『ぐだぐだエースRE』第8話「森くんちのやべーやつ」感想 織田信長や豊臣秀吉も処罰できなかった森長可。傍若無人の限りを尽くして鬼武蔵が戦国を駆け抜ける
戦国DQN四天王こと森君の回
戦場を駆け抜けた突風と言えば聞こえはいいが、要は自重せずに暴れまわった人なんだなこれが。そんな森長可の生涯と、織田信長や豊臣秀吉との関係が語られるお話となります。この二人に関わって物怖じせず自由奔放というのも凄い話ですよね。加えてノッブとサルの関係にも気が付いていたからただの暴れん坊ではないのだ。これで趣味として茶の湯や書を嗜むなど文化人的な面も見せるからすごい。
突然の父の死と織田信長との出会い
森君は織田家の功臣である森可成の息子であり、信長の近習として有名な森成利(蘭丸)の兄。父もいない、兄はノッブのところへ、ということで森君は家督を継いだのであった。その槍捌きと豪勇で数々の武勲を立て、「鬼武蔵」の異名を取った猛将の伝説はここから始まる。HIGH SCORE MORIじゃないんじゃが!
初陣では自ら敵陣へ斬り込み27もの首級をあげる。自重しろって言われたので頑張りました(自重してない)。その一方で領国経営などは卒なくこなすというか、むしろ優秀なレベル。歴史に残るレベルの凄い話である。こんな武将が居てもいいんですか大殿?ノッブ「鬼武蔵なら仕方ない」
アレな逸話に事欠かない。それでも許される。まあしゃーない!…のカナ。返事だけはいいんですけどネ
戦と聞けば喜んで参加してジェノサイド
これは文句なくやべー奴。戦いでは敵兵を殺しすぎたあまり、返り血で鎧の下半身が真っ赤に染まっており、味方に手負いと間違われるなどという逸話まである。優れた武勇を誇りつつも残虐でコワイ。シューティングゲームの報告を受け取った時のノッブは目が死んでいたそうな。織田信長が本能寺で死んでも森長可は元気です
地下帝国でも言及されてますが…『ぐだぐだエースRE』は本能寺がよく燃える漫画である。豊臣秀吉の言うことを聞こう(聞いてない)
ノッブも認めてた秀吉なら間違いはないと。こうして仕える相手を柔軟に選べるのも優秀な部分ですよね。人によっては頭が固くて、あいつだけは認められんとなることもありますので。秀吉の時代でも自由な森長可には厳しい処罰が与えられることもなく生きてきたが…鬼武蔵も戦で死ぬときは死ぬのだ
傍若無人の限りを尽くして戦国の世を駆け抜けた森君だが、小牧長久手の戦いの際に銃弾を受けて若くして命を落とす。その時、敵だけでなくあろう事か味方も長可の死を喜んだといわれる。これは真偽のほどは不明だそうだが、もしそうだったとしても納得は出来る森君の人徳です。森長可の死に大笑いした豊臣秀吉
あいつの存在はこの世が思い通りにいかないことへの証だと思っていたが、死んでしまった。これではもう世の中はわしの思うままですよ?サルさん天下人として調子に乗りすぎている!ぐだぐだ地下帝国の解説によれば、この時期の秀吉はサーヴァントで言えば7日目の無敵モードだとか。調子に乗るのも仕方ないか。(このあとがたいへん)というわけで無駄に暴力的で意味不明の逸話ぞろいな森長可のお話でした。ですが安心してください。生涯を通して主君に槍を向けた事は一度もないのです。サーヴァントとして召喚されても、主君に対してのそれと同様、マスターへの忠誠心は篤く、裏切りなどの心配は全くないのさ!
そして最近、豊臣秀吉の描写が増えている…実装とか近いのではと期待してしまいますね。
©Keikenti ©TYPE-MOON
秀吉の得体の知れなさがマジで怖い。