『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』第29話感想 切嗣と共に人類救済の旅をしていた幼き士郎の過去!美遊と兄の出会いは暖かなものでは無かったが…
重い過去だが可愛いロリ美遊が癒し
明かされるプリヤの平行世界における美遊とその兄士郎と切嗣の過去(ややこしい)
士郎がまだ小学生くらいの頃、士郎と切嗣は人類救済の方法を求めて各地を放浪していた。
そう、この士郎は魔術師としての切嗣を間近で見て育った少年なのだ。
二人の出会いのシチュエーションは原作と似ているが、現場はあんな地獄ではなかったようです。
切嗣は士郎と出会っても人類救済のために動き続け、士郎はそんな切嗣の養子(助手)となった。
まったく原作とは違った関係に奇妙な面白さも感じるが、変わらないものもある。
それは士郎が正義の味方(切嗣)に憧れるということだ。
士郎は何度も切嗣を正義の味方と呼び、切嗣は毎度それを否定している。
そんなことを続けて人類救済の手段を求めてやってきたのは冬木だった。また冬木か
求めるのはこの地に生き残る伝承、神の子のチカラ。目指すは「朔月家」。
なんかもう朔月家って苗字からしてビンビン来る。
型月ファンとしてはどうしてもhollowの「天の逆月」を連想しちゃいますよね。
今まで士郎と切嗣は何度も人類救済の手段を求めて旅をしたが全てが空振り。
だから今回の「神稚児」の能力なんてそれほど期待はしてなかったのだが
二人が目にしたのは予想以上のものだった。
圧倒的な国をも覆いかねない闇と、それを消し去った神々し光。
前者の現象は今のところ詳細が不明だが、後者は件の朔月家にあった。
士郎はその朔月家に向かって一直線に走り、出会ったのは本物の「神稚児」であったという話。
その名は朔月美遊。現在の美遊ちゃんである。
美遊ちゃんの力が本物なのは読者もご存知ですが、切嗣は朔月家を家探ししてその事実を確信する。
その能力は無差別にみんなの願いを叶える仕様。
災害を打ち消した現象も街中の「あの闇を消してくれ!」という願いを聞き届けたからだとか。
切嗣は人類をこの冬木の地で救うことを決意。こうして奇妙な三人の共同生活が始まる。
美遊ちゃんのことを「使う」と評し人間扱いしてない様子に士郎も若干置いてきぼりである。
お馴染みの衛宮邸で家族が暮らしているのに全然暖かくないその光景はとても寂しい。
そしてここで美遊ちゃんが誕生日を祝う習慣を知らなかった経緯が明らかに。
伝承では「神稚児」は七歳になったら人になるという。
朔月家は代々、「神稚児」を特殊な結界の中で七歳まで生活させていた。
無差別に願いを叶えちゃうので他人の想念を結界で全て遮断してたのだ。
能力を消失したらそこから出て人間として生活できるというわけである。
あと一ヶ月でそれも完了するはずだったのだが、切嗣は間に合ってしまった。
その結界も災害で消え、能力がどうなるかは未知数なんですが
だからといって切羽詰まった切嗣に無視できる伝承でもない。
美遊ちゃんも六歳だからお祝いしようという士郎の提案にもおこである。
まさか誕生日を知らなかったのがこんな経緯だったとは…。
切嗣さんあれな感じですけど寿命が長くない事情があるので仕方ないと擁護してみる。
でも士郎の料理をぶちまける切嗣さんというのはキツイぜ。
願望機は手に入れたのに肝心の願いを叶えるメカニズムがわからない焦りもあるんだぞ。
やっぱり探求において寿命の問題はクリアせねばならない案件だね(矩賢さん並感)
士郎も切嗣が正しいのは理解しているが心がついてこない。
情を抱いてはいけないと思うものの、そんな簡単に割り切れないのが士郎である。
士郎は切嗣と同じ天秤の価値観で美遊を見ようとするが
遊んでとせがむ童女を見てこいつは道具だなんて思うのは無理な話だよ。
蒼銀のフラグメンツの巽くんも言ってましたね「子供を殺して、正義もないだろ」と。
こうして士郎は切嗣と美遊の間で板挟みになっていく。
次あたりからエインズワースの影が見えるようになるのかな。
この切嗣ならばエインズワースの目的を知れば敵対とはならないと思うがはてさて。
そしてあの全てを飲み込む闇の災害の原因も気になる。
世界の滅びの予兆なのか、エインズワースがやらかしたのか、それとも他の要因なのか。
思ったより長くなりそうな過去編ですが既に引き込まれている管理人が居る。
それにしてもまだ幼い士郎になんて過酷な運命を背負わせるんだ。
ここからどうやって最強の美遊兄が誕生するのか目が離せない。
また冬木か