漫画版『ロード・エルメロイII世の事件簿』第17話感想 フランクな老婆にして蒼崎橙子の師匠!時計塔の十二人の君主の一人、ロード・バリュエレータのご登場
「封印指定」…特別な才を持った魔術師に与えられる称号にして協会の勅令
封印指定とはなんなのか?という説明。長く型月ファンをやっていると説明されるまでもなくご存知の人も多いでしょう。橙子さんと一緒に例として映っている人たち…玄霧皐月、衛宮矩賢も作品シリーズに出演していて封印指定された魔術師である。ここでは蒼崎橙子の封印指定が解かれているという衝撃の情報が明らかになって驚いた人も多いはず。エルメロイの先代とは縁がある蒼崎橙子
知ってるとこれもあれかとなる小話。ライネスはその話は知らないけど、蒼崎橙子の名と封印指定を発令する時計塔最古の教室にあった異変のことは知っていた。その大事件…世紀末の時計塔大事変とやらで何人かの封印指定か解かれたという話、是非とも他のメンバーも含めて詳しく知りたいものである。黄金姫、白銀姫、そのあまりの美しさに息をすることも忘れ涙する魔術師たち
幻の冠位魔術師、蒼崎橙子の登場に読者もライネスも驚いたけど本来の目的はこちらお披露目会で目の当たりにするのは言葉にも絵にもできない美しさ。多くの魔術師たちはただ見惚れることしかできず、橙子さんもここまで至ったイゼルマの歴史を称賛するほど。これだけでもどれだけ凄まじいかわかろうというもの。創造科(バリュエ)の正統な分家は伊達ではない。創造科学部長、ロード・バリュエレータ
イノライ・バリュエレータ・アトロホルム。FGOからの人でも「あ…この家名…聞いたことある」ってなるかもしれない。彼女も分家の成した事へ拍手と共に称賛の言葉を送っていた。ロードは多忙だけど今回ばかりはこないわけにはいかないと。そしてライネスの傍に居たバカ弟子にも会いに来たわけだが、立ち去った後であった。そう、このお婆さん…蒼崎橙子のお師匠様である。貴族主義のエルメロイに民主主義にならないかと誘いをかけるイノライさん
ロード・バリュエレータは三大貴族の一角であるにも関わらず、時計塔では民主主義派閥に所属している。だがロード・エルメロイⅡ世の手腕に大きな期待を寄せている。Ⅱ世に野心はなくとも周囲がⅡ世を放っておかないのだ。だから派閥を変えないか?とエルメロイの姫にお誘いである。Ⅱ世に教鞭をとってもらえるなら教室のひとつふたつは譲るし庇護もしようと。条件はいいけど迂闊に動いたら時計塔という魔窟では一寸先は闇。今のところライネスはやんわりとお断りすることしかできないのである。どうしてバリュエレータは貴族主義ではないのか?
率直な疑問をぶつけるのはグレイちゃん。イノライさんにはまだ出会ったばかりだし、話し方がフランクなのでついストレートに聞いてしまったのかもしれないが…確かにその印象は決して嘘ではないが、同時に魔術師としての冷徹さも併せ持っている上に理想的なロードとも言われているのだ。それをよく知っているライネスからすればハラハラものである。顔を青くさせているライネスちゃんも可愛いね!芸術とはその時代の人間の心を震わせるためのもの
ここでも美しいという言葉が関わってくる。美しいということは素晴らしいし、その価値も知っているイノライさん。彼女の信念として今の時代は過去の血統にかかわらず今の人間こそが運営すべきだという考えも持っているのだ。グレイちゃんもなんとなくわかりましたと言ったら今度はグレイにいつでも自分のところを訪ねてきてもかまわないぞとのお言葉。ライネスちゃんがまた顔を青くされているぞ!結局は師匠に捕まってしまった蒼崎橙子
封印指定が解かれてからは弟子と師匠の初めての再会である。オレなんて一人称で性格は快活、魔術師にしては現代科学の文明利器に対して理解がありiPodでロック音楽を聴いている。そんな姿に橙子さんも相変わらずですねと。やはりイノライさん貴族っぽくないですね。そしてカッコイイ婆さんだ。橙子さんの夢とか好きな煙草にも詳しい師匠
このあの橙子さんも先生には頭が上がらないみたいな感じがたまらない。橙子さんの師匠としてイノライさんがその只者ではない風格を出しているのも読んでいて面白いシーンです。そもそも教え子である蒼崎橙子が封印指定を受けた際も…これはまたもう少し後のお話か。やっぱりシリーズどこで出てもクソ不味いと評判の煙草
お互いに情報交換する弟子と師匠
隠し事している弟子の反応を伺いたいのかイノライさん色々と情報を提供してくれるように見えるけど橙子さんはあまりノってこない。変わったかなんて言われちゃうくらいにはおかしいらしい。うむ後から見るとそう言われても仕方ない反応かもしれない。本当に知ってから読むとああーってなるよね
どんどん役者がそろって事件が起こる時も近い。
ライネス「しまった・・・この子も義兄とは別ベクトルでアレだった・・・」