アニメ『Fate/stay night[UBW]』第19話感想 後悔するアーチャーと後悔だけはしない士郎!間違った理想を叩き出すために衛宮士郎はアーチャーと対峙する!
初っ端からとんでもないものを見てしまった。ある未来の士郎さんェ…。
この時の決意と眼差しときたら揺るぎない意思が宿ってるのが痛いほどわかる。
「誰も泣かずに済むのなら」と契約した男がまさか誰かを泣かせる側になろうとは思いもしまい。
救えたものも多い。けど取りこぼしてきたモノの多さがアーチャーの心を抉り続けるのだ。
それにしてもこの世界と契約した時の場所。
メルトダウン寸前の原子炉を止めるために頑張ったEXTRAの話を連想しますね。
ついでにこの時の士郎さんが契約した世界、球体と回転するリング。
グランドオーダーで人類史の守護をするあれが似てる。
というわけでついにアーチャーの正体が明確に描写されましたよ。
原作で英霊エミヤのフレーズ出てきたときは心底震えたものよ、フフフ。
未来の衛宮士郎が目の前にある救われない数百人の命を救う奇跡と引き換えに世界と契約した。
それがアーチャーという英霊の誕生秘話。
ランサー兄貴かっこよすぎる
凛ちゃんを慎二にくれてやったとかいうフザけた発言に士郎もおこ。
そんな時に凛を助けるのは任せてもらおうかとばかりに名乗りでるのがランサー。
一応の協力関係とはいえ、あまりに肩入れしすぎなランサーに士郎も驚くがこれこそが兄貴。
セリフなどが原作とは一部違うところもあります。
ランサーの敵でも味方でも気に入った相手には分け隔てなく接する価値観が出ていて良いですね。
すでに協力関係は終わっているハズなのにわざわざ救出に来てくれるランサーに凛も驚く。
調子乗ってとんでもないことやらかそうとしてた慎二にも天誅。
ランサーに殴り飛ばされた慎二くんだが、よく生きてるなってくらいすごい顔してますねw
凛ちゃんがあともうちょっとひどい仕打ち受けてる状態だったら殴られるだけでは済まなかった
※気にしている方が居たので追記
凛が慎二に反撃すらできなくてもうちょっとで危なかったけど
それもこれも手錠や足枷に抗魔術がかけられてて魔術ひとつ使用できない状態だから。
アーチャーの本格的な語りに入る前にセイバーの聖杯にかける願いが明らかになります。
ゲームだと既に詳しく描写したFateルート経由しているので無かったシーン。
アニメからの人のために、ここでセイバーが士郎にそれを告白する流れは面白い。
自分は理想に届かなかったけどアーチャーは、エミヤシロウは届いたって言わせるんですもの。
それもセイバーさんの士郎は理想を叶えたんでしょ?っていう感じの願望が入ってるのが切ない。
守護者として戦い続けたアーチャーの一幕。
今まで「守護者」という言葉は出てきましたが映像とともにアーチャーの口から語られました。
要は人類を守るために活動する仕事人なのである(ざっくり)
なんで人間ばかり手にかけてるのかというと、抑止力から見てそいつらが何かやらかしてるのが原因。
守護者が出張る人類の危機って大体はその人類がやらかしてたりする。つまり後始末さ。
いくら人間は自らの手で滅びる生物とはいえ、アーチャーがこんだけ出張るとかやらかしすぎである。
アーチャーだってこんなことしたくて守護者になったわけではない。
アンパンマンみたいになれると思ったら斡旋される仕事がゴルゴ13だったみたいな。
何度も人間の後始末をする果てに憎しみが生まれてしまったアーチャー。
それをぶつける先が自分をこんなふうにした世界でもなく
もううんざりだって思ってる人類でもなく
過去の自分自身へ向くっていうんだからエミヤさんマジエミヤ。
そのために機会を待ち、時空を超えての壮大な八つ当たりである。
僅かな望みではあるが、アーチャーが目的を果たした末に何が起こるのかは誰も知らない。
ランサーのマスターである言峰さんついに登場。
本当のマスターは別に居たけどここでは語られないのである。
今はランサーを使ってずっと表に出てこなかった男が出てきたことが重要。
それもこれも凛ちゃんの最期に立ち会うつもりでのことである。
言峰さんはどうしても自分の口から10年前の真実を口にしたかったのだ。この外道麻婆め!
ランサーが(略
言うことだけ言って凛を始末しようとする言峰さんだがここでランサーが反発。
マスターになんと言われようと嫌なことは嫌なのだ。
そんな嫌なことを無理にやらせることができるのは令呪。
その令呪でランサーに凛を手にかけさせるのかと思えばなんと自害させるのであった。
そう、これこそが元祖ランサーの自害である。
10年間でまさかここまでネタになるとか当時は思いもしなかった。
貫かれた心臓が破壊される体内殲滅ぽい描写と音など細かくていい。
目の前に命の危険が迫った状態で凛ちゃんが考えたのは
「自分が死んだのを見て士郎を泣かせることになったらイヤだなあ」という心配。
いい女すぎるでしょう凛ちゃん。
BGM「エミヤ」
これを待っていた!深澤さんエミヤアレンジありがとう!
士郎はアーチャーに対して最後に問いかける、後悔しているのかと。
アーチャーの返答は肯定、それにより士郎の戦う覚悟は決まりました。
英霊エミヤシロウと正義の味方を目指す衛宮士郎は別人だと。
士郎は自分の生き方が歪でも正しいと信じてここまで来た。
得てきてものより落としてきたモノのほうが多い。
だからこそ、落としてきたモノためにも衛宮士郎は引けない。
しかし19話はここで引き、最高に盛り上がったところで待たされるとかつらいぜ。
次回はついにこのタイトルですよ
とうとうここまで来ましたね。次回は最高に熱いと断言しよう。
慎二、士郎を弓道部から追い出す (→親友を危険な魔術師の世界に巻き込まないため)
慎二、桜が士郎の家に通うのに反対(→ 〃 )
慎二、桜を犯す (→桜の体が疼いて苦しんでいるのを見かねて&桜が自虐しないで慎二を恨めるように)
慎二、桜を罵倒(→桜を鍛える&恨みの矛先を桜自身じゃなく、自分に向けるため)
慎二、士郎をだましうち(→聖杯戦争の怖さを伝える&士郎に平和な日常に戻ってもらうため)
慎二、桜にむりやり偽令の書を作らせライダー奪う(→義妹を危険な聖杯戦争から抜けさせるため)
慎二、最期まで桜が真マスターであることをもらさない(→ 〃 )
慎二、ライダーに士郎を窓から突き落とさせる (→令呪を使うという親友の機転を信頼しての行動。聖杯戦争の危険を理解させ、親友には戦争から遠ざかってもらうため)
慎二、ライダーに血を吸わせる (→ライダーのため。罪の意識とライダーを助けたい気持ちで葛藤)
慎二、ギルに殺されて聖杯になる (→自分が聖杯になって桜の体をまともに戻してやるため)
慎二、椅子に縛られた凛を殴る (→サーヴァントなしでキャスターたちに挑んだ無謀さを怒ったから)
慎二、凛の頬を舐める (→キスをせずに頬を舐めることによっての時間稼ぎ)
慎二、結界発動中藤ねえを蹴り飛ばす (→藤ねえがアレ以上動くと危険と判断し、足で後遺症の残らないように気絶させて安全を確保)
慎二、長男なのに名前に2が付いている (→奥ゆかしく育てという父親の愛)
慎二、イリヤの死体を跨ぐ(→イリヤの体を踏まないように気を使った)
慎二、凛の太ももを撫でる(→怪我がないか探していた)→NEW!
慎二、凛に対してゲス顔(→凛のために悪役になりきっていた)→NEW!
慎二っていい奴だったんだな