【型月】志貴「衛宮さーん。衛宮士郎さんどうぞー」士郎「……」
志貴「今日はどうなさいました」
士郎「俺……今度Fateの新作に、出る事になったんですけど…」
志貴「……EXTRAか何か?」
士郎「いや、プリズマ☆イリヤ……なんですけど……」
志貴「…………」
志貴「そう……」
志貴「……………」
志貴「羨ましいね……」ボソ…
士郎「え……?」
― 待合 ―
幹也「…………」
(プルルルル……)
幹也「あ、もしもし。お疲れ様です。はい、黒桐です。」
幹也「ちょっと今道が混んでまして……すみませんはい、早急に戻りますんで……」
幹也「はい、失礼します」
幹也「…………」プツッ…
志貴「…………」フゥ…
士郎「…………」
志貴「士郎くんも知ってるけど思うけど……」
志貴「俺はもう……五年も新作が出てないんだけどな」
士郎「―――MBですか?」
志貴「うん。……今では本家月姫よりこっちが有名になった感じはあるけどね」
士郎「…………」
志貴「まあ……あれも正確にはシオンが主人公だから、俺は脇役みたいな物なんだけどね……」
志貴「いやいや」
士郎「……俺と違って」
志貴「―――」
士郎「…………」
志貴「あれは―――」
士郎「分かってます……誰のせいでもない。あれはただ、ランサーが……」
士郎「ランサーがただ……ちょっとだけ、報われただけなんだ。―――でも」
志貴「…………」
士郎「でも、使用率で『アイツ』に負けたのだけは、気に食わないっ……」
志貴「―――ああ、分かるよ。……俺にも少し覚えがある」
士郎「…………」
志貴「……あいつ。原作の俺のキャラクター、大半持って行っちまったからな……」
士郎「志貴さん……?」
志貴「…………」
志貴「いや―――この話はよそう。それより本家だ」
志貴「………花月から数えると―――ああ、もう干支が一回りしてるな。12年も新作が出てないよ」
士郎「……hollowから数えると、俺ももう八年位本編出てませんね……」
志貴「……君はドンドン移植作が出てるじゃないか」
士郎「……そっちこそ、今度リメイク出るくせに」
きのこだからちかたないね!
士郎「……こっちだって、全年齢向けばかりですよ」
志貴「………………」
士郎「………………」
志貴・士郎「………………」フッ…
………………
幹也「…………」
幹也「…………」スタスタ…
(ガラガラ……)
幹也「……すいませーん、黒桐ですけど。……まーだ時間掛かりそうですかねー?」
幹也(…………ん?)
士郎「―――、―――?」
(あははは……)
幹也「何話してるんだあの子達……」
士郎「―――けど志貴さん。あなた、貧血って絶対嘘でしょう?」
志貴「―――いや。体は昔からこんなだけど……どうしてだい?」
士郎「―――だって。
年中貧血の人間が……そう、何度も二回戦なんて出来ないでしょう?」
志貴「ああ、それか。……俺も、男だからね。女の子の前でくらい、気合で何とかするさ」
士郎(……それは、気合でどうにかなる問題でもなんだろうか……)
アンコは…制作チームが…
……
…………
………………
志貴「へえ……そんなに我慢するんだ、君」
士郎「ええ……けど皆、文句も言わずに全部飲んでくれますよ」
志貴「…………」
志貴(士郎くんって、ひょっとしたらかなり凄い奴かもしれない……)
士郎「……それより志貴さんはどんな感じなんですか」
志貴「俺? 俺は眼鏡を掛けてる方が好きだから……眼鏡を見ながら出す! ……そんな感じかな」
士郎「…………」
士郎(志貴さんって、ひょっとしたらかなり凄い人かもしれない……)
幹也「……………………」
士郎「はい」
志貴「精力剤の方を一応出しておくんで……どうしても体が保たない時に飲んでください」
士郎「はい……」
志貴「…………」
士郎「…………」
士郎「―――リメイク、『ソッチ』の方はどうなるんでしょうね」
志貴「なるようになるよ。……今までが、そうだったんだからさ」
士郎「――――」
志貴「…………」
(カタッ……)
なお翡翠・琥珀は
士郎(……黒桐さん……?)
幹也「…………」ニコニコ
志貴「あ、次の方ですか。少々お待ちいただけますか」
幹也「……何やってんだ君達。僕も仲間に入れてくれよ?」
志貴「……何言ってるんですか」
幹也「とぼけちゃって……」
幹也「…………」ギュッ…
士郎「何だこの先輩っ!?」
志貴「ちょ……止めてください!」
幹也「……何だよ。君達ばっか二人色々な作品に出てるよね」
妹よりはマシだから・・・
(ぐいぐいっ……)
幹也「話は聞かせてもらったよ……全部」
幹也「出番が多いの少ないの……女の子がどうのこうの……」
志貴「ちょっ……本当に……」
幹也「……まあ、良いじゃないか」
幹也「……僕は未来福音まで十年間、一切出番が無かったんだしさ」
幹也「中々本編が出なくても……それまでに色々派生作品でも出れた分、君達は恵まれてるよ」グイッ…
志貴「ちょっ……」グッ…
士郎「止めてくださいよっ……」バッ
幹也「――――毎日体力を使い果たしてる君達が、僕に勝てる訳無いだろう!」
志貴・士郎「――――――――」
士郎「黒桐さん……あなた、何を……」
幹也「いや……士郎くんが疲れてるって聞いたから……この睡眠薬で……」
幹也「……君、少し眠れ」グイッ
士郎「むぐっ……う、うもう……」ガクッ…
志貴「士郎くん!?」
幹也「…………」
幹也「……先輩。貴方に教わった薬物の知識は……決して、忘れません」
志貴「何て事……」
まあプレイに不都合が出るほどじゃないが
幹也「―――さて、志貴くん……」
志貴「…………」
幹也「……少し話でもしないか」
…………
士郎「―――――――っ!?」ガバッ…
志貴「……あ。士郎くんが起きた」
幹也「――あれ。君、起きてるじゃないか」
士郎「そういう習慣なんです……それより黒桐さん、あなたさっき何を―――」
幹也「―――その事についてなんだけど。僕と志貴くんからも一つ話があるんだ。……良いかな?」
士郎「…………嫌な予感がするけど。何ですか」
幹也「遠野くんが……新作に出たがっているんだ。加えて上げられないかな」
志貴「…………」
士郎「? 新作って……何の?」
幹也「…………」
幹也「Fate……EXTRAなんかはどうかな……」
士郎「……え?」
志貴「そんな事しなくて良いから……」
幹也「……遠野くん。君……」
幹也「……式やアルクェイドさんがFateに出てるのに、僕達が出られないって、おかしいって思わない?」
志貴「――――――」
志貴「……きっと俺達の柄じゃないんですよ、そういうのは」
幹也「……そうかな。君、ドラマCDやカーニバルファンタズムだと、大分馴染んでたようだけど」
志貴「――――」
幹也「……衛宮くんも」
士郎「? 俺、他の作品にはお邪魔してないつもりですけど……」
幹也「……でもね、君は一人だけ出てる作品が多すぎるよ」
士郎「え……」
士郎は出てないし。
そう考えていた時期が僕にもありました…
ポニテ縞パンキャス狐が見れたから良し
CCCでアルクェイドが出たり、らんるーくんの素顔が見れる
そういう風に考えていた時期が俺にもありました
幹也「それこそ……数え切れないくらいだね」
士郎「……」
幹也「……僕達は一度しかアニメ化してないから、そういうのは少ないな」
士郎「……え? アニメ化って……」
志貴「…………」
士郎「…………志貴さん……?」
志貴「―――違う。俺は……カレーなんか、食べて………」
幹也「……したじゃないか。原作ファン以外には概ね好評な出来で」
志貴「………………っ!」
士郎「…………」
士郎(今、気付いた…………。この二人、どことなく似てるんだ―――)
幹也「まあ、それは置いておくとして……志貴くんも格闘ゲームにも漫画にも出ている」
幹也「……僕よりは多いけど、士郎くんほど多くは無い。彼が一つ飛びぬけているのは―――士郎くん」
士郎「……なんですか」
幹也「お祭り作品の中に、君が出演せずに彼だけが出た作品があった。何か分かるかな」
士郎「……………………」
士郎「……アーネンエルベの一日ですか?」
幹也「うん、そうだね」
志貴「いや、でも…………あれも言うほど俺は……」
幹也「でも、出たじゃないか。…………僕は名前くらいしか出なかったけど」
志貴「――――――」
士郎(………………)
幹也「僕はそんな事はあまり、気にしてないけど」ジロリ
志貴(……絶対気にしてる)
士郎(……こんなに分かり易い人、遠坂以来だな……)
志貴「……けど黒桐さん、一つ言わせて貰いますけど……
――――両儀さんは、コワイヒトですよ」
志貴「アーネンエルベの時は………………まあともかく、MBの時なんか本気で殺しにかかってきたんですから……」
幹也「あれも照れ屋の式なりの愛情表現なんだよ」
志貴「……愛情表現で殺されたら堪ったもんじゃないですけど」
幹也「……けど実を言うと、僕が本当に言いたい事はこれって訳でもない」
士郎「……じゃ、一体なんなんですか?」
志貴「黒桐さんが俺達に言いたかった事って……」
幹也「うん……じゃあ、言うけど」
志貴「…………」
士郎「…………」
幹也「君達ね……ついさっき、ここで何について話してた?」
志貴「―――え?」
何で終わらないんですかね…
きのこははやくエ口有りのまほよ二部作ってくれ
士郎「何についてって……」
幹也「……もっと端的に言うとね……士郎くん、君は今日どうしてここに来たのかな」
士郎「どうしてって……それは……」
士郎「……新作への出演が決まって……でも体力的にどうもキツくて……」
幹也「うん、続けて」
士郎「…………。それで、志貴さんに栄養剤か何かを貰おうとして……」
志貴「……ああ、そこで新作の話になったんだっけ。……俺もこう見えて、ここ何年か新作に出てませんから」
幹也「……それから?」
志貴「……何か、やけに突っ込んできますね?」
幹也「多分、ここが一番大事なんだ……この話においては」
志貴「それから……『もう何年も経ったのに、未だに本家の新作が出てこないな』って話をして」
士郎「―――ああ。そうだ、移植とリメイク。Fateの移植と月姫リメイクの話になったんですよ」
幹也(ああ、これか……)
士郎「で―――」
幹也「―――Fateのベタ移植は置いといて……月姫のリメイクがどうなるのか……という話になったんだね」
幹也「発売日は? PCの推奨スペックは? ボイスは? ……そして何よりこれが一番重要だけど……」
幹也「―――果たして、リメイク版にもR-18要素は残るかどうか? とかさ」(名推理)
志貴・士郎「―――――――――」
幹也「……合ってるかな?」
士郎「―――すごい。ピッタリだ……」
幹也「……分かるよ」
幹也(そりゃあ分かるよ……。この年頃、考える事は皆同じだもの……)
士郎「…………」
幹也「で、どうなったのかな」
士郎「……それで、『リメイクにもR-18要素は入るのか?』って話にから、志貴さんが唐突に……」
志貴『……そう言えば。月姫だとアルクェイド達って、どんな感じだったかな……』ゴニョゴニョ…
士郎「……って」
幹也「……ふーん」ピクッ
士郎「……それで、俺も釣られて、セイバー達がどんな感じだったのか思い出したくなって……」ゴニョゴニョ…
幹也「へぇー……」ピクッピクッ…
出たら出たであの同人の頃の何とも言えない感じが失われてしまうんだなぁとか思うとちょっとかなしい
士郎「お互いのしこ……好みとかについて、色々語り合ってた訳です」
幹也「うん、うん。なるほど、なるほど。あっ、そうだ」(唐突)
幹也「志貴くん、士郎くん。つまり僕が言いたい事って言うのはね―――――
…………………………なんだ」
志貴「……え? つまりそれって……」
士郎「その……すみません。よく、聞こえなかったんですけど……」
幹也「えーっとね。つまりね、簡単に言うと君達…………………………」スゥ…
年齢的に原作知らないし今買おうと思っても無いし
真 昼 間 か ら 堂 々 と !!
自 分 の 色 事 に つ い て っ !!!
語 る も ん じ ゃ な い っ !!!!!」
志貴・士郎「―――――――――――――――――――――」キーン…
幹也「―――――――」
志貴「―――あの……」
志貴「俺、もう十八歳なんですけど……」
士郎「俺も今年で……」
幹也「そんな事を言っているんじゃないっ!」バンッ!
士郎「…………」
幹也「貧血だけど二回戦、だって……? ギリギリまで我慢して、全部飲ますだって……? 眼鏡を見ながら出す! だって……?」
幹也「何て事を……何て事を! 十七歳で……? 同級生や先輩と……? 一目惚れしたパッキン美女と……? なんてうらや、」
幹也「―――――馬っ鹿野郎…………!」バンッ!バンッ!
士郎(……いま「うらや」……「うらや」まで、言ったな……)
志貴(……あれは普段温和な分、一度怒ると怖いタイプだな……)
……三人ともある種似た者同士ではある
幹也「…………それで、その……、皆スタイル良いんだ?」
志貴「……胸に関しては、アルクェイドと先輩が一つ抜けてますね」
士郎「……桜とライダー。特に桜はここ一年での成長が著しいです」
幹也「……ぐっ……、ぅ…………」
志貴「…………」
士郎「…………」
幹也「分かってるさ……デカけりゃ良いってモノじゃない……分かってる」
幹也「……だけど、……だけどぉっ!」
志貴(ここまで精神的に追い詰められている人を見るのは……)
士郎(……端からでも、辛い……)
士郎「……黒桐さん。その、そんなに辛いんですか……?」
志貴「あなたと両儀さんが良い仲なら―――その……」
幹也「…………」
幹也「さっきも言ったかな……式はああ見えてかなり照れ屋でね」
志貴「…………」
幹也「だから……その、あんまりは……」
志貴「―――――それじゃあ駄目だ」
幹也「え?」
志貴「……黒桐さん。相手が恥ずかしい……と言っても、強引に進むくらいの事をしないと、先に行けませんよ」
幹也「え? ……え?」
士郎「え……? あ、はい。……その。する時に、多少否定的な態度に見えても―――――」
士郎「実際、相手に『ノー』と言われなければ……大丈夫って事ですよ」
幹也「はあ…………」
幹也「…………」
幹也(アドバイスは大変ありがたいんだけど……年長者が年下から恋愛のレクチャーを受けるってのも……複雑だな)
士郎「……頼むべき時に恐れずに頼むコトが大事なんだ、きっと―――――」
幹也(『女の子を強引に口説く時の心得』には到底思えない台詞だな……)
志貴「『もう恥ずかしくて死んじゃいそう』って感じだった顔が、少しずつ変わっていくのが、さ……」
士郎「…………正直、少し、分かります……」
幹也「……帰ったら、試してみようかな」
幹也「それじゃ……帰ったら、早速アドバイスを生かしてみるよ」
士郎「――――ああ、それがいい。……やっぱり、何でも試してみないと」
志貴「両儀さんだって……その、そう悪い気はしないだろうし。……頑張ってください」
幹也「―――士郎くん。……事情があったとはいえ、さっきは急に昏睡させてごめん」
士郎「……良いですよ。俺は疲れが溜まってここに来たんだから……むしろ、良い気分でしたよ」
士郎(……一瞬、本気で襲われるかと思ったのは、胸に秘めておこう。うん)
幹也「それじゃ……失礼します」
(ガチャ……)
式「…………」
幹也「…………」
式「……ん?」
幹也「……え?」
式「……ああ、幹也か。珍しいな、こんな所で会うのは」
幹也「うん、そりゃあね……」
志貴「……あ」
士郎「お……」
幹也「……式。君、どうしたんだ。……ここ一年で、君が病院に来るのは初めて見た」
式「ん……ま、大したコトじゃないよ。それよりおまえこそどうしたんだ。……その、後ろの奴らは」
志貴・士郎「――――――」
幹也「え―――あ、うん。ちょっと、相談したい事があってね」
式「ふぅん…………まあ、良いけど。……それより」
式「……帰ったら、話があるから。用が済んだら、すぐ家に来い」
式「……おまえん家」
幹也「わかった。―――じゃあ、また後で」
式「……ああ、また後で」スタスタ
幹也「……………………」
幹也(……どうしたんだろう式? ……風邪は滅多に引かない性質って、自分でも言ってたのに。
怪我……してそうにも見えなかったけど)
志貴「――――――――」
士郎「――――――――」
幹也「……あの。君達、どうしたの……」
志貴「………………いや」
志貴「あの人……本当に、両儀さん……なのか? たまげたなぁ……」
幹也「え?」
士郎「……両儀さんって、志貴さんをそのまま女の子にしたような人かと思ってた、けど……」
士郎「……何だろう。何か……」
志貴・士郎「………………」
幹也「…………?」
幹也「……あの、すみません」
ナース「あら、黒桐さん。どうしました?」
幹也「今通っていったの着物の上に赤いジャンパー……」
ナース「ああ、両儀式さん?」
幹也「その子です。……あの。彼女、どこか具合でも悪いんですか?」
ナース「……」
ナース「あっ……ふーん……」(察し)
幹也「あの……? せめて、何科で診てもらったのかだけでも教えていただけると……」
ナース「―――二年越しの想いが届きましたね」
幹也「え?」
ナース「これから大変ですけど、頑張ってくださいね」
幹也「はあ……」
ナース「じゃあ私、お給料貰って帰りますから……」
ナース「…………」チラッ…
志貴・士郎「…………?」
ナース「………………」パクパク…
士郎(? ……金魚のモノマネかな?)
志貴(……違うよ。餌を欲しがる鯉だろう)
ナース「……この地域の少年は朴念仁しかいないのか」(偏見)
スレタイと>>1はどこに行った……パパパっと書いて、終わる!はずだったのに
幹也「―――すみません。出来れば今すぐ、ここで教えてもらえると助かります」
ナース「……はあ。困った子犬くんだなぁ……」
ナース「……あのね、両儀式さんが通っていたのは――――」
士郎「―――志貴さん」
志貴「ああ。俺にも何となくオチが読めたような気がするが……」
志貴(……それだと、黒桐さんの証言と矛盾するんだよな……)
ナース「―――――ですっ」
幹也「……え?」
士郎「―――志貴さん」
志貴「ああ、判っている。……一応覚悟を決めておこう」
ナース「だから、両儀式さんがです」
幹也「……式が? その……何で?」
ナース「な……何でと訊かれても……あなたたちのした事でしょう?」
幹也「はあ……」
士郎「―――志貴さん。覚悟は良いか? 俺は出来てる」
志貴「ああ―――今この瞬間覚悟完了だ」
幹也「…………やっぱり、……本当なんですよね?」
ナース「ええ。ナースさんは嘘つかないからな」
ナース「両儀式さんです」
幹也「―――はあ。式が…………」
幹也「…………」
志貴(ゆこう)
士郎(ゆこう)
そういうことになった。
幹也「…………」
志貴「…………」スゥゥー…
士郎「…………」フゥゥー…
「 「あ ん た っ て 人 は ぁ ぁ ぁ っ!!!!!」 」
士郎「―――――」ハァ…
志貴・士郎「……………………」
志貴(……ああ、そうか。さっきの両儀さんから、どこか懐かしい感じがしたのは……)
士郎(―――擦り切れて、もう顔も覚えてないけど。昔、確かに傍にいてくれた人に……似てたんだ―――)
幹也「……ああ、耳が痛い―――」
志貴「やかましいっ! あんた、さっき散々人の事をセクシー……エ口いっ……扱いしたくせに!」
志貴「実際はアンタの方が…………アンタは一体、何なんだァアーーーー!!!!」
幹也「……志貴くん。それ、僕のお家芸だよ」
志貴「さすが大声で怒鳴るのは、コクトーのお家芸だな!!」
士郎「………………」
士郎(……ヤバイ。傍から聞いてると、今どっちが喋ってるのか判らなくなった……」
支援
士郎「あー……志貴さん?」
志貴「こんな事で……こんな事で俺はァァ!!」
士郎「『弔毘八仙?』」
志貴「『無情に服す!』」
士郎(よし、戻った)
志貴「……? ……?」
幹也「…………」
士郎「コクトーさん、確認する。あなたはさっき両儀さんは照れ屋で……あまり積極的ではない……と、いう風に言わなかったか?」
幹也「うん……」
士郎「それが本当なら……どうして両儀さんは子供を宿していらっしゃるんだ? 納得のいく説明が欲しい」
幹也「……む」
志貴(この場合はギャングというよりマフィアの方が正しいんじゃ……)
士郎「ヤクザはメンツを何より重視する……解るんだ、俺の身内にも一人『居る』からな……」
士郎「だから……『もし!』
大事な一人娘が、得体の知れない男に孕ませられた……なんて事が『ボス』の耳に入ったら……」
志貴「士郎くん、話が進まない」
士郎「あ、はい……。じゃあ、とりあえず質問しますけど……」
士郎「コクトーさん……あなたは両儀さんはそれほど積極的ではないと言いましたけど……
その……具体的に数字で表すと、頻度はどのくらいだったんですか?」
幹也「…………」
士郎「…………」
士郎(俺だってこんな質問したくない……。したくないけどさ……)
士郎「黒桐さん、答えてくれ………『アンタと、両儀さんの、頻度』を……」
幹也「……、ん……」
幹也「三日か……四日ぐらい……かな」
士郎「……月に三、四日? それじゃあ週に一度『ある』か『ない』か……可能性は無くは無い、けど」
幹也「あ、違う違う士郎くん。数え方が違うよ」
幹也「一週間の間に、三日か四日ぐらい、……って事」
士郎「――――――――」
志貴「――――――――」
士郎「――――志貴さん」
志貴「ー―――士郎くん」
士郎(せいので行きますか、せいので)
幹也「…………?」
志貴(じゃ、行くぞ? せー…………)
士郎(いー…………)
幹也「……あの、二人ともどうしちゃったの? その、怖いから前後で挟まないで欲し―――」
志貴「―――とあっ!!」(突発的にでる蹴り)
士郎「―――ニーッ!!」(ダッシュ・ニー)
( ド ゴ ッ ッ ! ! )
幹也「おぶぇっ!?」
志貴「アンタって人はアアアーーーーーッ!!!!!」
士郎「ゆるさねぇッ! あんたは今再びッ! オレの心を『裏切った』ッ!」
士郎「やかましいッ! そんな頻度なら、そりゃ子供が出来ない方がおかしいだろっ!!」
志貴「何がッ! 高校生が真昼間から自分の色事を語るもんじゃない、だっ!! アンタだって爛れた生活を送ってるじゃないか!」
幹也「……流石に毎日はしてないけどさ」
志貴「一緒だっ! どっちもっ! ……むしろアンタは相手を変えない分、より爛れてる気がする……」
幹也「……? 日によって相手を変える事は、爛れてないって言うのかい?
志貴・士郎「…………」
正論であった。
士郎「……それより。週に三、四って……両儀さんが照れ屋って話嘘だったんですか」
幹也「……いや、嘘じゃないけど。確かに式は照れ屋だよ。照れ屋だけど……」
志貴「……だけど?」
幹也「『恥ずかしい……』って言われても、多少……強引に進むんだよ」
志貴・士郎「――――――――」
志貴・士郎「――――――――」
幹也「……式は、時々する事に否定的な態度を見せるんだけどさ」
志貴・士郎「――――――――」
士郎「実際、今までに『ノー』と言われた事が無いから……大丈夫って事なのかな」
志貴・士郎「――――――――」
志貴(―――やばい……やばいぞこの人……! 俺達のアドバイスを……)
士郎(―――聞く前から『既に!』 ……実践に、移しているなんて……)
幹也「…………………」
志貴・士郎「…………」
幹也「…………」ハァ…
幹也「……もっと……本編以外のアニメにも出たいな」
そりゃこれに比べれば一人の相手と
週に三、四日やるほうがずっと健全で普通だわなww
「―――一撃ィッ!」
( ボ ゴ ッ ! ! )
「ぐわっ! な、何するのさ!!」
「うるせぇーっ! 映像化の出来が一番良いあんたに、アニメの事を言われると……腹が立つんだよォッ!!」
「行くぞ英雄王ォォォーーー!!!! 武器の貯蔵は十分かァァァーーー!!!!!」
「同じ声で……同じ顔なのに……! 何でアンタは名作で――――俺は黒歴史なんだぁぁあーーーー!!!」
……この後コクトーくんは命からがら帰宅に成功、式と幹也は幸せな将来を語り合い終了
後、早急に戻るといったのにすぐに帰社しなかったため罰として橙子さんは幸せな給料ピンはねをして終了
所在「…………」
草十郎「…………」
所在(映像化されるって……続編の報すら無い俺達に比べれば、大分恵まれてるんだろうけどな……)
完
所在は作品の雰囲気からufoとあってそうだし映像化されるだろ
あとコクトー。お前今度未来福音あるだろうがwwww
読んでくれてありがとうございました…お疲れ様でした
後スレタイ志貴と士郎なのに結局いつものらっきょスレになったのはなんでだろう…今らっきょやってるしSS増えないかな…
何時もホモォSS書いているのか
らっきょSSにホモネタが挟まるだけの恒例スレってそれ一番言われてるから
ノンケにも安心
乙
引用元
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1374495864/
黒桐幹也大勝利!希望の未来へレディー・ゴーッ!というオチ。デジャヴ。
一番の勝ち組だけあって勝利が約束されてるんですね。わかります。
カーニバルファンタズムでは思いのほか志貴と士郎の掛け合いが面白かったので
公式でもこの二人に幹也を加えたお祭り騒ぎな話とか見てみたいですね。
管理人的にはそんな空気の中でも幹也さんは普通であり続けるイメージなのだ。
【関連】
幹也「志貴くんや士郎くんばっかりずるいよな…」
なんというかCFだけ見て書いてるんだなぁって感じ
まあギャグだしかまわんのだけども