漫画版『Fate/Apocrypha』第51話感想 魔術刻印を移譲する儀式を乗り越えるフォルヴェッジ姉弟。フィオレの想いも受け継ぎユグドミレニアの長としてカウレスは戦う
魔術刻印の継承の儀
フィオレが手放すことを決めた魔術師としての道が刻印と共にカウレスに継承されることになります。ケイローン先生がサポートしてくれるとはいえ本来なら移植というものは長い時間をかけて少しずつやるのが望ましいが時間が無い。そして才能が劣る者への刻印継承は失うものが多い。無茶でも何でもやり遂げようとするカウレス
先祖たちと先代が積み重ねてきたものを全て引き継ぐには優れた魔術師でないといけない。優れた魔術師から凡才の魔術師へと継承すると…今まで積み重ねたものを全て継承することはできない。取りこぼしてしまうのである。カウレスは姉の事だけでなく、その罪を背負っていく。余程の覚悟が無ければできないことであろう。魔術師の道と姉が手放すことができなかった想いも受け継ぐカウレス
カウレスは何よりも一番大事なものを引き継ぐことができた。魔術師にとっては余分な思い出だが、姉のことをよく知る彼だからこそ犬のリードを受け取ることができたのだ。今この時よりカウレスがフォルヴェッジ、カウレスがユグドミレニア
凡才の魔術師であろうともカウレスは魔術の道だけでなく、命も誇りも受け継いだのだ。才能などという言葉では言い表せなほど大した男だ。フィオレさんが弟を自慢したくなる気持ちもわかる。フォルヴェッジ姉弟いいよね。あと、どうでもいいけどケイローン先生が薬を出す場面は某北斗兄弟の次兄を思い出しました。
よくわかるレティシアとジャンヌの違い
漫画でもここまで別の存在であることがわかりやすいのは石田あきら先生の手腕か。レティシアのか弱い雰囲気が可愛い。 でも美しい姿はさすが聖女の依代となった少女の強さが見て取れます。生き残ったマスターとして、ユグドミレニアの長として戦うカウレス
最終決戦を前にお互いの意気込みを確認し合うフォルヴェッジ姉弟。目指すは空中庭園である。ちなみに今回の魔術刻印の継承ですが、カウレスに移植したことでフォルヴェッジ一族が培ってきた結晶は半分ほど割れました。これだけでも両親や祖先にとっては裏切りでは済まない行為。フォルヴェッジ姉弟のやったことは魔術の世界では犯罪に等しい行為だとか。その責任も背負ってユグドミレニアとして戦うカウレス。本当に応援したくなる立派な男だ。
ⓒYuichiro HIGASHIDE/TYPE-MOON ⓒAkira ISHIDA
トキの薬はどうしても酒の方が頭に浮かんでしまうようになった・・・