漫画版『ロード・エルメロイII世の事件簿』第16話感想 お披露目会で目の当たりにするとは時計塔の日常と幻の冠位魔術師、その名は蒼崎橙子
ライネスとグレイの列車の旅
目的の場所に向かう二人は移動中の食事を楽しむ。食事といってもチョコレート。美味しさにちょっと驚くグレイが可愛い。これだけ見ると微笑ましい光景だけど、目的地は楽しいテーマパークではないのが残念なところ。本来ならライネスも顔も出したくない時計塔の社交会である。お披露目の場で何かが起こるであろうと予期しているライネス
だからこそグレイを誘った。黄金姫と白銀姫のこと以外にもその社交会には冠位(グランド)もお披露目されるという噂もあるのだ。そんな魔術師が来るのなら警戒してもしすぎるということはない。このシーンではグレイに説明するという形で時計塔における魔術師の位階とロード・エルメロイⅡ世のことについても解説していきます。丁寧に解説されてますのでこちらは読んでみるのをオススメします。物騒な話もするけれど友人らしい会話もする二人いいよね
しかしフラットの映画についての話がこの後…大事な社交会の場でライネスに牙を剥く…!
宴の会場で暴言を吐くトリムマウ
そう、これはフラットくんの仕込んだ知識なのだ。これこそトリムマウの特技?にしてフラットくんが見せた映画に影響を受けてしまうという高性能な機能。自己判断もできるハイスペック(チョイスした言葉からは目をそらす)宴の場でも勃発する魔術師同士の諍い
ほら始まったというライネス。魔術師にも派閥があって、この場に集まった者たちを10とすると、民主主義のトランベリオが6、中立派のメルアステアが3、貴族主義のバルトメロイが1、という感じです。数が偏っているとはいえ対立する派閥が揃えばこうもなる。時計塔では日常茶飯事だから仕方ないネ。ライネスが出会った伝承科の魔術師、マイオ・ブリシサン・クライネルス
この宴に参加していた魔術師の一人。伝承科に所属する薬師の青年。見た目に関しては小説と漫画でかなりイメージが違うから驚きました。小説が少年に近い見た目とすると、こちらは30前後の青年に見えますね。名門ということでライネスも警戒を強めるが…エルメロイの流体操作の機能美に目を奪われるマイオ
このシーン…絵になるとすごい…アレな人だな!すいませんそれ他家の魔術礼装なんですけど危険性わかってます?「美しさ」に魅入られたような人だけど、その薬学の実力をもってお披露目会を開いたバイロンに協力している。実力はある人なんですよ。お披露目会に来ていた冠位魔術師、その名は蒼崎橙子
ライネスも戦慄するビッグネーム、冠位(グランド)の魔術師がやってくるという噂は真実だったとはいえ、時計塔でもいわくつきの封印指定であり、彼女の噂とか悪名が有名だから狼狽えるのも無理もない話。小説読者もこの情報を目の当たりしたときは驚いたもの。関連作品との関りが面白い事件簿。蒼崎橙子とか絶対に何か起こる?はいその通りでございます。
傷んだ赤──