『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』第65話感想 パンドラの星となれた一人の男は彼女のために新たな生き方を決意する
かつてないほど穏やかに過ごしていたであろうパンドラ
ダリウスと出会いパンドラの人生は大きく変わったのがよくわかります。きっと普通の少女のように迫害されることなく生きられたんでしょうね。穏やかな日々はあっという間に流れていき、見た目は全く変わらない一人の少女。そして彼女にとっては運命の出会いを果たした相手となる青年は…いまその命を終えようとしている。寿命が尽きかけようとしている年老いた魔術師
ダリウス・エインズワース。かつての見習い錬金術師はその人生の全てを箱を開けることに注ぎ、妖精の声をかすかではあるが聴けるほどの老練の魔術師に。そんな彼も星の触覚たる妖精に希う。どうすればパンドラの箱を開けることができるのかと
人の一度きりの寿命だけでは解析することすら叶わない。
パンドラにとってダリウスは星だった
彼女にとって初めてのあたたかい思い出。ダリウスは箱を開けられなかったけど、ある意味ではそれに勝るほどのものを残せたのだ。彼女にここまで言わせるのは誇ってもいいと思います。パンドラの言葉には老衰間際のダリウスの瞳も活力を取り戻すほどです。二人の関係と絆の深さが伝わろうというものですよね。万物流転の摂理を教えてくれた彼
パンドラにとっては何よりも福音となった言葉。どんなものにも終わりは必ず来る。その言葉を信じてダリウスとの思い出を胸にパンドラはまた暗闇を歩いて行けるという。おそらくこの言葉は真実なんでしょうね。ダリウスがこのまま終わっても今の彼女なら強く生きていけるに違いない。しかしダリウス本人は彼女の事を想うあまり摂理に反したことを考えてしまう。かつて万物流転の摂理に則っとり命を終えることをよしたした男の信条が変わるとき
かつて彼は言った「万物は流転する。パンドラもそうあるべきだ」と。しかし彼は万物流転の摂理に疑問を抱くようになっていた。その摂理のせいでパンドラは悲しんでいるのではないのか?自分が死んだら彼女にまた絶望と悲しみを与えるのではないのか?よくない…よくない考え方だぞ…しかも考え方が自分自身の欲望ではなく一人の女性を想ってのことだから質が悪い!思い込んだら一途なんだこういうタイプは!
きみのために万物流転の摂理すら書き換えてみせよう
君を一人にはしない。そんな思いから始まったのかエインズワースの歴史は…。しかしパンドラが好ましいと思った青年の姿とはかけ離れていく…。作中で星空が曇っていく描写が何よりも答えを表していると思います。次の話からパンドラさんの顔が曇っていきそうで管理人もつらい。©Hirosi Hiroyama ©TYPE-MOON
ダリウスの願いに呼応して箱が光ってるんだよなー
神々の願望器、聖杯を超える聖杯としての機能かな