『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』第64話感想 万物は流転する…この世の摂理を以って哀れな少女を救おうとした一人の青年の物語
一人の青年が見た信じられない光景
時は千年前。一人の見習い錬金術師があるものを発見したことから全ては始まっていた。炭鉱夫が作業中に発掘したあるもの…青年はその報告を受けて事実を確認しに来たのだ。発掘されたのは生きた人間だった
事故で巻き込まれた…あるいは生き埋めか…それならば話は分かる。そんな形跡がない…つまりそれくらい大昔から埋まっていたことになる。それが生きていれば驚くのもわかる信じがたい光景だと。だが読者も信じがたい光景を目の当たりにしているんですよ…この人の好さそうな若者がダリウス・エインズワースだっていうのだから
明かされるダリウスとパンドラの出会い
まだダリウスは見習いのようなもので研究内容を楽しそうに語っている。置換魔術はまだこの頃には形になっていなかったようですね。五大元素に手を加えて物質を違う物質に…変換する?なるほど錬金術から全ては始まったと。永い時が流れ生きる希望すら失ったパンドラ
ダリウスが錬金術の世間話で不老不死の薬について言及した時にようやく反応したと思えば…「馬鹿みたい」である。ダリウスとは違い1000年前どころではない永い時を生きてきたパンドラ。この頃にはもう人の世には何も期待していない生ける屍となってしまっている。何もかも神々が悪い。大昔に人間たちに地中の奥深くに埋められたパンドラ
なぜ地中の中で生きた化石みたいになっていたのか…その理由は酷いものでした。何よりも人間たちが望むならとそれを受け入れてしまう姿が痛ましい。眼が覚めてみたら人間はまだまだ全然進歩していなかった…だから炎で自分を焼いて再び眠りにつこうとする。全ては箱が開けられるという来るかもわからない未来を信じて
パンドラがどんな目に合おうとも死ねない理由。この箱がある限り彼女は永久に生き続ける。彼女だけが永久に暗闇の中で苦しみ続けるのだ。そんな彼女に明かりとなったのが…なんとダリウスなのだ。どうかこの哀れな一人の少女に安らかな眠りを
それがダリウスの最初の願いでした。万物は流転する…みんなそうであるのなら、パンドラもそうあるべきなんだと。だからこそ箱は僕が開けると彼は言う。それは暗闇を生きるばかりだったパンドラにとっては灯りとなった。…本当に最初はこんなに輝いていたのに、1000年も生きるとそれも色褪せてしまうのか。とにもかくにもこうしてパンドラとエインズワースは結びつくことになる。これもまた運命の出会い…でしょうかね。©Hirosi Hiroyama ©TYPE-MOON
ピクル思い出した。