漫画版『ロード・エルメロイII世の事件簿』第18話感想 美しさも魔術の領域…究極の美を実現してイゼルマが目指すは悲願の根源到達
パーティーを終えて休息するライネスとグレイ
美を極めようとする魔術師の社交界に招かれたライネス。グレイはそのお供。いつもの厄介ごとだが最大の違いはエルメロイⅡ世が不在ということだ。ライネスにちょっかいかけたい連中も社交界にはいたけど、社交界の目玉である美しいもののお披露目でそんな気も失せてしまった。魔術師にこうまで言わせるのなら確かに恐るべき美しさだ。美しさというのは一種の共感呪術
ざっくり言えば美しいものを見れば人間は魂や霊性が浄化される。美しいものは人間へ大きな影響を与えてくれるという。ならば究極の美なんてものがあれば、それを見た人間の魂は一気に高次元にまで引き上げられるのではないか?という話です。なるほどーと納得できる話ですね。美しいものは鑑賞するだけなら眼福で済むんですけどね…ライネスは厄介ごとに巻き込まれることになるのだ。
黄金姫から持ち掛けられる亡命の話
ディアドラ・バリュエレータ・イゼルマ。またの名を黄金姫…社交界のお披露目でも他の魔術師からあれなら到達できるかもしれんと思わせるほどの極限の美を持つイゼルマの最高傑作である。そんな彼女がバリュエレータ(民主主義派)からエルメロイ(貴族主義派)への亡命を願い出たのだ。当然ながら黄金姫はバリュエの至宝…亡命とかそんな簡単にいく話ではない。派閥はそれぞれ小国規模の資産と戦力を持つ…えらいことだ…事と次第によっては戦争になる。
寝巻のライネスと湯上りグレイ
うーん一般人にはこの光景すら十分に美しい物であろう。そんな彼女たちの美しくも愛らしい顔も黄金姫の持ち掛けた亡命話で曇っている。亡命には妹である白銀姫も連れて行きたいというのだ。詳しい話は早朝にということで今日はひとまず眠りにつく…明日は厄介ごとにならねばいいが…なりました
そこには黄金姫の無残な姿が…。手足が散乱し臓物が飛び散ってもなお彼女の姿は──。脳細胞の全てが停止する光景ですが…問題は他の人に知られたくない密会の場で死体の第一発見者となったこと。イゼルマにおけるライネスの受難の幕開けです。
ここから愛しの兄上が不在でも頑張るライネス嬢の話がしばらく続きます!
黄金姫の無惨な姿すら素晴らしいと思わせる描写よ