アニメ『Fate/stay night[UBW]』第18話感想 求め続けた理想の果てにあった結末、そして士郎を愛しいと語る凛の叫びと涙
「――――バカじゃないの、本気で」
だが、そんなバカだからこそ愛しい
だからこそ過去を見失ってしまった男が頭に来る
「英雄になどならなければ良かったんだ」ってセイバーに向かって言う時の表情がもうね。
悟ってしまったセイバーさんも辛そうな表情。敵意もどこかに行ってしまいます。
弱っているセイバーさんに精神攻撃とはおのれおのれおのれ。
それでもセイバーさんの士郎を守る剣になるという誓いは変わらない。
アーチャー相手に切り結ぶけどいかんせんセイバーには魔力が残っていない。
相手を圧倒する騎士王の剣がアーチャーの攻撃も受け止めることできずに弱々しく痛ましいものに。
ここ、セイバーが鎧を実体化させようとするができない描写いいね。
相当に弱体化してるのがわかりやすいです。
セイバーを助けるために士郎がアーチャーと戦うもこちらも実は限界が近い。
葛木宗一郎との戦いでも相当に無理してギリギリまで粘りましたからね。
既に投影によって回転を早められた魔術回路はリミッターいっぱい。
双剣のイメージを保ちながら打ち合うのも難しく頭痛も止まない状態なのである。
まあ万全の状態だったとしてもこの時の士郎はまだアーチャーに敵わないんですよねきっと。
原作で語られてる士郎自身のモノローグでそう思っちゃってますから。
その考えが変わり、お前には負けられないとなるのはもう少し先。
セイバーと凛の最強の契約が誕じょ……ポニテ!
この格好でポニテセイバーとか…髪型が違うだけでこんなにもイメージ変わってイイネ!
セイバーリリィとはまた違った趣を感じますよ。見よ円卓も萌えている!(多分)
士郎との契約時とそのステータスを比較すると別のサーヴァントかよってくらい違って見える。
士郎がへっぽこというのもあるが凛ちゃんが天才ってのもあるからこそ変動も激しいのだ。
まさに最強クラスとなったセイバーには今度がアーチャーが太刀打ちできない。
「真髄を見せるといっている」
アーチャーが太刀打ちできないのは剣での話。
もとより自分は剣で戦うものではいと言ってますが、そのくせ接近戦を好むよね赤い弓兵さん。
そんなアーチャーがついに見せた彼自身の宝具、固有結界「無限の剣製」
楽しみにしていた固有結界の描写ですが一言では語れないほど良すぎる。
映像技術が素晴らしくてかっこよくて綺麗なのだが、渇いた荒野だってのが一番目につく。
墓標以外はまるで何もないと言わんばかりで、極めつけは全体的に昏いってことですよ。
同じ固有結界でも明るくて征服王が誇らしげに語っていたものとはまったく違いますよね。
それにしてもこの「無限の剣製」をスクリーンで見たらきっと大迫力なんでしょうね。
アーチャーの世界を見て前に出てきたのは士郎。
心象風景を見せられて我慢できずに感情を爆発させた叫び声がまた良い。
この後かなりカットされたように見えますけど原作を見るとそんなに飛んでないんですよね。
結界が消失し、剣の雨を凌いだ士郎を忌々しげに見て、凛を捕える。
省略されたのはこれくらいの描写でしょうか。
それよりランサー兄貴のあのシーンが見られなかったのが寂しいでござる。
原作ではアーチャーが再び凛を裏切ったことに対して激おこなランサー兄貴が見られる。
ランサーの人柄と凛を思いのほか気に入ってるのがわかるシーンなのである。
オリジナルエディションで見られることを期待してもいいですかね。
真っ白のポーンが、いつしか真っ黒に
アーチャーの生涯を見て凛が思ったことを述べてますね「バカじゃないの」って。そうなんですよ。
死後の安らぎを売り渡してまで人助けをしようとした男の末路をポーンで表現しているのがすごい。
あの白いポーンと何もなかった盤面のマス目。
それがどんどん黒く染まっていくに連れて赤い屍と透明な剣の墓標が増えていく。
たった数カットなのにもう見ててつらい。
そんなものを見せられたら凛ちゃん頭にきて泣いちゃいますよね。本当にいい娘なんです。
アーチャーに対して士郎の甘いところが愛しいと語る凛。
のろけとか告白にも見えるかもしれないがアーチャーとの決別を覚悟してのものである。
いつしかアーチャーのことを怒鳴っているのも士郎とアーチャーを比べてのものか。
覚悟は決めてもアーチャーのために怒れるんだから凛ちゃんも相当に甘いよね愛しい。
他者など入り込む余地がなさそうな雰囲気に無遠慮に立ち入ったのはワカメ。
ワカメ出るだけで雰囲気が変わるのはよくありますが今回は場違いな感じですねw
まるで一人で喋ってるんじゃないかと錯覚するこの有様はまさに道化か。
とはいえ凛によからぬことしようとしてる輩に変わりはない。士郎ー!早く来てくれー!
当の士郎はギリギリの状態だったので休息を取っていた。
誰にも邪魔されない場所を選んだし、刻限まで時間はあるからこその判断である。
それにアーチャーと戦うのはセイバーではなく士郎自身ですからね。
決着をつけるのなら万全の状態にして挑まねばならない。
もうアーチャーの真名についてはセイバーも士郎もわかってますが
衝撃の正体についてはやはり次で明かされます。
ランサーという同行者も増えるシーンではこのやりとりは無かったですね。
ランサー兄貴の飄々としたキャラとか、遠坂っぽく怒るセイバーとか
見たかったけどアニメ的な物語の流れを壊さないためには仕方ないかw
最後にちょっとした追加シーンありましたが後のシーンのためのものですね
まさか一成に出番があるとは。しかもちらっと兄の零観さんまで映ったではないか。
いやあ命を奪わずに退去させてくれるなんて慈悲深い(麻痺)
次回予告ですがこのビショップの令呪どっかで見たことあるなあー(棒)
Zeroを見ている人には特にバレバレですねこれはw
アーチャー、何故か凛の宝石を持っていた=実はギルガメッシュの財宝の一つだった
アーチャー、凛に対して最初あまり態度が良く無かった=雑種にしては偉そうだったから
アーチャー、凛との相性が抜群=サーヴァントだから
アーチャー、何故か士郎を嫌う=元々敵対関係
アーチャー、何故かセイバーの正体を知っている=第四次で知っていたから
アーチャー、何故か記憶がなくなっていた=偽物(フェイカー)だから
アーチャー、弓兵なのにランサーと互角の勝負をする=王だから
アーチャー、凛を裏切る=凛に裏切りの恐ろしさを教えるため
アーチャー、外見がギルに似ている=ギルガメッシュの偽物であり、分身だから
アーチャー、ギルのように宝具を大量投射=ギルの分身だから
アーチャー、クラス名がアーチャー=ギルガメッシュもアーチャー
これはFateの英雄王ギルガメッシュですわ、間違いない(すっとぼけ)