【FGO】『Fate/Grand Order -turas realta-』第4話感想 未来を掴もうとしたオルガマリー所長は自分を褒めて認めてくれた藤丸立香へと手を伸ばす
カワグチタケシ先生が描く「turas rèalta」はマスターこと「藤丸立香」視点でのコミカライズ。
白峰先生の描くマシュを中心に再構成した「mortalis:stella」とは対照的となっています。
第1巻の発売も両方とも2018年1月9日に決定した本編コミカライズ。
何も知らない少年の年相応の姿から見せる戦いへの姿勢がとても良い。
藤丸立香は徹底して一般人として描かれる。
そんな彼が激戦の渦中に放り込まれれば恐怖や混乱する姿は当然あるわけですが
それでも勇気を出して立ち向かう姿が光る内容となっます。
そんな作品ですが第4話ではオルガマリー所長がメインでした。
まだ主人公が来る前のカルデア。思うような結果も得られず張り詰める所長。
彼女なりに頑張ってはいるけど部下からの評価はよろしくない。
所長の陰口を休憩中の話題にするカルデアの善くない人々。
彼等も職務に忠実ではありこの先にある爆発災害のこと思えばかわいそうではある。
だが所長にとってはこんな環境は美しいものではなかった。
そんな中でレフはずっと支えてくれた。
これはレフーレフーってなっちゃうのも致し方ないのであろうか。
そんな支え続けた彼でも褒めたり認めたりとかはなかった。
少なくともオルガマリーの欲しかった言葉は一度もなかったのだろう。
そんな所長を純粋に認めてくれたのが藤丸立香だった。
彼にとっては何でもない普通の感謝の言葉。
だがその何でもない普通の言葉こそが人の物事においても重要なのだ。
今こうしてオルガマリーちゃんの救いとなっているのが何よりの証拠。
彼女を認めてくれる人の存在が所長にも柔らかさを与えてくれる。
所長もようやく誰かを素直に認められるようになったのだ。
そう彼女はここからもっと良い所長になれる…!
とはいかなかった。
レフの真実、所長には既に肉体がない、残酷な結末と真実のお知らせである。
もうオルガマリー・アニムスフィアには未来がない。
ゲームで初めて直面したときはショックだった場面。
彼女が未来を取り戻してくれることを祈る気持ちは確かにあるけど
改めて所長の状態と結末を解説されると所長の未来のなさがわかって辛い。
ここはコミカライズでもどうなるかなとある意味で注目されている場面。
一体どうなっているのかと見ていたらすごいことになっていた。
所長の泣き顔とか叫びとか子供のような慟哭が胸に刺さる。
誰かに認められたのだというのが彼女にとってせめてもの救いであってほしい。
泣き叫ぶ所長を見せつける
編集部さんによると打ち合わせ段階ではこの話はもう少し短かったとか。
でもカワグチ先生の筆が滑り滑ってこういう回になりましたとのことです。
あまりにインパクトありすぎて所長のことばかり書いてしまう感想となりました。
カワグチ先生の熱が入った作品を次号も楽しみにしています。
レフまじゆるさねぇ