『ぐだぐだエースRE』第2話「さくさくノッブ公記」感想 ヒトの話を聞くこと叶わず、自分の言葉は誰にも理解されない、そんな織田信長の生前の世界がいま語られる
発売中の「コンプティーク」5月号に「ぐだぐだエースRE」第2話が掲載されています。 今回はノッブこと織田信長と織田家臣団が登場! 戦国の世を駆け抜けた信長の内面に迫る! 「ぐだぐだエース」最新第3巻も発売中! #ぐだぐだエース pic.twitter.com/KUCUMwqAmY
— コンプティーク&コンプエース (@comptiq) 2021年04月10日
今宵のぐだぐだエースREは織田信長の物語
沖田さんに続いて今度はノッブの生前回。ノッブにとって世界と人々がどう見えていたのかが語られています。沖田さんも言ってますがめっちゃつまんなそうな顔しているノッブ。周囲の人間が言うこと何も聞き取れないとあっては笑いようがなかろうて。父親の話はちょっと聞こえるけど信勝は何言ってるかわからかったそうな。そういうわけで織田家はお前が継いだらいいんじゃないかな
でもそうはなりませんでした
肝心のカッツが姉上が継ぐべきって考えの人でしたからね。こうしてノッブは家臣の言うこと何一つわからないけど頑張っていくことになります。
家臣たちは織田信長の言うことがわからない
家臣の言葉は聞こえないしこちらの言葉は通じない。織田信長からしたら耳も聞こえん口がきけない状態のようなもの。こうなりゃ自分がなんでもやっちゃうしかないよねとなる。これがそこいらの武将なら途中で果てていたであろう道のりも、運もあってノッブは駆け抜けてしまう。織田信長は凄い。けれどもこんな状態では長く続くはずもない。そんなノッブの世界に現れたのが…織田信長が初めて笑った日
ノッブの前に現れたのはキラキラした日輪のような男。そうサルじゃよ。第一印象はキモイだったが、サルの言うことは聞こえるではないか!しかも秀吉の方もノッブの言うことはしっかり理解できているのだ。流石は日輪の子…ノッブもFGOでべた褒めする理由もわかろうというものです。大体の創作では信長の理解者って位置づけの凄いやつさ。織田信勝の墓前にて彼岸花を手向けるノッブ
秀吉との出会いで自分がどういう人間なのか正しく理解したノッブ。もう少し早くわかっていたら何か違ったのだろうか。弟の声もこの時からは聞き取れるようになっていたのかもしれませんね。明智光秀の言うことはよく聞こえない
信長の史上でも有名な事件、比叡山延暦寺焼討ち。ミッチーも色々と言ってきたけどハッキリ聞こえない扱い。秀吉の声は聞こえるけどサルは表立っては「これはあんまりです」って態度だけど内心では止める気とかないから意味はない。逆に言うと、ノッブはサルのことなら内心のことまで手に取るように理解できるってことでござるな。焼き討ち実行でミッチーはちょっと引いてるのだ。そんなわけで秀吉とばかり楽しそうに話す織田信長の姿が…!
これは明智光秀も他の家臣も面白くはない。そんな状態が続いてつもりに積もって…本能寺の変メイキング大名ことミッチーがやらかしてしまい、織田信長はその生涯を終える。たった一つの例外を除いて誰もノッブを理解できなかった…今回もなんてシリアスな話なんだ。
首は取られてないから大丈夫です
そんなわけでノッブの世界を意外な方向性で描く内容で面白かったです。幕間でやれってのまさにその通りですが、この漫画で描写する良さもあると読んでて実感しましたね。他のキャラクターも見てみるのが楽しみになってきましたよ。「ぐだぐだエースRE」の方向性は角川さんも様子見とのことです
もっと続けて欲しい読者としてはアンケートで応援したいと思います。
©Keikenti ©TYPE-MOON
普通に重いんじゃが?