『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』第53話(後編)感想 もう何も諦めないイリヤの煌めきが、夢も理想も諦めた嘘つきさんの心に切り込む
壮大な心中計画に隠された本当の気持ち
パンドラの境遇とジュリアンの本当の目的が明かされた前回。そのことに衝撃を受けたであろうイリヤ、クロ、美遊。それに対する反応はどんなものかと思っていたんですが、三人ともしっかりと前を見て切り込んでいくことになります。強い少女たちだ。エインズワースのうそつき兄妹
人類を救う、パンドラをころす、そのために箱(ピトス)を開ける。そこに嘘はないけど本当のことをまだ言っていない二人。そのことを見抜いたイリヤはジュリアンに、美遊はパンドラに問いただしていく。今度は二人の顔色が変わる番です。何も難しいことではない。パンドラとジュリアンの二人が背負っているもの、体験した出来事は想像もできないことではあろう。しかし目の前に相手がつらいことをごまかしている。たったそれだけのことに気が付いただけ。11歳の子供でもわかること…しかしこんな覚悟を持って戦える子供はそうはいないでしょうね。
何もかも失った絶望の果てに未来を願った人
美遊に人の強さを教えてくれたお兄さん。そんな人を知っているからパンドラの死を願ってしまう姿に「違う」と言える。そしてイリヤならきっとこうするだろうと、自分もそんな風に真似をしてパンドラに問う。「あなたの本当の願いを聞かせて」と。美遊は本当に強くなった ここからパンドラがどのような行動を起こすのか目が離せません。
イリヤの言葉に取り乱し肉体言語が激しくなるジュリアン
得体の知れなさで最初に圧倒していた男が、今は11歳の子供を倒せずにいる。イリヤの剣による攻撃は避けているけど、言葉というナイフが彼の心にザクザクささる。子供は素直だからこういうとき容赦がないのだ。リリィから進化したイリヤのアーサー・ペンドラゴン スタイル
イリヤはもう何も諦めない。目の前の夢と理想を諦めてしまったジュリアンにはイリヤは負けない!インストールしたばかりの頃はセイバー・リリィの姿だったのが、ここにきて霊基再臨の如く進化したのはイリヤの成長を表しているんでしょうかね。熱すぎる展開。ここから先の反撃と展開が楽しみです。ⓒTYPE-MOON ⓒHiroshi HIROYAMA
まさかの霊基再臨