Fate/Zero 第12話 「聖杯の招き」 感想
2011年12月18日 14:43 Fate/Zero
ギルガメッシュの語る娯楽の本道と愉悦の在り方について。
初登場時に比べると上機嫌なギルガメッシュは見ていて面白い。
回を重ねるごとにギルガメッシュの底知れなさを思い知らされる。
それと対照的に鉄面皮だった綺礼の表情が変化します。
好奇心をくすぐられ、罪人の道に誘い込まれた綺礼の葛藤がよく分かります
今回はギルガメッシュと綺礼の会話がメインでした。
アサシンの最期の情報でライダーの宝具についての情報を得た時臣と綺礼。
そのランクはギルガメッシュと同様のEXランクだという。
アサシンのおかげでライダーの実力が理解できたがその格までは予想外だったようです。
しかしサーヴァントが最強で各陣営の状況も把握している時臣はいまだ有利。
いよいよここからが本番とばかりに立ち上がって樫材のステッキを手にします。
この特大のルビーがはめ込まれたステッキこそ時臣の魔術礼装ですね。
いかにも魔術師らしいものを礼装にしているあたりが彼らしい。
自らのアドバンテージを活かして他のサーヴァントを狩るために動き出します。
ケイネスの追撃に出ていた切嗣。
以前、舞弥と落ち合ったホテルを拠点にして単独行動中です。
集めた情報と舞弥からの報告を元に現在の聖杯戦争における状況を把握します。
何故かハンバーガーを食べながら作戦を練る切嗣に目が行きますね。
各陣営の動向を把握していく中で切嗣が一番に危険視しているのはやはり言峰綺礼。
サーヴァントを失って脱落したはずの綺礼はいまだ脅威のようです。
綺礼の聖杯戦争の埒外の行動の目的が自分にあるのなら筋は通る。
まさしく正解なのですが、しかしその理由までは分からないようです。
苛立ちながらも解答の出ない思案を続けます。
その綺礼はアーチャーと話していました。
相変わらずの我が物顔で綺礼の私室に居座る様はいっそ清々しいですね。
なにやらお互いに上機嫌な様子。
ここはアーチャーがその理由を述べる所でもあるのですがどうやらカットされたようです。
人の業を愛でるというと言う話はセイバーの寵愛にも繋がる話なので残念ですね。
というわけで綺礼の上機嫌な理由へ。
それは煩わしかったマスターとしての責務が解放されたからだと言います。
別に時臣の命令が煩わしかったわけじゃないですよ(笑)
そんな綺礼に続けて問いを投げかけるアーチャー。
サーヴァントを失ったマスターが新たな令呪を獲得する可能性。
綺礼が再び聖杯から選ばれる未来をアーチャーは示唆します。
それは無いという綺礼の言葉に笑うアーチャーを見てると何もかもお見通しなのではと思っちゃいますね。
アイリスフィールの代わりにメルセデス・ベンツ300SLを運転するセイバー。
セイバーの持つ騎乗スキルは大抵のものは運転できちゃうという便利なものです。
だからまあ当然のごとく無免許でしょう(笑)
辿り着いたのは新たな拠点である日本の屋敷。
この屋敷は後の主人公である士郎が住むことになる衛宮邸ですね。
今は幽霊屋敷のような風体ですが、10年後は立派な佇まいとなります。
そして数多くの女の子達が集まったある意味混沌とした住宅にもなります(笑)
土蔵を工房にと見定めたアイリ。
こちらも後に士郎が魔術の鍛錬とする場所ですね。
ここに敷く魔法陣も第五次聖杯戦争にてセイバーが召喚されるものです。
まさに運命という言葉が相応しい。
「Zero」の後の「Stay/Night」のことを思うと感慨深いシーンですね。
そんな中、体調がすぐれないアイリフィールを心配するセイバー。
これはアサシンの敗退が絡んでるんですよね。
これでもアヴァロンのお陰でマシな状態なんですがそれでも痛ましいですね。
今後も聖杯戦争が続けば切嗣の「君を死なせる羽目になる」という慟哭が現実のものとなります。
セイバーはそれを知っているわけではありませんが、予感めいたものでそれを感じ取っているのかもしれません。
気高く麗しい姫君の騎士としてあろうとアイリスフィールの言葉に応じるセイバー。
二人の関係を見ていると本来の主従関係を忘れます。それくらい魅力のある二人ですね。
前にアーチャーの娯楽に付き合う約束をした綺礼。
それは他のマスターの趣味嗜好と聖杯戦争参加の動機を探ること。
手に入れた情報を全てアーチャーに説明してみたものの「どいつもこいつもくだらぬ」という感想のみ。
これには徒労に付き合わされる身となった綺礼も文句を言います。
しかしアーチャーの目的はマスターの情報ではなく、それを報告する綺礼の反応。
お前の口から語らせたことは充分に意味があると言うアーチャー。
意味深な笑みで綺礼の問いに答えていく様はカリスマすら感じますね。
この2人の会話は本当に面白いです。
「それは許されることではない!」
アーチャーによって自分の娯楽の何たるかを教えられた綺礼は心穏やかではいられませんでした。
痛みと嘆きを悦とする。ようするに「他人の不幸は蜜の味」ってやつですね。
信仰の道を行く綺礼にとってそんな罰せられるべき悪徳を認められるはずもないでしょう。
しかしアーチャーはそんな綺礼の動揺に気を良くして面白い男だと言うばかり。
そして愉悦のなんたるかを示された綺礼の右手に再び焼き付けられた令呪。
何もかもアーチャーの予想通りですね。
綺礼は聖杯が自分に期待を寄せているという事実を理解できず言葉を失うばかりです。
葛藤する綺礼を見てますます興じたアーチャーは聖杯を求める道を指し示す。
そして自分との契約を唆しているような見事なまでの誘い受け。
愉悦に濡れ光る双眸はまさに人ならざる魔性の存在なのだと思い知らされます。
心得顔で語るアーチャーの面持ちはさながらエデンの園の蛇のようでした。
セイバー陣営にも動きはありましたがやはりアーチャー陣営の動きが面白かったですね。
アーチャーと綺礼の会話は省略されていた部分もありましたがそれでも要点は伝わったと思います。
特にアーチャーが綺礼に他人の不幸が自分の愉悦に繋がる事を自覚させる所は見事でした。
誰よりも信仰に生きる綺礼を聖書の一説のように堕とす構図がまたなんとも皮肉が利いてて良い。
Fate/Zeroは戦闘描写だけでなくこうした会話劇が面白いのも魅力ですよね。
退屈な内容が何処にも無いというのはすごいことだと思います。
そのランクはギルガメッシュと同様のEXランクだという。
アサシンのおかげでライダーの実力が理解できたがその格までは予想外だったようです。
しかしサーヴァントが最強で各陣営の状況も把握している時臣はいまだ有利。
いよいよここからが本番とばかりに立ち上がって樫材のステッキを手にします。
この特大のルビーがはめ込まれたステッキこそ時臣の魔術礼装ですね。
いかにも魔術師らしいものを礼装にしているあたりが彼らしい。
自らのアドバンテージを活かして他のサーヴァントを狩るために動き出します。
ケイネスの追撃に出ていた切嗣。
以前、舞弥と落ち合ったホテルを拠点にして単独行動中です。
集めた情報と舞弥からの報告を元に現在の聖杯戦争における状況を把握します。
何故かハンバーガーを食べながら作戦を練る切嗣に目が行きますね。
各陣営の動向を把握していく中で切嗣が一番に危険視しているのはやはり言峰綺礼。
サーヴァントを失って脱落したはずの綺礼はいまだ脅威のようです。
綺礼の聖杯戦争の埒外の行動の目的が自分にあるのなら筋は通る。
まさしく正解なのですが、しかしその理由までは分からないようです。
苛立ちながらも解答の出ない思案を続けます。
その綺礼はアーチャーと話していました。
相変わらずの我が物顔で綺礼の私室に居座る様はいっそ清々しいですね。
なにやらお互いに上機嫌な様子。
ここはアーチャーがその理由を述べる所でもあるのですがどうやらカットされたようです。
人の業を愛でるというと言う話はセイバーの寵愛にも繋がる話なので残念ですね。
というわけで綺礼の上機嫌な理由へ。
それは煩わしかったマスターとしての責務が解放されたからだと言います。
別に時臣の命令が煩わしかったわけじゃないですよ(笑)
そんな綺礼に続けて問いを投げかけるアーチャー。
サーヴァントを失ったマスターが新たな令呪を獲得する可能性。
綺礼が再び聖杯から選ばれる未来をアーチャーは示唆します。
それは無いという綺礼の言葉に笑うアーチャーを見てると何もかもお見通しなのではと思っちゃいますね。
アイリスフィールの代わりにメルセデス・ベンツ300SLを運転するセイバー。
セイバーの持つ騎乗スキルは大抵のものは運転できちゃうという便利なものです。
だからまあ当然のごとく無免許でしょう(笑)
辿り着いたのは新たな拠点である日本の屋敷。
この屋敷は後の主人公である士郎が住むことになる衛宮邸ですね。
今は幽霊屋敷のような風体ですが、10年後は立派な佇まいとなります。
そして数多くの女の子達が集まったある意味混沌とした住宅にもなります(笑)
土蔵を工房にと見定めたアイリ。
こちらも後に士郎が魔術の鍛錬とする場所ですね。
ここに敷く魔法陣も第五次聖杯戦争にてセイバーが召喚されるものです。
まさに運命という言葉が相応しい。
「Zero」の後の「Stay/Night」のことを思うと感慨深いシーンですね。
そんな中、体調がすぐれないアイリフィールを心配するセイバー。
これはアサシンの敗退が絡んでるんですよね。
これでもアヴァロンのお陰でマシな状態なんですがそれでも痛ましいですね。
今後も聖杯戦争が続けば切嗣の「君を死なせる羽目になる」という慟哭が現実のものとなります。
セイバーはそれを知っているわけではありませんが、予感めいたものでそれを感じ取っているのかもしれません。
気高く麗しい姫君の騎士としてあろうとアイリスフィールの言葉に応じるセイバー。
二人の関係を見ていると本来の主従関係を忘れます。それくらい魅力のある二人ですね。
前にアーチャーの娯楽に付き合う約束をした綺礼。
それは他のマスターの趣味嗜好と聖杯戦争参加の動機を探ること。
手に入れた情報を全てアーチャーに説明してみたものの「どいつもこいつもくだらぬ」という感想のみ。
これには徒労に付き合わされる身となった綺礼も文句を言います。
しかしアーチャーの目的はマスターの情報ではなく、それを報告する綺礼の反応。
お前の口から語らせたことは充分に意味があると言うアーチャー。
意味深な笑みで綺礼の問いに答えていく様はカリスマすら感じますね。
この2人の会話は本当に面白いです。
「それは許されることではない!」
アーチャーによって自分の娯楽の何たるかを教えられた綺礼は心穏やかではいられませんでした。
痛みと嘆きを悦とする。ようするに「他人の不幸は蜜の味」ってやつですね。
信仰の道を行く綺礼にとってそんな罰せられるべき悪徳を認められるはずもないでしょう。
しかしアーチャーはそんな綺礼の動揺に気を良くして面白い男だと言うばかり。
そして愉悦のなんたるかを示された綺礼の右手に再び焼き付けられた令呪。
何もかもアーチャーの予想通りですね。
綺礼は聖杯が自分に期待を寄せているという事実を理解できず言葉を失うばかりです。
葛藤する綺礼を見てますます興じたアーチャーは聖杯を求める道を指し示す。
そして自分との契約を唆しているような見事なまでの誘い受け。
愉悦に濡れ光る双眸はまさに人ならざる魔性の存在なのだと思い知らされます。
心得顔で語るアーチャーの面持ちはさながらエデンの園の蛇のようでした。
セイバー陣営にも動きはありましたがやはりアーチャー陣営の動きが面白かったですね。
アーチャーと綺礼の会話は省略されていた部分もありましたがそれでも要点は伝わったと思います。
特にアーチャーが綺礼に他人の不幸が自分の愉悦に繋がる事を自覚させる所は見事でした。
誰よりも信仰に生きる綺礼を聖書の一説のように堕とす構図がまたなんとも皮肉が利いてて良い。
Fate/Zeroは戦闘描写だけでなくこうした会話劇が面白いのも魅力ですよね。
退屈な内容が何処にも無いというのはすごいことだと思います。
今更見たけど面白かった。