『Fate/strange Fake』3巻感想 英霊の真名も続々と明らかになるここに来てまだ曲者が登場し謎は増える。他作品のネタの数々とリンクも匠の技、そしてセイバー格好良い
『Fake』の魅力の一つがファンへの特攻効果
真に恐ろしいのはこれが新規ファンにも有効であるであろう点
あのネタやこのネタを見て関連作品に気になるかね?
ようこそ型月の世界へ
あの人の名前が出てきた!?この人も!あの人も!
あの出来事の影響がこんなところに出てるのかー。
お前知り合いなのかよ!ここでその名を見るとは!
…ツッコミと反応が追いつかない(嬉しい悲鳴)
というわけでFakeは変わらずディープな型月ファンを唸らせワクワクさせてくれる!
間章が終わってプロローグに入った途端にこれですよ。もうどこから反応したらいいのやらだよ。
フランチェスカの口にする名前はビッグネームばかりなので説明不要だよね。
神代連盟と金狼の対決が大事だったり統一言語がすっごく古い方言扱いだったり面白い。
ってか橙子さんの恐ろしさがここでもスゴイ扱い。
役者は今回で大体は出揃ったとのことですがサーヴァントは当然としても
マスターもこれまた濃いメンツやら成長が楽しみなのやらが多いですね。
コーデリオンなんか出る作品間違えてませんかね?って毛色のキャラでした。
所属しているマフィアの実態も気になるよ。
ここのボスは死亡フラグが立ったけど、どう見ても簡単に死にそうにないのだ。
で問題の真アーチャーはアヴェンジャーでもありヘラクレスだった。
真名は幼名のアルケイデス。
つまりアチャクレスというよりはアヴェクレス。そしてヘラクレス・リリィってことなのだ。
別の可能性にインチキと裏技を重ねた強くて恐ろしいサーヴァントである。
詳しくは読んでみてもらうしかない。よくこんなことできたなーってレベルですよ。
彼が復讐したいのは神々だと言えば一端はわかってもらえるだろうか。
そしてこれ見たらイアソンはふざけんなって怒ると思う。
そんなイアソンについても少し言及されてたけど、その少しが重かった。
それはイアソンとヘラクレスの絆の重さだよ。
>素晴らしい、羨ましい!確かに噂通りの化け物だ!
>安心して欲しい。私は君を優遇し、使ってみせる
>私……オレと共にいる間だけ、君は化け物じゃあなくなるよ
>未来の王を護りし、大英雄だ
ヘラクレスの思い出した記憶の中の一幕。
FGO以降からイアソンの認識がどんどん変わっていくのを感じる。
こうなるとイアソンとヘラクレスの会話が見たいぞこれは。
裏技の代償の魔力消費の激しさも解決されているのがスゴイところ。
それに関してはアトラムさんの名前と技術が出てきたよ!
何万って人間を材料にして用意した電池で数ヶ月は全力で戦えるそうな。酷い話だ。
アトラムさんは一応は金で購入した奴隷だけを使用してましたからね。
それも人道的にどうかと思いますが彼からすれば金で買えるものは資源なので致し方ない。
そしてライダーはヒッポリュテでした。アマゾネスだ!
ヘラクレスの試練に出てきたアマゾネスの女王。
勘違いでヘラクレスにやられてしまうのだが家族や血縁もひどい目にあっているのだ。
そりゃいきなり襲いかかるほどの恨みはあるわけですよ。
彼女はやはりヘラクレスとは格で劣る存在。
ギルガメッシュにもそれを指摘されてしまう。
だがまあ聖杯戦争は何が起こるかわからない。それに彼女は普通に強いサーヴァントだ。
ヘラクレスがおかしいんだってば!
そのアルケイデスですがギルガメッシュを「弱い」と言ったのはやはり挑発でした。
バビロンで傷一つなかったのもカラクリがありました。
後にマスターの前で「強いな」と本音を語っていたしお互いに一筋縄ではいかない感じ。
ただ英雄王はアルケイデスとヒッポリュテの両方を相手取るのが丁度良い試金石だと言っていた。
何の試金石かって?エルキドゥと戦う前の肩慣らし的な意味である。
やっぱ金ピカの唯一の友ってば半端ないの。
でもアルケイデスとギルガメッシュの再戦はあるかどうかわからない。
何故ならこの巻の最後で燃える対決カードが組まれていたからさ。
アルケイデスの相手はまさかのジャックでした。ガチでやり合う雰囲気だ。
ジャックの「悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて」までの口上がかっこよすぎた。
これは4巻が楽しみですね。
そして表紙にいいるシグマ君ですけど大きな活躍はなかったですね。
サーヴァントを召喚して自分を自覚してまだこれから成長をしていくんだなという段階でした。
ただこのサーヴァントってのがもう番人(ウォッチャー)とかいうわけのわからぬ存在。
正確にはサーヴァントですらない影法師。色々な英霊の姿を形どって顕れる存在。
わかりやすいのはエイハブとかアスクレピオスとかイカロス…かな?
ウォッチャーもまたエイプリル設定のA氏の複数サーヴァント設定から来てるのかなー。
この設定はFakeセイバーに引き継がれてたと思ったがこれもその一つか。
魔術師Aと兵士Aでそれぞれ分割した感じであろうか。
ウォッチャーと一緒に試練を乗り越えればシグマくんがランサーに!という話。
ただ影法師のメンバーが試練を乗り越えられなかった人ばかりなので不安しかない。
そして最初の試練はアサシンちゃんである。いきなり大変だなあ。
そして今日の椿ちゃん。ペイルライダーと日向ぼっこ。
まっくろさんと呼びかける椿ちゃんとペイルライダーの仕草がもう微笑ましいのだ。
だって椿ちゃんが顔を曇らせたら頭をなでるんだぜ可愛いでしょ?
それでもって椿ちゃんのお願いはなんでも聞いてあげるんだ。いい話だなあ。
椿ちゃんが街から誰も出ていかなければいいと言えば実行してあげちゃうんだぜ。
そうしてスノーフィールドは脱出不可能の牢獄となったのであった。
街から出ようとすると漏れなく感染コースなのデス。
魔術師たち「聖杯戦争で心が折れた!こんな街に居られるか!早く逃げるぞ!」
↓
感染した魔術師たち「スノーフィールドに戻ろう!あそこはイイ街だ!楽しみだなああああ!!!」
このコンボには笑ってしまったw
でもペイルライダーの呪いは下手したら星を滅ぼしかねないとかとんでもない話も出てくる。
呪いに気がついているのも真ハサンは流石だなと思うしフラットは更に流石だと思った。
椿ちゃんはジェスターにも目をつけられてるしでこれから先はが大変そうである。
ペイルライダーには椿ちゃんを主として第一に優先する姿だけは変わらずに居てほしい。
そしてFakeセイバーの正体がついに判明。彼の正体は獅子心王リチャードだ
うんバレバレだったけどね。確定したしこれからは気を遣う必要はないわけだ。
そんな彼が今回は現代の音楽にハマる。ロックに魅せられる。
もともと音楽好きだったのが爆発してすごいテンションでしたよ。
「素晴らしい!!感動した!!」なんて言ってる姿が可愛いではないですか。
聖杯で受肉して諸国で色んな音楽を聞いて座に持ち帰るのも良いと言い出すほどである。
今回でリチャードの宝具も二つほど詳しくわかりました。
一つは前からその片鱗を見せていた他の英霊を引き連れているという能力。
それは座から転写した同行者でメンバーはリチャードが選んでそれに同意した人たちでした。
ただし現界は不可能。同行者のスキルや魔術などで手助けしてもらえる程度である。
例えるなら技能版のプチバビロンであろうか。
会話もできるから助言や相談など鑑みればアドバンテージはかなりのものであろう。
そしてもう一つが「永久に遠き勝利の剣」(エクスカリバー)
ざっくり言うと手に持ったもの全てがエクスカリバーになっちゃう宝具。
ナイトオブオーナーの聖剣バージョンとでも言えばいいのか。
だからと言って枝を拾って
>「一度やってみたかったんだ。
> 『騎士は徒手にて死せず』と言って、拾った枝一本で敵を打ち払った、湖の騎士の真似事をな」
とか言いだしたのには笑ってしまったw しかも相手はエルキドゥですよ。
エルキドゥとの同盟がうまくいきそうな流れなのもなんだか面白い。
アヤカと銀狼の組み合わせも微笑ましいのである。
アサシンちゃんも同盟に加わったら面白そうだけど、それはないかなあ。
ところでリチャードとハサンとサラディンがチーム組んで死徒を討伐した話が詳しく知りたい。
黒幕側も徐々に行動してきましたがフランチェスカがまさかのフランソワ・プレラーティ召喚。
それ自体はともかく気になったのは攻略したい大迷宮の話。
やっぱりコーバック絡みであろうか。
ケータイさんも以前に自分に関わりがあると言ってましたしね
それにしても聖杯レベルの代物でようやく攻略できる大迷宮ってなんてもの作ったのだ。
そして今回登場したマスターのハルリちゃんはサーヴァント含めてビジュアルが早く見たいね。
彼女が召喚したのはバーサーカーである。
ふむふむ、ニコラ・テスラのライバルで?獅子をモチーフにしたようなロボット?
…………エジソン!?
これだけでも驚きだけどその場にいたアインツベルンのホムンクルスもすごいことに。
白い女ことフィリアに何かが憑依した感じでした。
エジソン疑惑のバーサーカーをペットのように扱う規格外の存在に化けました。
人類を支配するのが目的の神霊か何かでしょうか。
問題はこれが黒幕側にとってどれだけのイレギュラーなのかである。
ヘタをしたらそれこそ彼女がラスボスだなんてこともある…のかなあ?
もうここに来てまたカオス過ぎて話が予想もつかないぜ。
でもってアヤカさんとは別にちゃんとした綾香さんの存在の登場ですよ。
そして不発弾のネタといいまたもや氷室の天地ともリンクしている!
ちょっと氷室の天地を読み返して見る必要がありそうだネ。
見所いっぱいで面白すぎるFakeの続刊が待ち遠しくて仕方がない。
4巻も待て、しかして希望せよ。
なんかもう情報量が多くて感想でも語りきれないけどそこは許して欲しい。
とりあえずリチャードがどんどんいいキャラになってきたなと。
そしてアヤカさんとの関係も良好になっていくその様が面白おかしい。
このアヤカさんはなんか不穏な存在だけどもリチャードの俺は善人じゃない発言もあるし
周囲から孤立してもリチャードがなんとかしてくれるさたぶん!
というわけで4巻でもリチャードとアヤカに期待してます。
僕のヘラクレスは最強なんだ!!(ガッツポ)