TVアニメ『Fate/EXTRA Last Encore』第6話感想 寂しいアナタに悲しいワタシ。夢見るありすとアリスの小さなしあわせのために物語は読み返される
いきなり第三回戦クライマックス。
状況的にはおそらく1000年前のものであると思われる。
しかしありすが生存していることなど含めて第三回戦の顛末には謎が多い。
台詞や状況的に推測すると共闘していたのかもしれない。
使用された令呪があるということはアリスの行動が鍵か。
そしてこの少年はハクノではなくて白野なのかどうか。
どちらにしろ戻ってくるという約束は果たせなかったようですね。
そしてハクノがやって来た第三階層もまた謎が多い。
止まった4層行きのラダー。フロア全体が亡霊集う夢の跡地。通称”名無しの森”。
名無しの森とは固有結界なわけで通常なら数分、人外の怪物でも数時間が限度。
サイバーゴーストには限界がないとはいえそれでも魂というリソースを失う。
どのようにして維持しているのか。アリスが頑張っているのでしょうか。
そのサイバーゴーストについても掘り下げていきます。
サイバーゴーストははコードに紛れたバグでしかない。
ムーンセルに見つかれば即座にデリートされる。あくまで見つかればの話。
誤魔化すことができれば熾天の玉座の前にだって陣取ることもできる。
実は主人公も…というのが示唆されているのはゲームと同じか。
自然に手繋ぎ
恋人つなぎから拗ねてるネロちゃま可愛過ぎかよ。
毎回のようにネロちゃま可愛いポイントで見るものを飽きさせない。
リンも怪しいんだけど仕草とか可愛いんですよネ。
ずーっと1人で遊んでいたありすとの出会い。
これはハクノを見ても以前の少年とは繋がらない様子なのか。
それとも冒頭で別れた少年との初めての出会いの過去の記憶なのか。
ありすと同じ存在っぽい描写があるけどこの場合はどちらとも取れてもどかしい。
後は今回のハクノが優しげなのが妙に気になるではないか。
これが1000年前の初めての出会いだとすると令呪が違うのもそういうわけなのだろうか。
ありすがひたすら可愛い
でも過去は重い。
ありすは地上における戦争の犠牲者。イギリス国籍の少女。
第二次世界大戦末期、空襲によって重傷を負い余命幾ばくかの体になった。
だが彼女の体に魔術回路があることが判明して研究のために素体として延命させられていました。
数年間の苦しみの後に彼女は地上で亡くなり、その精神がこうして残り続けている。
手術シーンとかアニメのこの描写なのが逆に猟奇的な雰囲気を出していてヤバイ。
そして尼里ミサオさんについても掘り下げが始まる。
怪しい怪しいと評判でしたがどうやら彼女は普通のマスターのようですね。
上に登りたい。勝ちたいという意志はあると。
余裕のない彼女の姿は見ていてちょっと印象が変わりました。
そして周りの誰よりも自分自身が弱かったという自己評価。
シンジだって才能はずば抜けていますからね。
鈴鹿御前のマスターであるカズくんも優勝候補から見れば凡人ではある。
尼里ミサオさんがジナコを見てもその自己評価が変わらないのか地味に気になります。
そしてこわい怪物との戦い。
ジャバウォックかと思ってたんですが、もっとアレな存在でした。
装いや攻撃方法になによりおさげと顔。
ありすと同じ顔を持つ存在といえばアリス…ナーサリーライム。
つまりこいつの正体はサーヴァントである可能性が高い。
永久機関・少女帝国(クイーンズ・グラスゲーム)
やられたら朝に戻る。自分に都合のいい物語を永遠に読み返す。
ゲーム的に言うと戦闘を1ターン目に戻してしまうという宝具。
なんとかこの宝具を持つサーヴァントを規定ターンまでに倒さなければ遊戯は永遠に続く。
『物語は永遠に続く。か細い指を一項目に戻すように、
あるいは二巻目を手に取るように。悲しい読み手が、現実を拒み続ける限り』
ありすとアリスに現実を突きつける話になるのかな。
夢の終わりがやってくる。物語である以上、終わりが来るのは当たり前だと。
ありすがアリスのこと忘れている感じなのがサーヴァントの意思と意地を感じる。
最後はこの二人と戦うことになるのかどうか、結末まで含めて注目したい。
アリスどこ・・・・?ここ・・・・?