『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』第34話(後編)感想 独善的で矮小な自らへの誓いを以て衛宮士郎は奇跡を欲する連中へと戦いを挑む
聖杯戦争ならばやることはひとつ
汝。自らの力を以て、最強を証明せよ
襲いかかるワカメアサシン。
暗殺者っぽいことして桜に攻撃しようとするなんておのれ慎二。
前回では傘で攻撃を防いだけどインストールまでされちゃどうしようもない。
士郎と桜の二人はどうすることもできずに追い詰められていく。
そんな中で士郎は桜だけでも逃がそうとする。
違うんだ士郎、お前は何もわかってない。彼女はお前と一緒がいいんだ。一緒じゃなきゃダメなんだ。
でなければ敵を裏切って士郎にカードを渡すなんてことはしないであろう。
士郎の桜を庇って逃がそうとする姿に桜は逆に決意が固まる。
ギルガメッシュのカードならば兄さんに勝てると。
桜が兄を手にかける決意までするなんて…と思ったら慎二はやはりもう死んでいるらしい。
やっぱりジュリアンの傀儡なのか。でもって臓硯も亡くなってるそうな。
あのしぶとくて慎重で用心深い臓硯が死ぬとはよほど想定外の出来事だったんだろうね。
カードはフェイクだった
ギルガメッシュのカードではなくどの英霊とも繋がってない屑カードだったのだ。
ジュリアンたちがアーチャーを屑カードって発言してたのはそういうことだったのか。
ということは英霊エミヤについては向こうも知らないってことなのかな。
衛宮士郎が英霊にまでなったことを知ったジュリアンはどんな顔をするのかなー。
まあ実際には輝かしいものではないんだが、それすら理解の外であろうか。
桜が…
命を散らすのは想定してたけどさ、こんなにもキツイもの見せられるとは思わなんだ。
ついさっきまで士郎と楽しく食事してた桜があっさり逝くなんて聖杯戦争はやっぱり地獄だ。
目の前で失ったことで士郎も理解する。切嗣の言葉の意味を。
桜を助けられなかった士郎の手に残ったのは偽物の屑カード。
目の前には妹を手にかけて壊れたように狂喜するその兄。なんてひどい光景だ。
敵に遊びのように嬲られ転がった先は奇しくも原作と同じ土蔵。
だが月下に起こる奇跡はなく、希望をもたらす星もなく、士郎を奮い立たせる理想も潰えた。
もう何も見えない。本当に何もかも失ってしまったのか?否。まだ体が残っている。
そして一人の兄として目の前の男は許せないことをした。
ならば誓いをここに士郎は奇跡(美遊)を欲する連中をぶっとばすために聖杯戦争を戦い抜く。
――自分への誓い
カッコよすぎるだろう。
引きが全部持っていったというか今月の話はこれが全てと言っていいかもしれない。
しかもこれよく見ると部分的にリミゼロっぽい装いを見受けられるような気がする。
最近出た士郎の完成型ってお話を意識して反映させてるのだとしたらひろやまひろし先生半端ない。
次回、衛宮士郎が聖杯戦争を無双するの巻に続く(妄想)
ところで…これプリヤじゃなくてもう完璧にFateなのだ。
魔法少女ものとは、いったい・・・・