漫画版『Fate/Apocrypha』第15話感想 目指したものを見失わなかった英雄に助けられた少年と、抱いた夢と願いを叶えるために一大決戦を決意する青年
コンプエース2017年9月号より
※ アニメからの人は先の展開少しだけネタバレ注意
先日アニメでも放送されたホムンクルスの少年とアストルフォの逃避行。
コミカライズでは原作小説準拠のものとなっています。
ゴルドさんまずはアストルフォにホムンクルスを渡すように命令します。
それを秒で断るアストルフォ。思考時間など無いに等しい即答なのだ。
ゴルドさん色々あってストレスたまってるからこれにも苛立ってしまうのじゃ。
そんなアストルフォをジークフリートに組み伏せさせる。
戦いにさえならない。それほどのスペック差である。
故にゴルドさんとホムンクルスの追いかけっこも発生しません。
普通にアストルフォの目の前で捕まってしまうホムンクルス。
お前はゴーレムの材料になるのだと言われても行動を起こせない彼。
彼は自分の命が3年と知っている。
尚且つこの状況から逃げるとなれば目の前の人間を倒すしかない。
先のない自分がどうして他者の命を踏み躙れるだろうかと。
そう考えてしまうと自然の摂理に反してるなと諦めてしまうのだ。
いかにもホムンクルスらしい諦めだがそれを奮い立たせる英雄が一人。
アストルフォの言葉で崩れかけた精神も引き戻される。
一度「生きたい」と願って、助けてくれた英雄も居る。
彼は生きるための決意を思い出しゴルドさんを手にかける覚悟を決めるのだ。
瞳にも活力がもどるホムンクルス
「生きる」ということを自覚させるアストルフォはやはり彼のヒーロー。
しかし必殺の一撃をゴルドさんに対処されてしまうのである。
アインツベルンの錬金術を流用して鋳造されたホムンクルス。
錬金術を学んでいるゴルドさんは致命的に相性が悪い相手だったのだ。
殺傷能力も高い魔術はゴルドさんによって小規模な爆発に終わってしまう。
怪我というほどのものもない。治癒魔術も使えるので問題にもならない。
でも自分を殺そうとした事実にゴルドさんはキレてしまうのだ。
魔力供給電池に反逆されるという事実に怒り心頭。
生かして捕縛しなきゃいけないのも忘我の彼方。
アストルフォの目の前で枯れ木のような少年を鉄腕で滅多打ちである。
もはやどうしようもないと受け入れるホムンクルス。
ただ、ここまで助けてくれたアストルフォへの申し訳なさ
そして他の魔力供給電池と違って外で死ねる幸運を噛み締めていた。
ホムンクルスを助ける英雄がここにもう一人。
ゴルドさんはもう怒りで表情すら作れないほど。
そんなマスターに問いかけるジークフリートの言葉も届かない。
ここに至ってとうとうこの主従は決裂してしまうことになる。
違う未来もありえたのだろうかと思わないでもないが、
竜殺しの腹パンでゴルドさんの魔術師の誇りと意識はいま落葉に至る。
かつて最悪の一手を選んだ竜殺し
自分の死で戦いが終わると信じていたが…それは大きな間違いだった。
今回はまだ間に合うと。ジークフリートは自分の意志で少年を助ける。
ちなみにアストルフォがジークフリートにふざけんな!って言うシーン。
アニメでも密かに期待してたのは管理人だけでよい。
心臓をたべさせるシーン。
原作では口から飲ませます。ジャンヌもこの時点では居ません。
ホムンクルスの少ね…ずいぶん鍛え直したな
こうして彼は英雄たちに助けられ生きるという道を歩んでいくことになる。
虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)
セミラミスの持つEXランクの対界宝具。こうして見るとやはりデカイ。
準備はもう万端。既に黒のセイバーの消滅を知っている。
いよいよシロウも本気で動く
ここより始まる黒と赤の一大決戦が楽しみです。
というわけでアニメで話の内容が並んだコミカライズ。でもすぐに追い抜かれる模様。
でもコミカライズならではの切り口で面白い連載をこれからも追いかけます。
原作の描写が気になるアニメからの人にもオススメですよ。
ハツおいしそう