『Fate/EXTRA CCC Fox Tail』第56話感想 願い事のために戦う二人…鈴鹿御前と坂神一人の深まる絆はついにムーンセルさんにも目を付けられる
第三の宝具だけは絶対に使わないでとお願いしていた鈴鹿御前
鈴鹿御前の第三の宝具それは「三千大千世界」…あらゆる世界、並行世界すらも見渡す事が出来るという代物だが…これを使うことを嫌がる彼女はそれが何を意味するかも語らない。しかしそのせいもあってか坂神一人…マスターであるカズくんは勝つためにそのお願いを破ってしまう。敗けられない戦いに勝つために令呪を使用してまでの強制発動…それで勝負は一瞬でついてしまった。奥の手を切らされた鈴鹿御前と奥の手を使わずに済んだ源頼光
この二騎のサーヴァントはお互いが使いたくない奥の手を持っていた。だけど坂神一人と違ってレイラ=ライドウは自分が死ぬことになろうともサーヴァントにそれを使わせたくなかった。決着はついたし勝利も掴んだけど…果たしてマスターとして相応しかったのはどちらだったのか。カズくんは困惑している。これが魔術師ならそもそも悩むようなことではない。だけど相手の選択とその結果に動揺できるからカズ君にもまだ救いはある。そしてレイラ=ライドウも自分の事より鈴鹿御前のことを気遣ってあげてとアドバイス。いい娘だ…こんなところで亡くなっていくのが惜しいくらいに。カズ君はサーヴァントにも対戦相手にも恵まれたのですね。
寝込んで起き上がるのにも難儀する鈴鹿御前
三千大千世界…鈴鹿御前の愛剣、顕明連(けんみょうれん)の太刀の中にあらゆる世界、並行世界すら作り出して見渡す事が出来るという規格外の宝具だが、それは長時間使用すると英霊としての資格を剥奪されるという諸刃の剣。たった一度の勝利のためにこれほどの代償を支払うことになったのだ。カズ君も己のしたことの意味を思い知っている最中である。そんな彼に鈴鹿御前は自分に令呪で命令して無理やり動かせとお願いする。カズ君は間違ってないよと励ます鈴鹿御前
鈴鹿御前が健気すぎる。カズ君も自分のやったことが最低のことだと既に思い知っているからお前は道具なんかじゃないと弁明するかのように叫ぶ。実際、鈴鹿御前を強制的に使役したくない彼は数日間を無為に過ごしていた。まだまだ未熟な少年らしい葛藤をするカズ君がなんだか初々しい。そして違和感を覚えるのが読者の我々が知っている今までの坂神一人ですよね。白野と戦っていた時の彼はむしろおかしい状態ってことでしょうかね。彼氏の過去覗いちゃったJK
怪我の功名というかなんというか、鈴鹿御前がカズ君にもたらしたの勝利だけではなかった。坂神一人の過去のすべてを見てきた彼女はカズ君が今まで勘違いしていた両親の真意をすべて正しく伝えることに成功したのだ。今まで魔術師に縛られていた少年はようやく自分の生き方を見つめなおすことができた。…ムーンセルに来なかったらおそらく生涯を通しても知ることはなかったであろう事実でしょうね。月の聖杯戦争は相変わらず良い主従関係が生まれる戦いである。絆が深まりすぎた主従のところに現れる敵性プログラムあり
無理をしてアリーナにやって来た鈴鹿御前と坂神一人の前に現れたのは、ある条件を満たすとペナルティのためにムーンセルから送り込まれるプログラム。サーヴァントのマスターに対する感情が特定のレベルを超えると危険因子とみなされ、排除のためにこうして現れるのだ。ネロちゃまとかキャス狐あたりに言わせれば人の恋路を邪魔する奴は…!ってレベルでしょうけど、鈴鹿御前は今とても戦えるような状態では…!ハッキリ言ってピンチである。鈴鹿御前と坂神一人の絆がわかってとても面白い回でした。あとJKいい女すぎでござる。
っていうか鈴鹿御前が可愛すぎでした今回。
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なんかエロい