妬とかはありませんでしたが
士郎と凛の繋がりの強さというか理解の深さを感じられてこれはこれで良い。
にしてもセイバーも可愛い
UBWなのにヒロインだと錯覚してしまいそういなる可愛らしさ。
原作とは違って街に出て会話するアニメオリジナルのシーン。
聖杯戦争の説明を受けに行くときも通ったこの道。
あの時と違い日が昇ったここで会話させているのは聖杯戦争の終わりを示唆してるのかな。
ここから先にあるのは3人で進む明るい未来
セイバーも最後まで士郎と凛を見届けたい。
そしてアーチャーが言った「セイバーが間違えている」という発言。
いつか士郎から答えを得るその時まで二人に寄り添って輝き続ける星の姿がそこにはあった。
あっという間の10分でした。最後に流れた「茜色の街」もこれまた心に響いてきてトドメだった。
マテリアルの最後のページに武内崇さんの描き下ろし
士郎と凛にセイバーの3人のお話が見たいけど、これで本当にUBWのアニメもおしまい。
ufotableさんの手がけたアニメ映像にはいつもいつも熱くさせてもらいました。
アニメ制作に関わった全ての人達へお疲れ様でした。
そして楽しませて頂いてありがとうございました。
次のアニメFateである劇場版HFも全力で応援させて頂く所存!
>ここから先にあるのは3人で進む明るい未来
誰か忘れてる気がするけど思い出せない