『Fate/Zero』第58話感想 ついに戦う意義を得た言峰綺礼が魂も躍動して大笑い
このつまらなそうな顔!
すべての切り札を手中に収めて独走中だが依然として切嗣に対しては警戒中である。
故に切嗣が発見してない龍之介とジルドレさんの拠点を再利用してそこに潜む。
これはまあ発見してないというよりはそこまで本気で探す気は無かったが正しいか。
切嗣にとってキャスター陣営の討伐ってかなり優先度低かったですからね。
有り得ないけどキャスター陣営の討伐に乗り気だったら大海魔の出番は無かったかもしれない。
そんな言峰さんアイリさんに話しかけてご満悦。
切嗣が自分と同類だと思ったからだ。まあそれは読者もご存知で勘違いなんだけどね。
アイリさんに片腹痛いって笑われてしまう始末。
ちょっとやめなよー言峰くんキレちゃうよー。
キレた
どういうことだいいから早く答えろと言わんばかりに珍しく余裕のない言峰さん。
思えば誰かを愚か者と評して失笑するアイリさんというのもレアな光景だよね。
場合によってはこの神父がアイリさんの娘さんを抱きかかえることになるんだから運命って面白い。
この「何言ってんだこいつ」という顔!
切嗣の目的が「恒久的世界平和」と聞いてこの顔。まるで冗談でも聞いたかのようだ。
それどころかアイリさんの語る男が切嗣かどうか疑うほどに信じられない様子。
だが話を聞けば聞くほど切嗣という男が嫌でも理解できてしまうのだ。自分の望まぬ方向に。
そうしたら今度は別の怒りが沸き上がってくるのが言峰さん。
アイリさんという妻が居ながら切嗣は何やってんだというそんな思い。
愛するものを切り捨てるだなんて価値あるものをついぞ見い出せなかった男からすれば許せないのだ。
ついに真実にたどり着いた言峰さんはアイリさんを手にかけてしまう
ダイナミックキレイスマイル
わらっ…てる?うん笑ってる笑ってる。魂もかつてないほど躍動しておる。
目につくもの全て串刺しにしたいくらい昂ぶってるけど彼は笑顔です。
言峰さんもようやく本気で聖杯戦争に本気で挑むようになりましたというお話。
MVPは虎の尾を踏んだアイリさんでお送りいたしました。
そしてここにも最後の戦いを前にして思うところありなライダー陣営。
ライダー陣営最後の出陣シーンの場はアニメと違って原作と同じ雑木林になってました。
イスカンダルを見るウェイバーのモノローグが感慨深いのでここは小説を読むといいぞ!
なんかもう既に心酔してるのがわかるし「人類の歴史には、かつてこんな男さえもがいたのだ」
というフレーズはFGOやった後だとより注目してしまうね。
聖杯戦争に参加した頃の舞い上がっていたウェイバーは既に居ない。
もはやイスカンダルの貴い背中を汚すわけにはいかないとまで身を引く決意をするほど。
一大決心して全ての令呪を王に捧げ見守ることに…しようとした。
たった一言
たった一言でウェイバーの意地など木っ端微塵に打ち砕きその心に新たなる炎を灯す。
見守るなどと考えていたウェイバーも王の言葉に自分も馳せ参じることを一瞬で決意する。
自嘲も恐怖も忘れさせ臣下を魅了する、これがイスカンダルの王道。
これより二人は勝ちに征く。
というわけで最初の言峰と後のライダー陣営とで恐ろしく落差のあるお話でした。
ああ、やはりイスカンダルはかっこいいなあ。FGOでの参戦はまだですかね。
キレイ百面相