【Fate】岸波白野「アサシン呼んだら聖杯戦争easy過ぎワロタwww」
白野「ゴヒュ・・・」バタ
自身の人形が破壊され、敵の一撃を受けて倒れる。
「・・・ふむ、君も駄目か」
遠く声が聞こえる。
「君を最後の候補としその落選をもって予選を終了しよう。
―――さらばだ、安らかに消滅したまえ」
声はそう言い放った。
否定する力もなく、床を見つめるコトしか出来ない。
(・・・このまま死んでいくのだろうか)
突然、霞んだ視界に土色の魂がいくつも浮かび上がる。
その魂は幾重にも重なり果てた月海原学園の生徒達だった。
そして自分もその仲間入りするのだろう。
―――このまま目を閉じてしまおうか。
やれることはやった。
もう終わりにしていいのかもしれない。
終わりにする
→諦めない
・・・諦めたくない。
そう思って起き上がろうと力を入れた。
しかしまったく動かない。
ならば・・・。
いや、それでも―――
もう、終わりにする
→まだ、諦めない
が、全身の痛みは許容外の感覚だ。
恐い。
痛みが恐い。
感覚の消失が恐い。
・・・そして、無意味に消える事が何より恐ろしい。
ここで消えるのはおかしい、と意識が訴える。
ここで消えるならこの痛みは何のために。
ここで消えるなら彼等は何のために。
―――立て。
恐いままでいい。
痛いままでいい。
その上でもう一度考えないと。
???「呵々々々!!その心意気、確かに感じ取ったぞ!!」
ガラスの砕ける音がして共に部屋に光がともった。
軋む体をどうにか起こし、痛みに耐えながら辺りを眺める。
部屋の中央にはいつの間にかぼうっと何かが浮かび上がりつつあった。
その姿は―――
・・・見えない。だが何となくだがそこに誰かがいるのは分かった。
→はい
「よし。そら、立てるか?」
彼に手を引かれ立ち上がる。
同時に手に何かが刻まれたようなに発熱した。
三つの模様が組み合わさった紋章に見える妙な印が刺青のように皮膚に染み込んでいる。
何が起こったのかわからない。
その時、
人形「・・・」
背後には先程戦った人形が身構えていた。
惨敗を思い出し、たしろぐ。
「案ずるな。儂がいる以上主が迷うことはない。
さあ、儂に指示を出すがいい」
でもとりあえず、
白野「牽制を・・・」
「分かった」
そう言った直後、人形は粉々になり動かなくなった。
白野「牽・・・制・・・?」
「こんなものか、脆弱だな」
LvUP 1→2
「その手に刻まれたのは令呪。
サーヴァントの主人となった証だ。
使い方によってサーヴァントを強め束縛する三つの絶対命令権。
同時に聖杯戦争の参加証でもある、失えばマスターは死ぬ。
注意することだ。
困惑してるだろう。
しかしまずは・・・おめでとう。
とりあえずここはゴールということになる」
その説明を白野は見えない味方と二人で聞いた。
「ではこれより聖杯戦争を始めよう。
月に招かれた電子の世界の魔術師たちよ、汝自らを以て最強を証明せよ」
今回もまたよろしくお願いします。
今回も楽しみにしてる
しかしやっぱアサシン先生おかしいわ、コレで全盛期じゃない上
ガチだと老年期の姿のランサーで来るんだよな
あれは魔術とか関係なく、瞑想とか体術の応用による透明化なので無理かと思われます。
いや、むしろ八極拳をマスターした奴を呼んだら、だな。
書文だと誰が使ってもeasyすぎるわ
ユリウス「せやな」
ゲームだと全クラスと戦うことになってたけど、アサシン?
何でも大丈夫です。
自分でもいくつか候補がありますが参考までに。
そうですね。自分の候補から選びます
空が焼け、家が熔け、人は潰れ、路は途絶えている。
忌まわしい夢。
何処かで、何処かにあった、現実に起きた記憶である。
白野(何か・・・夢を見ていたようだ)
白野「・・・保健室?」
いつの間にか倒れ運ばれたらしい。
「目が覚めたようだな」
中華の武術家然とした男性だ。
「もう大丈夫か?」
白野「うん・・・」
「なら良い。ところでだが、ある程度のことは把握しているか?」
→はい
「なら結構、儂はアサシンのサーヴァント。呼ぶ時はアサシンと呼べ」
そういうとアサシンは姿を消した。
しかし自分の近くにいるのは感じる。
ガララ
桜「あ、岸波さん。目が覚めましたね。もうベッドから出て大丈夫ですよ。それと記憶も返却させていただきました」
白野「記憶を、返却した?」
桜「不備がある、ですか?それは私には何とも。私は運営用に作られたAIですので」
白野「あ、そ、そうですか・・・」
無視された。どうやら彼女は与えられた役割をこなすだけの仮想人格のようだ。
その後、携帯端末を渡され説明を受け保健室を後にした。
屋上
「・・・大体は予選と同じか」
壁や床をぺたぺた触って何やら呟いている少女。
たしか・・・遠坂凛だったか。
容姿端麗成績優秀な我が校のアイドル 。
だがそうした評判は平和な学校にいた頃に与えられたものだろう。
凛「あら、ちょっとあなた」
白野「え」
凛「そうそうあなたあなた。ちょっと失礼」
と、凛が白野の身体を触っていく。
凛「へぇ温かいんだ・・・ふーん」
更に顔を近づける凛。
白野「あっ///」
胸を揉まれる。
凛「なるほどね、見かけだけじゃなくて感触もリアルだなんて・・・ちょっ何笑ってんのよ!!」
顔をしかめ後ろを振り返った。
見えないがサーヴァントがいるのだろう。
凛「えっあなたマスターなの――――!!??」
白野「な、何かそうらしいです・・・」
凛「な、何かって・・・もしかしてまだ学生気分なわけ?」
白野「不備で記憶が戻ってないみたいで・・・」
そう言って凛は立ち去った。
しばらくして―――
教室
生徒「いよいよ対戦相手が発表ね・・・」
白野「え、そうなんですか?」
生徒「廊下に張り出されてない?ないなら監督役の神父に聞いてみたら?」
白野「あ、はい・・・」
その後、下の階で神父を見つけ聖杯戦争について説明を受ける。
言峰「―――分かったかね?」
白野「はい、大丈夫です。あのぉ一回戦の相手が・・・」
言峰「ふむ・・・少し待ちたまえ・・・。
―――妙な話だがエラーがあったようだ。君の対戦組合わせは明日に手配しよう」
それから更に個室とアリーナについて説明された。
個室
アサシン「ここなら話を盗み聞きされることはないだろう」
白野「そうだね。じゃあ改めて、岸波白野です」
アサシン「アサシンのサーヴァント、真名を『李書文』という」
お互いに自己紹介しあい、色々話をする。
白野「アサシンが強いのは分かったけど―――」
Status
アサシン LV2
筋力E
耐久E
敏E
魔力E
幸運E
保有スキル
圏境A
中国武術A+++
気配遮断―
白野「・・・うーん、この」
アサシン「まあキツイだろうがアリーナで特訓し、地道にLVを上げて行けば多少はマシになるだろう」
白野「な、なるほど・・・」
アサシン「分かった」
一の月想海 第一層
アサシン「ここが戦いの場、アリーナ。ここでは自由に戦える。セラフのエネミーもいるが儂がいれば心配は無用だ」
圏境で姿を消したアサシンが解説を入れる。
白野「分かった。じゃあ、行こう」
少し進んだ後、
白野「あ、あれ」
エネミーがいる。だがこちらには気づいていないようだ。
アサシン「あれがエネミーだ。倒せば経験値が手に入り、一定値に達せばLVも上がる。仕留めるか?」
白野「うん、お願い」
アサシン「任せろ」
アサシン(よっ、と)
┣゙ン!!
エネミー「ゴヒュ・・・」シュー
Result
次のレベルまで後23EXP
獲得経験値17EXP
アサシン「終わったぞ。いい指示だった」
白野「うん、私何もしてないけどね」
その後の戦闘もアサシンが圏境を使った一撃で終わった。
出口
アサシン「ん、ここまでみたいだな」
白野「トリガーも手に入ってアイテムも結構拾ったし今日はもう戻ろう」
※学園に戻ると一日が終了します。
→はい
いいえ
アサシン「今日はもう十分だな」
個室
アサシン「とりあえずある程度は把握したな?」
白野「大丈夫だよ」
アサシン「うむ、ではまた明日も鍛練に励もう」
今日の結果
トリガー取得状況
第一層取得
アリーナ踏破率
第一層100%
宝箱取得率
第一層100%
PPP
端末から電子音が鳴り響く。
画面には、
白野(『2階掲示板にて対戦者を発表する』・・・か)
白野「行ってみよう」
廊下 掲示板
白野「どれどれ」
掲示板には真っ白な紙に二人の名前があった。
マスター:岸波白野
マスター:間桐慎二
決戦場:一の月想海
慎二「へえ、君が一回戦の相手とはね」
白野「間桐君・・・」
いつの間にか間桐慎二が隣にいた。
慎二はポンと肩を叩き、
慎二「まあ君が僕に勝つことはありえないだろうけど、せいぜい頑張りなよ」
と言って去って行った。
頭の中で復唱するが実感がない。
白野「・・・悪い夢みたい」
その後しばらく個室で過ごし、
白野「アサシン、そろそろアリーナ行こっか」
アサシン「うむ」
一の月想海 第一層
アサシン「この気配・・・どうやら向こうも来ているようだな」
白野「うん、でも、行こう」
アサシン「ああ」
少し進み、
慎二「・・・」
「・・・」
慎二とそのサーヴァントが見えた。
アサシン「―――やはりいたか。どうする、圏境で一撃仕掛けてみるか?」
白野「相手の実力も分からないし・・・やってみよう」
白野「え、あ・・・「あーいいよ、言わなくて!!」
言葉を遮り慎二は言い続ける。
慎二「才能の差ってやつだからね、気にしなくていいよ!!
せっかくだしどうせ勝てないだろうから僕のサーヴァントを見せてあげるよ。
トリガー手に入れられないならここでゲームオーバーも同じだろ?
ほら、蜂の巣にしちゃってよ、遠慮なくさ!!」
白野(もしかして気づいてない?)
アサシン(七孔噴血―――)
?「おしまいかい?中々聞き堪えはあったんだけど―――」
アサシン(―――撒死ねい!!!!)
┣゙ンッ!!
慎二「ゴヒュッ・・・」バタ
アサシンの一撃で慎二は倒れた。
?「マスターの死はサーヴァントの死、ハハッこりゃ一本取られたわ!!」シュー
と、一人笑って慎二と共に消滅した。
LVUP!!
LV5→7
アサシン「こんなものか」
アサシンが姿を表す。
白野「うん・・・」
手に掛けてしまった。
こんなにもあっさりと・・・。
乙
CCCでは姐さん共々蘇生させてくれなかったんだよな
おつ
と、白野の肩に手を置いた。
白野「そうだね・・・」
終わった。
慎二が負け自分が勝った。
その結果慎二は消滅―――死を迎えた。
・・・本当に?
本当に命が一つ永久に消え去ったのか?
何の説明も、価値もないままで?
個室
白野「・・・」
アサシン「白野よ、何も考えるな。今はその心身を休ませろ。悩むのは明日でもいいだろう?」
白野「うん・・・」
凛「あら」
白野「あ・・・こんにちは」
気分転換に校内を歩いていると、遠坂凛に会った。
凛「暗い顔してるけど何かあった?慎二にアリーナで何かされたりした?」
白野「違う・・・よ」
凛「じゃあ倒したの?」
白野「・・・」コク
凛「ってことはアイツ負けて死んだんだ。
アジア屈指のゲームチャンプも形無しね。
ま、遊び気分で参加した魔術師の末路ってヤツ?」
白野「っ・・・」
反射的に言い返そうとするが、
白野「あぅ・・・」
ああ、そうか。
戦場で負けた者がただ死ぬ。
それだけの事。
誰もがそれを分かっていて分かってない自分や慎二は場違いであり異常なのだと。
もちろんそのために命を奪う、失う覚悟も持ってる。
記憶、戻ってないんでしょ。
目的がないのはいいけど覚悟くらいは持っていなさい。
覚悟なしに戦われるのは目障りなの。死ぬ覚悟、[ピーーー]覚悟がないなら世界の隅でちぢこまっていて」
覚悟なんて持てない
→急に言われても・・・
白野「そ、そんな・・・急に言われても・・・」
凛「現実逃避もいいけど二回戦は必ずやってくるわ。覚悟なしに勝てるマスターなんか残ってないわよ」
白野「・・・」
なにもかも凛の言う通りだった。
この場にいる者はみな強い意思を持っている。
そんな相手に流されるまま戦って勝てる訳がない。
自分には勝つ理由が存在しない。
覚悟以前の問題だ。
昼
言峰「少しいいかな?」
白野「はい・・・」
言峰に呼び出され教室を出る。
廊下
言峰「君の対戦相手の消滅が確認されたので一回戦は君の不戦勝となる。
一応アリーナの第二層も開けておくから残りの時間は自由に過ごすがいい」
白野「分かりました」
一の月想海 第二層
白野「アサシン。私ね、死にたくないの・・・だからこの時間を使って特訓しようと思うの」
アサシン「つまり生きるために戦う、と?」
白野「うん・・・変、かな?」
アサシン「儂としては十分だと思うがな。
むしろ0から自分なりに答えを見つけられたことは称賛に値するぞ」
白野「ありがと・・・」
今の私は魔術師としては三流以下だ。
二回戦まで後五日、だからせめてそれなりに特訓しておこう。
とりあえず一日LVを2づつ上げるのを目標にしよう。
一の月想海 第二層
アサシン「ふっ!!」
エネミー「ゴヒュ・・・」
LVUP!!
LV16→17
白野「やった!!レベルアップ!!」
アサシン「うむ」
白野「じゃあ戻ろうか」
こうして、第一回戦は終了した。
慎二の死、投げ付けられた凛の言葉は残りの期間で何とか整理出来た。
PPP
::2階掲示板にて対戦者を発表する
白野(行こう)
掲示板前
掲示板にはこの前と同じように名前が二つだけあった。
マスター:岸波白野
マスター:ダン・ブラックモア
決戦場:二の月想海
ダン「・・・ふむ、君か。次の相手は」
隣にいたのは老人だった。
顔にも体にも老いの印が深いが衰えが感じられなかった。
ダン「若いな。実戦の経験値もないに等しい。それに君の目・・・迷っているな」
と、言って去って行った。
白野「分かってるよ」
分かってはある。
だが私はダンからのプレッシャーを受けていた。
夕方
白野(・・・一応、会いに行ってみようかな)
屋上
凛「あら」
白野「こんにちは」
凛「聞いたわ、あなたの相手。ダンは名のある軍人よ以下省略」
凛「まああんたの宝具がいくら強くてもあっさり殺されるでしょうね」
白野「?」キョトン
凛「宝具よ宝具」
白野「え、な、何ですかそれ・・・?」
凛「・・・宝具を持ってない。そんなんでエル・ドラゴ倒したの?」
しばし間を置き、
凛「・・・少しは見直したかも。
まあとにかく原因が分からない以上サーヴァントを使いこなして魂の改竄を繰り返しなさい」
白野「・・・あのぉ」
凛「何?もしかして魂の改竄もわかんないの?」
白野「はい・・・」
毒も何もない話、淡々と白野が勝つだけの話だわ
個室
白野「ねえ、宝具って・・・」
アサシン「ああ、気になるか?」
白野「うん、一応マスターだし」
アサシン「儂の宝具は拳打そのものだ。名を『无二打』という。明確に言えば宝具ではなく武術の末に得たものだ」
白野「じゃあエネミーを倒したのも・・・」
アサシン「『无二打』だな」
MatrixE!!
CLASS アサシン
マスター 岸波白野
真名 李書文
宝具 无二打
キーワード 二の打ち要らず 気配遮断
アサシン「ああ」
一階
アリーナの入り口に気配を感じて身を潜める。
ダンと・・・恐らく彼のサーヴァントだろう。
ダン「二回戦の相手を確認した。若く未熟なマスターだが油断するな」
「分かってますって。手加減なしかつシンプルに殺しますよ。
ま、一回戦より幾分マシじゃないですかね、精神的に」
ダン「それを油断というのだがな。ともあれこの戦いは連携が肝要だ、指示に従え。
よいか、一回戦のような真似は二度とするな」
「はいはい分かりましたよ」
圏境で姿を消したアサシンが言う。
ダンとそのサーヴァントがアリーナに入るのを確認し、白野とアサシンもアリーナに入った。
アサシン「戦闘になるかもしれんが大丈夫だな?」
白野「大丈夫。むしろこっちから仕掛けるくらいで行こう」
アサシン「呵々々!!言うようになったではないか!!」
アリーナに入った瞬間纏わり付くような空気が脳に危険を告げる。
立ち止まるな―――。
だが両足は床に縫い付けられたように動かす事が出来ない。
白野(早く離れないと・・・)
アサシン「白野!!」
白野「はい!!」
アサシンに一喝入れられ、身体の緊張が解れたからか硬直は解けていた。
アサシン「敵の宝具なのか・・・辺り一面に毒が仕掛けられている。まあこれくらいなら儂もたいしたことはない」
白野「うん。あ、一応リターンクリスタル使えるようにしとこ」
少し進むとそれらしき木が見えた。
アサシン「あれだな。急ぐぞ」
白野「待って、やきそばパン食べるから」
と、やきそばパンを食べ減ったMPを回復してから先へ進む。
声の主はダンとそのサーヴァントだろう。
アサシン「いたな。どうする?」
→絶好の機会だ、行くぞアサシン!!
じっと隠れる。
白野「・・・お願い」
アサシン「任せろ」
ダン「これはどういうことだ?」
「へ?どうもこうも旦那を勝たせるために結界を張ったんですが」
アサシン(七孔憤血―――)
「決戦まで待ってるとか正気じゃねーし?
やつらが勝手におっちぬんならオレらも楽できて万々歳でしょ」
アサシン(―――撒き死ねぃ!!)
┣゙ンッ!!
「へ」
ダンが倒れそのサーヴァントが唖然とする。
その隙にアサシンはそのサーヴァントにも一撃叩き込んだ。
┣゙ンッ!!
「ゴヒュ・・・マジ、か・・・」バタ
アサシン「こんなもんだろう。大丈夫か、白野」
白野「うん・・・」
アサシン「一応今日はここまでにしておけ。またしばらく時間が出来るだろうからな」
白野は「そうだね」と返事をしてリターンクリスタルで学園に戻った。
校内で暗殺とかやっちゃうとペナルティで能力が下がるってのは覚えてるんだけど…
白野「行こう、アリーナへ」
アサシン「うむ」
そして(本来の)決戦日
二人は相変わらずアリーナ探索とレベル上げをしていた。
アサシン「せいっ!!」
エネミー「ゴヒュ・・・」
LVUP!!
LV28→29
白野「さ、学園に戻ろう」
アサシン「ああ」
今日の結果
白野「アイテム取得率に踏破率・・・うん、全部100%!!」
アサシン「にしても大分強くなったな」
白野「うん。でも他の魔術師はもっとレベルが高いはずだからもっと頑張らなきゃ!!」
二回戦 終了
その時、
白野「何、これ・・・」
目の前にあったのは何人もの参加者の屍だった。
白野「ひっ・・・」
背筋が総毛だった。
奇妙な悪寒。
サーヴァントを呼ぶ間も構える間もない。
そして圧倒的な力に引っ張られるように後方へ跳ね飛ばされる。
後ろは壁、ぶつかる!!
壁に衝突した感覚がない代わりに見覚えのない場所にいた。
恐らくイレギュラーな手段で転移させられたらしい。
白野「あっ・・・」
意識が凍り緊張で息が詰まる。
周りを見回すとそこには紅い衣装に身を包み、紅い剣を持った少女がいた。
少女を見てセイバーの名が思い浮かんだ。
乗り気ではないにしろ、そろそろ余は飽きてきた。
多少の手応えが欲しいが―――」
少女は剣を構え、
「少しは楽しませよ」
走り出した。
アサシン「・・・!!」
白野「アサシン!!」
アサシンが白野の前に現れ敵の攻撃を捌く。
そしてセラフが介入したのか敵はサッとアサシンから離れた。
「時間切れ、か。興ざめだが仕方ないな。
うむ、もしかしたらまた会うことになりそうだ」
しかし安堵するのは早い。
廊下に漂うこの気配は―――
葛木「その実力でどうやって生き延びた?」
数メートル先に黒服の教師が現れた。
葛木「雑魚かと思ったが当たりを引き当てたか、爪を隠した腕利きか。
どちらにせよあの劇場から生き延びたのだ、ここで始末するに越したことはない」
白野「い、いや・・・」
視線は首に向けられている。
汗が頬を伝って床に落ちる。
葛木が一歩踏み出したその時―――
凛「ふうん、マスターを殺し回っている放課後の殺人鬼はあなただったのね」
凛「私をご存知なのね。流石世界に誇るハーウェイの情報網。
それともちょっと派手過ぎたかしら?
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイさん?」
ユリウス「敵を助けるとは随分気が多いな」
凛「まさか。殺したいならどうぞご勝手に」
ユリウス「―――テロ屋め、その隙に刺されるのはたまらんな」
と、ユリウスはこちらを見て、
ユリウス「確か、岸波白野と言ったな。覚えておこう」
ユリウスは壁に溶け込むように消えていった。
どこで死のうがしった事じゃないし。
ま、二回戦を勝ち抜いたのは意外だったけど。
あなたとは変なトラブルがあったじゃない?って、なに言ってんだか。
それじゃあね。せいぜい三回戦も気をつけなさい」
そう言って凛は足早にその場を去った。
PPP
:掲示板にて対戦者を発表する。
連絡が入り掲示板へ向かった。
掲示板
掲示板にはいつもと同じように二つの名前。
マスター:岸波白野
マスター:ありす
決戦場:三の月想海
ありす「・・・こんどの遊び相手はお姉ちゃんなんだ」
おそらく10を満たない少女だ。
ありす「お姉ちゃんありすのこと覚えてる?
もしかして気づいてもいなかったかな、ただ見つめてるだけだったから・・・。
お願いだからすぐに消えないでね。あたしは悲しいしあたしはつまんないから」
と、言って去って行った。
白野「うん、分かってる」
夕方
白野「そろそろアリーナ行こっか」
アサシン「ああ」
一階
ありす「お姉ちゃん遊ぼ!!鬼ごっこがいいな!!ね、いいでしょ?」
白野「い、いいよ」
少女のあまりの無条件さについ心のガードを下げてしまった。
ありす「やったぁ!!じゃあお姉ちゃんが鬼だよ!!ありす、アリーナで待ってるから!!」タタタ
白野「・・・」
遊ぶと言ったからには彼女を追うべきだろう。
アサシン「呵々、まあ油断しないことだな」
廊下を歩いていく。
「あなた、あの女の子の対戦者?」
白野「あ、はい」
話しかて来たのは近くにいたであろう女生徒の参加者だった。
「間桐君といいダン郷といい個性的な相手に当たるわねぇ・・・」
白野「そうですね、あははは・・・」
「やっぱあれもアバターなのかなぁ。案外中の人はオッサンだったりして!!」
白野「アバター、ですか?」
アバターについて聞いてみる。
「アバター知らないの?ほら、ダン郷とかあの女の子とかってデフォルトの生徒の姿じゃないでしょ。一部の参加者はああやって姿を好き好みにカスタマイズできるのよ」
「いえいえ。引き止めてごめんね、じゃあ頑張って」
そう言って女生徒は去った。
その時アサシンが囁く。
アサシン「実は白野も元は・・・」
白野「そ、それ以上はダメ!!」
アサシン「ハハハ、すまんすまん冗談だ!!」
笑えない冗談だ。
・・・やばい。
オッサンの参加者がアバター弄ってあんな姿になってるって考えたら途端にありすが気色悪く思えてきた。
アサシン「いいのか?」
白野「いいよ。ありす(30代男性)って考えたら全てが崩れた」
アサシン「・・・分かった」
三の月想海 第一層
アサシン「とりあえず近くにいるはずだ。慎重に行こう」
白野「うん」
少し進み、見えない道の奥にありすはいた。
ありす「あ、お姉ちゃんこっちこっち!!」
同時にアサシンが動き出す。
アサシン(七孔憤血―――)ダッ
ありす「お姉ちゃんが鬼だからね!!ありすのこと捕まえられたらお姉ちゃんの勝ちだよ!!」
アサシン(―――撒き死ねぃ!!)
┣゙ンッ!!
ありす「ゴヒュ・・・」バタ
えーっと、ここにジャバウォック置いてトリガーを―――)シュー
アリス「―――え」
アリス「え」
ありすとアリスが消滅し、これまで通りアリーナを解放してもらい鍛練をした。
七日目
今日の結果
白野「うん、全部100%。虎の依頼がめんどくさいけどまあいっか。
装備は強化スパイクと空気撃ちにしとこ」
こうして白野の三回戦は終わった。
手放せないわ
掲示板の前には見知った顔がいた。
遠坂凛だ。もう一人は知らないがカスタマイズされたアバターの少女だった。
彼女もありすみたく中の人は3、40代の男性だったりするのだろうか。
凛と少女(40代男性)は一瞬だけ互いを確認し会話もなく左右に分かれた。
葛木「遠坂凛にラニ=Ⅷか。このレベルが潰しあってくれるとは都合がいい」
目撃者は自分だけではなかったようだ。
白野(いや待てよ)
ユリウスは葛木という教師の枠をハッキングした。
だから見た目は虎みたく生徒とは違う見た目をしているから葛木という人は元からああなのだろう。
だって普通ならあの無駄に大きなダサいコートを普段から着用するわけがないのだから。
更に次の日
凛を見かけた瞬間、その時が来たのだと知った。
その後凛に声を掛けることなく、校内を歩いてると開かないはずの視聴覚室の前から声を聞いた。
ユリウス「さすがにこの障壁は無理か・・・」
ガララ
やばい。
ユリウス「・・・貴様か」
相変わらずの殺気だったがあっさり立ち去った。
アサシン「なんなら中を調べてみてはどうだ?」
白野「そうだね」
視聴覚には大きなスクリーンが下りていて、その前に旧式の映写機が置かれていた。
映写幾には空気に異常があるのが分かる。
ユリウスが細工したのだろう。
なんとなく手を伸ばすと、
━━━━━━━━!!!!
白野「っ・・・!!」
アサシン「大丈夫か!?」
白野「だ、大丈夫だよ」
ユリウスの罠、ではないようだ。
アサシン「ほお・・・」
白野「こ、これって・・・」
凛とラニ(30代男性)の決戦場での戦いの映像だった。
白野とアサシンはその映像をじっと見つめる。
アサシン(あ、デカイ方1ターンに二回Wait入れてる)
白野(二人共ランサーかな?)
これがユリウスの企みか。
しかし何故ユリウスは半ばで立ち去ってしまったのか。
等と考えながら画面を見つめる。
アサシンは凛の勝利を宣言した。
アサシンの言う通り凛には確かな自信が見える。
もう一方は無表情にも焦りの色がある。
━━━━!!
突然、互いに距離が開く。
動きがあったのはラニとやらの方。
画面からでさえ分かる桁外れな力がラニに集まる。
ラニ「申し訳ありません。あなたにいただいた体と命を帰します」
ラニはぶつぶつと呪文を唱え、
ラニ「任務継続不可能。月と共に自壊せよ」
凛に追い込まれ奥の手を使おうというのは分かるがあれは凛どころか決戦場すべてが融解するのではないか!?
アサシン「令呪を使ったな」
たった二回の切り札をここで切った。
いやまだだ。この恐ろしい力は体にあるもの。
この状況を目の当たりにすれば誰でもわかる。
ラニの体にはもとからこういった機能があったのだと。
凛「こんなの自爆じゃない!!」
「どうする嬢ちゃん?」
凛「相手がその気ならやってやろうじゃない!!ランサー、宝具であの心臓を穿ちきって!!」
ランサー「はいよ!!」
白野「・・・」
心配気に凛を見る。
度々右も左も分からない自分に色々教えてくれた凛を。
その時だった。
アサシン「助けたいなら助ければいいじゃないか」
白野「・・・出来るの?」
アサシン「令呪だ。スクリーンを通して繋がってる以上、令呪を使えば向こうへ移動できるだろう。
まあ最悪行きと帰りで二画使うかもしれんがな」
白野「いいの?」
アサシン「儂は構わんよ。さあ、どうするのだ。岸波白野!!」
→令呪を使い、凛を救う
アサシン「おうよ!!」
命令すると即座に動いた。
失った令呪の熱が手で暴れる。
決戦場
目を開くとそこは決戦場だった。
ラニ「・・・!!」
アサシン「白野よ、いまヤツと戦っても勝機はない!!
セラフの強制終了さえ機能すればこの場を切り抜けられる!!
令呪をもう一画使うのだ!!」
白野「分かった!!」
令呪をもう一画使い、戦うアサシンを強化する。
そして、
カシャン!!
セラフが作動し間に障壁が下りた。
白野「これなら今のうちに!!」
アサシン「まだだ!!セラフの強制退出より先に向こうが自爆する!!」
白野「そんな・・・!!」
その一瞬、凛のサーヴァントがラニへ駆けた。
凛「ランサー!!」
ランサー「んなもん没収だぜ!!」
必中の槍がラニを貫く。
貫いた槍の先には宝石で出来た人工心肺があった。
―――時間です、規定に従い岸波白野を強制退出します。
一瞬の出来事だった。
爆発する巨大な魔翌力炉。
その中で私は凛の手を握っていた。
そして
白野「あなたも!!」
ランサーに手を伸ばすが、
ランサー「まあ気にすんなって。よくある話だ。
まあ嬢ちゃん怒るぜ、絶対。宥めるのはそっちの仕事だ。
お前、ちゃんと責任取やがれよ?」
――
―――
視聴覚室に戻っていた。
数を減らした令呪と力を消耗したサーヴァント。
そして凛。
凛「ここは・・・アンタ、なんで」
と呟いて意識を失った。
保健室
倒れた凛は保健室へ運ばれた。
桜いわく健康には問題はないとのこと。
白野「アサシン、やっぱり怒ってる?」
アサシン「いいや、別に怒っとらんよ」
白野「そう・・・なの?」
アサシン「そうともさ。ほら、もう目を覚ますぞ」
凛「・・・」
四回戦 開幕
相変わらずの通知を受け掲示板の前に行くと相変わらずの貼紙があった。
マスター:岸波白野
マスター:ランルー君
決戦場:四の月想海
ランルー君「・・・」
後ろにいた。
どこかで見たような、そうハンバーガー店のマスコットだ。
この人物はじっとこちらを見つめ「オイシソウ」と呟くと立ち去ってしまった。
凛に説教されて言われたことを思い出す。
自分は何者なんだろうか、なぜこの聖杯戦争に来たのか、と。
アサシン「白野よ、そう難しく考えるな。
なんなら救った者の顔でも見て来るがいい」
白野「うん」
アサシン「一方的ながらも窮地から人を救ったのだ、もっと胸を張るがいい」
その後、保健室へ行ってみるが相手にされず、黙って立ち去ってしまった。
白野「えっなんで・・・」
ラニ「どうかなさいましたか?」
アサシン「蘇生、もしくは無くとも平気なのか。どちらにしろ人道を踏み外しているな」
ラニ「あなたは何者ですか?」
白野「分からない・・・。記憶がないの、予選の時から」
ラニ「あなた自身、自分が何者か知りたいということですか?」
白野「うん・・・」
ラニ「ではこれを」
差し出されたのはナイフ型のペンダントだった。
そしてラニにペンダントの使い方を聞いてアリーナへ向かった。
アサシン「いるな」
白野「うん。でもいつも通りに」
アサシン「分かってる」
しばらく進むとラニが言ったノイズの濃い地点だろう。
→近づく
近づかない
―――!!
すると強烈な頭痛に見舞われた。
だがすぐに治まる。
ラニの言った接続はこれで果たした。
白野「あっ・・・」
ランルー君「アレ、ナニシテルノカナ?」
ランルー君達が後ろにいた。
→先手必勝!!
様子を見る。
白野「先手必勝!!」
ランサー「たわけが!!きさ―――「ゴヒュ・・・」
ランサー「え」
瞬間、ランルー君が倒れた。
白野が叫ぶ前にアサシンは既に懐に入っていたのだ。
アサシン「リターンクリスタルだ!!」
白野「うん!!」
既に用意しておいたリターンクリスタルを使い学園に戻った。
その間に凛とも上手く和解し、ラニのオッサン疑惑を深めこれまで通りに過ごした。
七日目
今日の結果
白野「今回も100%、完璧ね。
空気撃ち/2の太刀も手に入ったし、順調順調♪」
アサシンLV53
スキルポイント156(無振り)
おつ
対戦者の通達を確認し掲示板へ向かう。
掲示板
見慣れた掲示板。張り出された模造紙。
だが対戦者の名は確認する必要はない。
足を踏み入れた瞬間感じたあの凍りつく殺気。
ユリウス「・・・いっぱしの目をする、随分腕を上げたようだ。
これだから魔術師というのは分からんな」
ユリウスはゆるりと歩き出し白野に近づく。
すれ違う瞬間、
ユリウス「だがそれも終わる。聖杯はレオが手に入れる。イレギュラーは起こらない、決して」
と呟いた。
保健室にいる凛に対戦者の話をする。
凛「そう、とうとうあいつとね」
凛はユリウスについて話出した。
凛「正直私以上に場数が段違い。殺しあい、暗殺の化身よ。
ま、私も協力するわ。やることないし。もっともあなたのサーヴァントならまたあっさり勝っちゃうかもしれないけど」
白野「あはは・・・ねえ、そういえばユリウスが言ってたんだけどレオって知ってる?」
凛「・・・それすら知らないのね」
アサシン「まて」
白野「ん?」
アサシン「そろそろ魂の改竄を行った方がよいのではないか?」
白野「あー」
アサシンLV53
スキルポイント156
忘れてた。ステータスを確認するとスキルポイントがかなり溜まってる。
白野「教会、行ってみようか」
教会
「あ、初めて見る顔ね」
教会には二人の女性がいた。
白野「あのぉ・・・改竄をお願いしたいんですけど」
「だとさ」
「はいはい」
魂の改竄
筋力E
耐久E
敏捷E
魔術E
幸運E
さて、どう振ろうか。
とりあえず筋力中心に上げとくか。
―――よし!!
青子「じゃあ始めるよー」
―
――
―――
ステータスが上がった。
スキル『周天、気を収める』
スキル『周天、気を満たす』
を獲得した。
アサシン「うむ、これで戦いは更に楽になるだろう」
アサシン(生前のステータス越えたし)
アサシン「おう」
五の月想海 第一層
アサシン「この気配、近くにいるな」
白野「行こう」
少し進むと、角から黒いコートの男と紅い衣装に紅い剣を持った少女が現れた。
ユリウスだ、あのダサいコートが証拠だ。
白野(お願い)
アサシン(ああ)
ユリウス「・・・サーヴァントがいない?」
「気楽なものだな、一人でうろつくとは―――」
アサシン「なんの、気楽さではぬしの勝ちよ」
「後ろっ!?」
ユリウス「何っ!?」
「そんな・・・まさか・・・」
白野「・・・戻ろう」
アサシン「ああ―――む?」
白野「どうしたの?」
アサシン「いや、確かに心穴は衝いたのだが―――まあ良しとするか」
白野「そう」
白野はリターンクリスタルを使い足早に学園に戻った。
その時ユリウスが何か叫んでいた気がするが聞き取ることは出来なかった。
凛「おはよ、白野」
白野「おはよう」
凛「あ、そうだ。ちょっと端末貸して」
白野「・・・?まあ、はい」
端末を渡し、凛が一言呟くと端末は光を放つ。
凛「あなたの端末をこっちとリンクしたわ。これでいつでも通話出来るはず」
白野「なるほど」
その後、アリーナへ行き踏破率と宝箱の回収、それにレベル上げをこなし二日目を終えた。
ユリウス「雑魚戦で使った蘇生スキルの効力がなかったら死んでた」
セイバー「うむ。にしてもあのアサシンであろうサーヴァントは気配だけでなく姿まで消せるみたいだな」
ユリウス「そうだな」
Matrix1
ユリウス(情報も大してないし近づいたら死ぬ、どうすんだよこれ)
セイバー「スキルの名前がわかれば皇帝特権使えるのだがなぁ・・・」
あと、個人的にありすにはもっと苦戦するかと思ってた。アリーナ入った途端にアリスが作った陣地に捕まっちゃうとか
ユリウス「あ」
セイバー「奇遇だな」
生きていた!?アサシンの一撃から!!
セイバー「そういえば姿を現さぬサーヴァントよ、余は主らの秘密を知っているぞ!!
その攻撃、七孔憤血の毒血だな?
そちの真名は中華の武術を使う拳法家と見た!!」
白野「えっ・・・そんな・・・!!」
見破られた。こちらの情報が敵に渡ってしまった。
アサシン「呵呵呵呵呵呵!!上出来だ!!
よいぞ今回の相手は実にいい!!」
名前を叫んでしまう。
アサシン「おっとすまんな。
ではおぬし、聞いてみるが戦いは愉しいか?」
ユリウス「俺に殺しを愉しむ趣味はない。全て仕事だ」
セイバー「余は好きだが、殺戮は好まぬな。
というかそれだけの境地に到達してやることが暗殺とか正直気を疑うぞ・・・」
アサシン「ハハハッこれは痛いところをつく!!
だが多くの師に言わせればこれも武術の末路、毒手もまた真髄の一つだ」
まあどちらもそう変わらぬさ」
セイバー「ああ、そう・・・ってここで始めるのか!!」
ユリウス「いいだろう、相手にしてやる」
ちょっ―――アサシンを止めようとする。
が、
言峰「待て」
言峰の一言で空気が冷めた。
言峰「学園での戦闘は禁止されている。
見えぬところでならどうしようもないがこうも堂々と始められてはな。
続けるならペナルティーを科さねばならんがどうする?」
ユリウス「・・・」
白野「・・・」
セイバー「構わんよ、そうだろう。奏者よ」
ユリウス「いや、興ざめだ。行くぞ」
セイバー「むぅ・・・仕方ない。まあ確かにここではつまらぬな、ではな!!」
と、軽いノリで手を振り去って行った。
その陣地を使うのはゲーム的にもう四日目くらい
アサシン「つい熱くなってしまったな、すまぬ」
白野「もぉ・・・」
その後、二人は部屋に戻り情報を整理した。
いつぞやの襲撃のも含めて。
個室
白野「そういえば二回戦が終わった直後に襲撃された時・・・」
アサシン「劇場のような所だったな。
いるだけでステータスが下がっている感じがしたからそういう効果なのだろう。
劇場を建てた偉人、と考えれば範囲は絞れそうだが」
Matrix0→1
CLASS セイバー
マスター ユリウス・B・ハーウェイ
真名
宝具
キーワード 劇場
CCC編もやるんですか
ユリウス「よし」
CLASS アサシン
マスター 岸波白野
真名
宝具
キーワード 二の打ち要らず
セイバー「向こうがクラスを呼んでくれたから情報も得られたな」
ユリウス「ああ」
セイバー「で、この後はどうする?」
ユリウス「接触は避けつつトリガーを回収し決戦まで身を潜める」
セイバー「分かった」
アサシン「どうした?」
白野「今日からレベルを3上げるようにする」
アサシン「え゙」
毎日のレベル上げの日々を振り返る。
レベル上げが段々敵を倒しても中々経験値が入らず難航していることを。
白野「今のままじゃまだユリウスに届かない気がするの・・・だから」
アサシン「・・・手早く終わらせるぞ」
言峰「ようこそ決戦の地へ、身支度は整えたかね?
扉は一つ、再び校舎に戻るのも一組、覚悟を決めたなら闘技場への扉を開こう」
白野「大丈夫です」
言峰「決戦の扉は開かれた。
ささやかながら幸運を祈ろう、再び校舎に戻れる事を」
残りの時間でしっかりトリガーを集め、レベルも上げた。
白野(・・・大丈夫、勝てる!!)
白野「私とアサシンなら!!」
アサシンLV70
筋力A+++
耐久A
敏捷A
魔術D
幸運C
セイバー「うむ、闘志が萎える所か更に増してるように見える。
閉鎖空間での出会いが懐かしく思うぞ」
ユリウス「セイバー、無駄口は―――」
セイバー「無駄口くらい良いではないか。
今までは速攻で散ってしまったからな。愉しめそうだ」
アサシン「こちらも同じだ。いやはゆ聖杯戦争は実に楽しい。
ほれ、白野もなんか言ってやれ」
白野「えっ、じゃ、じゃあ何のために戦ってるんですか?」
ユリウス「何のため?
レオを聖杯の元まで無事に送り届けること、だ」
レオの部下なの?
→それは、嘘だ
ユリウス「何がいいたい・・・」
白野「だって、レオって人のことそこまで考えてるように見えないし・・・」
ユリウス「あくまで仕事だからな」
その時エレベーターが止まった。
ユリウス「無駄口はここまでだ、行くぞセイバー」
セイバー「うむ、残り試合も少ない。
存分に愉しむとしよう」
ユリウス「・・・」
不意にこちらを見る。
最初だけで凍り付いた視線、だけど今は怯みはしない。
真っすぐ視線を受け止めて闘技場へ踏み出した。
この不可視の相手を前に!!
この不利な状況を前に心が激しく高鳴っているぞ!!
主らは強い!!今までの相手の誰よりも!!」
白野「―――行くよ」
アサシン「応!!我が拳は二の打ち要らず!!」
二人のサーヴァントは同時に駆け出した。
アサシン「さて、どこを壊していいものやら」
セイバー「奏者よ、指示を」
Swword,or Death?
この不可視の相手を前に!!
この不利な状況を前に心が激しく高鳴っているぞ!!
主らは強い!!今までの相手の誰よりも!!」
白野「―――行くよ」
アサシン「応!!我が拳は二の打ち要らず!!」
二人のサーヴァントは同時に駆け出した。
アサシン「さて、どこを壊していいものやら」
セイバー「奏者よ、指示を」
Sword,or Death?
セイバー「暗殺者よ、その拳ここで断つ!!」
アサシン「やれるものならな」
アサシン
セイバー S?????
見えるコマンドは始めにスキル使うことのみ・・・。
ならば・・・!!
C
アサシン GEAAAA
セイバー S
Fight?
白野「行って!!」
アサシン「応よ!!」
セイバー「暗殺者よ、その拳ここで断つ!!」
アサシン「やれるものならな」
アサシン
セイバー S?????
見えるコマンドは始めにスキル使うことのみ・・・。
ならば・・・!!
C
アサシン GEAAAA
セイバー S?????
Fight?
白野「行って!!」
アサシン「応よ!!」
コードキャストhack(16)
白野が使ったコードキャストは礼装『守り刀』によるものだ。
効果は対スキルスタンだ。
セイバー「ぬっ!?」
白野(失敗した!!)
セイバー「天よ、今一度の祝福を!!」
蘇生スキルを自身に掛けるセイバー。
アサシンはガードコマンドで守りに徹している。
続く二手目。
アサシン「我が八極に二の打ち要らず!!」
セイバー「・・・!!」ガード
アサシン「ふんっはあ!!」
┣゙ンッ!!!!
セイバー「ゴヒュ・・・」バタ
45450ダメージ!!
セイバー「大儀である・・・!!」
3000回復
三手目
セイバー「ふっ」ガード
白野(しまった!!)
アサシン「せいっ!!」
┣゙ン!!
セイバー「ゴヒュ・・・」
5126ダメージ!!
ユリウス(マジかよ)
セイバー「済まぬ・・・奏者よ」
間が遮断される。
セイバー「まさか、な」
ユリウスは膝から崩れ、地に蹲っている。
セイバー「すまない奏者よ。
だが、余は楽しかったぞ」
ユリウスの腕に刻まれた令呪が光、消滅する。
セイバー「顔を上げよ、奏者―――いやユリウス」
ユリウス「・・・」
セイバー「どうしたユリウスよ?」
ユリウス「俺は、まだ死ねない!!」
セイバー「何を―――」
ユリウス「これではまだ死ねないのだ!!俺は・・・俺はあっ!!」
祈るように手を合わせうわごとのように叫びつづける。
ユリウス「――――!!!!」
プログラムを唱えかけたユリウスは苦悶の叫びを上げた。
ユリウス「―――――――!!!!!
セイバー「やめろユリウス!!」
ユリウス「うおおおおおおおお━━━━━━━!!!!!!」
ユリウスの目は完全に狂気に染まっていた。
ユリウス「――――・・・」
――
――――
光の炸裂が収まると二人は消えていた。
ユリウスはどうなったのだろうか・・・。
分からないが出口が自分を招いていた。
五回戦を勝ち抜いたのだ。
いや、彼は予選で会っている―――
レオ「まさか兄さんを破るとは、驚きました。
あなたは強い、称賛に値するほどに」
白野「・・・私は、あなたの兄を倒したんだよ?」
レオ「そうですね。だからと言って僕があなたを憎む道理はありません。
僕にあるのは予想を上回ったあなたの健闘への感想だけです。
もしかしたらあなたが僕の最後の相手かもしれない。
その時が来たらよろしくお願いします。それでは」
そう言ってレオは去ってしまった。
アサシン「そういえば闘技場での戦闘は初めてだったな。
どうだった?」
白野「今までアサシンがあっさり倒してたから、緊張した、かな」
アサシン「次もおそらく何かしらあるだろう、儂も細心の注意を払うとしよう」
白野「うん」
CLASS セイバー
マスター ユリウス・B・ハーウェイ
真名 ネロ・クラウディウス
宝具 アエストゥス・ドムス・アウレア
キーワード 黄金劇場 ローマの大火
ステータス
筋力B+
耐久B
敏捷A
魔力D
幸運B
保有スキル
対魔力C
皇帝特権EX
頭痛持ちB
自分のセイバー参考にしたからあんま気にしないで
伝令を確認し掲示板に向かう。
掲示板
白野「あれ」
マスター:岸波白野
マスター:━━━━━━
決戦場:六の月想海
名前が読み取れない・・・塗り潰されてるのか・・・?
いや、どちらかと言えば破壊されている。
アサシン「手の込んだことをするな」
一応凛に話してみるか。
屋上
凛「掲示板の名前が消されていた、ですって?」
白野「うん、多分対戦相手の仕業だと思うけど」
凛「でしょうね。今勝ち残ってるマスターなら出来るんじゃない」
白野「なるほど」
アサシン「なあ、白野よ。今日もまたレベルを3上げるのか?」
白野「当然」
アサシン「そうか・・・」
六の月想海 第一層
アサシン「むっ、敵の気配だ。アリーナへ入ろうとしているようだ」
白野「じゃあとりあえず奥へ行こう」
アサシン「ああ」
しばらく進み、
白野「扉?スイッチも見当たらないし・・・」
アサシン「仕方ない。ここで迎え撃つぞ」
・・・
白野「まだかな・・・」
アサシン「いや、もうよい。敵は引き返したようだ」
アサシン「だがそれよりこの扉だ、システムを書き換えた跡がある」
白野「対戦相手がアリーナに介入して設置したってことね・・・」
アサシン「そうなる。一旦戻り対策ん練るしかあるまい」
白野「じゃあレベル2くらい上げてこっか」
アサシン「・・・」
その後昨日の分も含めレベルを4上げその日を終えた。
今日の結果
アサシン「なあ白野よ、レベル上げだがもういいんじゃないか?」
白野「確かに今日は時間掛かっちゃたね・・・」
アサシン「いやだってレベル1つ上げるのに三千体以上倒してるじゃないか」
白野「でもそれくらいしないと勝てないと思うし・・・」
アサシン「いやもう十分だろう、筋力だってA+++もある」
白野「・・・分かった、じゃあ明日からレベル1つを目標にするね」
アサシン(やったああああああああああああ!!!!!!)
新たに解放された第二層へ行き、探索を始める。
しばらく探索を進めると、
ドール「・・・」
アサシン「あれは・・・エネミーではないな、対戦者が寄越したモノだろう」
ドールは扉の前に居座っており動く気配がない。
アサシン「どうする?」
白野「いつも通りに」
アサシン「分かった」
ドール「・・・」
アサシン(ふんっ!!)
┣゙ンッ!!
ドール「」バタ
だがその中で私は油断してしまった。
猶予期間最終日
アサシン「ぐぉっ!?」
白野「アサシン!?」
アサシン「くっ・・・まさか・・・」
圏境を解き姿を表す。
アサシン「呵呵呵呵!!これは驚いたな、圏境をひっくり返されたわ!!」
白野「どういうこと・・・!?」
アサシン「気功を乱された、これでは三日くらい圏境が使えないだろうな」
アサシン「ああ、今は敵いないから安心しろ。
一応无二打もやろうと思えば出来る」
白野「でも・・・」
アサシン「儂は大丈夫だ。こんな時のために今日までレベルを上げて来たのだろう?」
白野「うん・・・」
その後学園に戻った。
準備を整えトリガーを使い、エレベーターに乗る。
―
――
―――
ラニ「こんにちは」
白野「あ、はいこんにちは・・・」
無言
→現実世界のラニについて聞いてみる。
ラニ「現実世界の私ですか?」
白野「うん」
ラニ「私はアトラスのホムンクルスで以下省略」
そうなんだぁ
→それは本当なの?
そうなんだぁ
→本当のことを教えて下さい
ラニ「本当です!!」
それっきりラニは何も言わなかった。
エレベーターが止まり互いに無言で外に出た。
アサシン「さて・・・」
バーサーカー「――――――!!!!」
Sword,or Death
白野(やっぱり考えてしまう、現実世界のラニについて)
ここまで頑なに否定するということは本当に30代男性なのでは、と考えてしまう。
白野「これなら」
アサシンEBAAAA
白野「よし」
Fight?
白野「お願い!!」
アサシン「任せろ!!」
バーサーカー「・・・・」ガード
アサシン「七孔憤血・・・撒き死ねぃ!!」
バーサーカー「――――――!!!!」
27000ダメージ!!
続いて、
アサシン「ふっ!!」
バーサーカー「――――――!!」
3605ダメージ!!
バーサーカー「―――――――――!!!!!」
獲得経験値15
次のレベルまで残り27888
すごい、不完全でもここまで戦えるなんて・・・。
白野(筋力EXにしてよかった)
おつー
ザビ子が、アサシンをまだ完全になってないと思い込んでいるかと思ったわ
更にバーサーカーのHP30000くらいなので、SS内でのダメージは27000でした
いつもの障壁が勝者と敗者を分かつ。
ラニ「あ・・・」
白野「・・・ラニ」
ラニ「はい?」
この状況でもラニは平然としていた。
白野「現実世界でのあなたについて教えてください」
ラニ「そうですね―――」
ラニはフッと笑って言った。
アサシン「・・・」
アサシンも消えかけているバーサーカーも気になるのか目がぱっちり開いている。
ラニ「実は私、女装趣味の47歳童貞無職です」
バーサーカー「え゙え゙ッッッ!!??」
白野「うわ・・・」
アサシン「Oh・・・」
そしてラニは消滅した。
バーサーカーも続いて消滅するがその眼は哀しみに満ちていた。
こうして六回戦は終了した。
校舎に戻りレオと軽く会話し、個室で休んだ。
決勝戦 開幕
PPP
もはや端末を見る必要はない。
白野は掲示板へ向かった。
マスター:岸波白野
マスター:レオ・ベルキスク・ハーウェイ
決戦場:七の月想海
名前が…
こうして六回戦は終了した。
校舎に戻りレオと軽く会話し、個室で休んだ。
決勝戦 開幕
PPP
もはや端末を見る必要はない。
白野は掲示板へ向かった。
マスター:岸波白野
マスター:レオナルド・ベルキスク・ハーウェイ
決戦場:七の月想海
七の月想海 第一層
アリーナは明らかに異質な空気が支配していた。
聴覚から侵入し神経を切り付けるような雑音。
吐き気がする。
これほど明確な負の感情が自分に向けられていることに。
アサシン「これは・・・セイバーじゃないな」
白野「でも、知ってる。何で・・・」
アサシン「そういうことか。カラクリは分からぬが気を引き締めろ」
これは、声?
―――――!!!!
確かに声だ。強烈な負の感情の波に全身がさらわれる。
アサシン「耐えろ!!亡霊のざれ言だ、耳を貸すな!!」
アサシンの声が現実に引き戻す。
感覚は消えてないが脳に響く声は消えていた。
白野「先へ進もう」
ユリウス「・・・」
セイバー「・・・」
いた。
出口の前にユリウスとセイバーがいた。
ユリウス「久しぶりだな、岸波・・・」
・・・そうだろう。俺はお前によって倒されお前への疑問によって生きながらえた。
お前には倒されない。
お前にだけは倒され訳にはいかない。
・・・そんな自分でも理解出来ない感情に縛られてな」
白野「どういうこと・・・あなたは何を言ってるの?」
そう言った直後にユリウスは狂ったように笑いだした。
ユリウス「まだ分かってないのか!!
お前の真実、正体を知ってるのは俺だけか!!
亡霊め、お前に比べれば俺はまだ生きている!!
俺は敗北し、ゴーストとなりセラフに足掻いた!!その果てに見た!!
お前が何者であるかをな!!!!」
だがお前はダメだ。
お前だけはダメなのだ!!
ここは我々の世界だ!!命運は、選択は今を生きる者が決める!!
お前のような過去の人間が現代に意見することは許されない!!」
白野「過去の人間・・・?」
私はそもそもこの時代の人間ではないと・・・?
ユリウス「そうだ、お前は世界が停滞する前に実在した何十年も前の人間の再現だ!!!!」
何十年も昔に起きた彼女の最期―――
ユリウス「そうだ、だからこぞ、お前にだけは倒されるわけにはいかない!!
この時代の精算は我々の手で・・・レオが、王にならないと・・・!!
そうだ、そうだとも。
それだけが俺の仕事であり足かせだ。
ああ、何もかもどうでもいい、もう楽にさせてくれ。
六回戦も終わった。
あと一人、最後に残ったお前を殺せば俺の役目は終わる」
ユリウスは白野をじっと見据え、
ユリウス「―――最期だ、俺にお前を殺させてくれ」
途端激しい眩暈に襲われる。
渦巻く視界、暗闇に飲み込まれる―――!!
セイバー「━━━━━━━━━━━━━!!!!!!!!」
あたりに地なりじみた激しい咆哮が響き渡った。
彼女はセイバー・・・いや様子が違う。
理性のないあの目はバーサーカーのもの・・・!!
他のマスターの腕だ」
ユリウスは今まで何人ものマスターを闇討ちで葬ってきた。
その時に倒したマスターの腕を保管し令呪ごと移植した、そういうことか。
腕の持ち主はどんなマスターだったのか、仮にそれがバーサーカーのマスターだとしたら。
アサシン「あのセイバー、バーサーカーのクラスも獲得してるな。二属性持ちか、面白い」
本来は一つだくのクラスを重ね持つ二属性持ち。
ユリウス「理性も記憶も不要だ。
何もかも消え去るがいい。
さあ、もろとも灰になってくれ」
バーサーカー「オオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!」
アサシン「何度だろうが相手になってやる、来い!!」
バーサーカーSGBAGB
白野(情報が全て開示されてる・・・)
一度戦ってマトリクスが完全だからパターンは全て分かった。
アサシンGEAGBA
白野「行くよ!!」
アサシン「応よ!!」
スキル『花散る天幕』
バーサーカー「・・・━━━━━━━!!!!!!」
アサシン「ふん!!」ガード
106ダメージ!!
宝具『无二打』
アサシン「七孔憤血―――撒き死ねぃ!!」
バーサーカー「ガアア!!!!」
9900ダメージ!!
アサシン「ふっ!!」アタック
バーサーカー「グオオアアアアア!!!!」ブレイク
3026ダメージ!!!!
バーサーカー「クハッ・・・ハハハ・・・アッハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」バタ
獲得経験値10
次のレベルまで27878
バーサーカーネロに逆レイプされたい
魂の改竄チートのおかげか?
ライダーとかだったら機動力で対応できたかもね
もしくはマスターがマシン化してなかったら武装と本能でもっと苦戦したか
戦闘はゲーム仕様なんで无二打は9割固定
辺りを揺らす咆哮のような笑い声を残して消えた。
ネロ・クラウディウス。
暴君と言われながら人間を愛した皇帝。
ユリウス「ぐっ・・・」
左手に刻まれた令呪が弾けた。
そして膝をつき倒れ伏す。
あまりの痛々しいその姿に駆け寄る。
もう手遅れだろう。
ユリウスの身体が崩れていく。
ユリウス「・・・ここまでか」
深くため息を吐いた。
その瞳に狂気の色はない。
ユリウス「静かな目だ。理解できないが、お前は本当に俺を憐れんでいるんだな」
ユリウス「―――出来の悪い悪趣味な出来事だった」
こちらを見ていない。
彼はいま深い思い出の中にいる。
ユリウス「お前は、俺の意義を壊しながらとどめを刺さなかった・・・なぜだ?」
→あなたの心に触れたかったから
ユリウス「心・・・?
そんなこと言われたの生まれて初めてだ。
そういえばお前は真っすぐに俺の目を見つめていたな。
思えば俺はお前の、その瞳の強い光が羨ましかったんだ・・・」
と、ユリウスはためらいながら右手を差し出した。
ユリウス「こんな人生だったが友人がいないまま逝くのは・・・情けないと思ってな」
白野「ユリウス・・・」
ユリウスの右手を両手で握る。
ユリウス「―――時間だ、すまんな、面倒な男に付き合わせた」
次の瞬間、分解されていくように消滅した。
目から涙が出ていた。
そんな白野を気にかけてかアサシンは何も言わずにただ白野を見守っていた。
二日目
言峰「少しいいかな?」
白野「・・・?」
白野「終わっちゃった・・・」
アサシン「呆気なさ過ぎるな・・・」
一言で言えばレオが死んだ。
聞いた話だと彼のサーヴァントがレアエネミーとのセックスを試み、一物を挿入するもレアエネミーのケツに一物を潰されサーヴァントは死亡、レオもそのまま死んだとのことだった。
凛「・・・馬鹿じゃないの」
白野「まったく持ってその通りだと思う」
まあともあれ明日、聖杯を取りに行く。
自分が、この聖杯戦争で優勝したのだ。
翌日 2階廊下
白野「電気が消えてる」
アサシン「もう機能を果たす必要はないと判断したのだろうな」
白野「みたいだね」
白野「お待たせ」
凛「行きましょう。こうなったら最後まで見せてもらわないとね」
白野「うん」
→最後の扉を開く
白野とアサシンに凛の三人でエレベーターに乗り、下りた。
聖杯への道、ゆっくり歩きながらこれまでの戦いやらを色んな話をした。
そして、
アサシン「着いたな」
白野「そうだね」
大きな空間ながら物はない。
中央に浮かぶオブジェ。
あれがムーンセルの中心、セラフを作り出している大元。
その聖杯を安置する空間に乱立する石柱がある。
そんな石柱の山の上に一人の男が座っていた。
「やあ、待ってたよ、白野。
おめでとう、君が聖杯戦争の勝者だ」
男は穏やかだが空恐ろしいものを感じる。
どこかおかしい―――
アサシン「・・・気をつけろ、サーヴァントを連れている」
トワイス「さあ、進みたまえ、地上に嵐を、失ったものを嘘にしない為に歴史をやり直してくれ」
白野「ち、違う・・・!!私はっそんな願いのためにここに来たんじゃない!!」
トワイス「感情的過ぎる結論だな以下省略」
トワイス「来たれ救世の英霊!!この世でただ一人生の苦しみより解脱した者よ!!」
セイヴァー「それが、人類が悟りを得て真如へ至る道であるならば。
我は救済すべく刃を持ちそれを導かん」
アサシン「・・・ククク、呵呵呵呵呵呵呵!!!!
いいぞ!!最後としては相応しい相手だ!!!!」
白野「行くよアサシン!!」
アサシン「応さ!!極地の果てを見せてくれ!!」
セイヴァー??A?AA
白野(開示コマンド全てがA。もしかしたら全てAだろうか?
とりあえずスキルを入れて―――)
アサシンESSGGG
白野「お願い!!」
アサシン「愉しませろ!!」
宝具『无二打』
アサシン「七孔憤血―――撒き死ねぃ!!!!」
セイヴァー「―――」
31500ダメージ!!
スキル『甘味』
セイヴァー「―――」
スキル『周天、気を収める』
アサシン「しばし気を収めるか」ST-UP
セイヴァー「―――」アタック
アサシン「おっと」
119ダメージ!!
セイヴァー(あるぅえ?)
トワイス(9割削られてHP3500しかない・・・)
スキル『猛虎硬爬山』
アサシン「破ぁああああ!!!!」
セイヴァー「」
16869ダメージ!!
セイヴァー「無理ポ・・・」ガク
聖杯を封印するようプログラムを打ち込み、最後に現実世界の凛にメッセージを送った。
分解される最中
白野「私、サーヴァントがアサシンじゃなかったら絶対ここまで来れなかったと思う」
アサシン「そんなことはない。白野の鍛練が表した結果だ」
白野「えへへ・・・そうかな///」
アサシンLV120
筋力EX
耐久EX
敏捷A
魔力A
幸運A
HP18700
MP0
マスターMP2300
ガウェイン含め色んなキャラのファンにはごめんなさい
読んで頂きありがとうございました
後光でなんとかしろよぉ
最後に レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイな
本当だ、間違えてたね
尚圏境はドラマCDの発言でもっと仕様が鬼畜と化した模様
『触ってもわからない』
引用元
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372263155/
これが本当の二の打ち要らず
ギャグ展開なノリでしたがまあ李書文が味方だと大体こうなるかなあw
真面目に考えるとワンサイドゲームは無いでしょうねという考えです。
他にも色々言いたいことはあるけど赤セイバーがユリウスのことを奏者と呼んでるのがモニョる面倒くさい管理人。
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キャス狐「冬木の聖杯ですってよ、御主人様!」
攻撃する時は効果が落ちるって気配遮断と同じ欠点も発覚したのに無視されすぎ