TVアニメ『Fate/Apocrypha』第9話感想 第三次聖杯戦争を駆け抜けたダーニックと聖杯大戦で今を戦い抜くそれぞれのサーヴァントとマスターたち
ダーニックの冬木第三次聖杯戦争
色々と描写されてましたがビックリしたのはフィンさんがダーニックのサーヴァントだったこと。
ケルトのビッグネームだし日本という国でも実力には申し分のない感じの英霊でござる。
そしてダーニックとやりあった臓硯ですけど予想以上にコテンパンで驚く。
臓硯は間違いなくアレな爺様だけど大聖杯と妄執まで奪われて這いずり回る姿は哀愁が漂う。
明るくするとフィンだとよくわかる
あ、第三次聖杯戦争のダーニック鯖のあやつですが、あの場面でサーヴァントを引き連れてないと格好がつかない、でもシルエットにするのは変すぎる。誰を召喚したことにしよう……と話し合ってGOからちょいとお借りしてきました。ベオウルフとかトリスタンとかいう案もあったなあ。 #アポクリファ
— 東出祐一郎 (@Higashide_Yu) 2017年8月26日
ダーニックのサーヴァントは他にも候補があったとのことでした。
ベオウルフとかトリスタンとか、どちらにしろ強い上にビッグネーム。
マテリアルにも書きましたが、多分こっちの世界のHFメインヒロインは金髪ドリルの家にでも養子に行ってんじゃないかと踏んでます……が、特にそれが描かれることはない、と、思う。 #アポクリファ
— 東出祐一郎 (@Higashide_Yu) 2017年8月26日
そして桜はフィンランドの名門へ。
ダーニックさんすごいやり手に見えますけど聖杯戦争では幸運も味方してました。
具体的に言うと掟破りの反則をしたアインツベルンのせいでひどく混乱した戦場だったのだ。
こうして御三家は大聖杯を奪われてしまったというのがアポクリファの世界。
アインツベルンはしょうがないから新しい聖杯を創りだすことからスタート。
遠坂は聖杯を諦めて冬木で別のアプローチで頑張ってる。
間桐はご愁傷様でした。
幸運が味方したとはいえナチスを利用し大聖杯を強奪してルーマニアに持ち帰る。
簡単に言うけど大聖杯なんて小物でもなければ簡単に引っ張り上げられるものでもない。
マテでも言及されてましたが当時のダーニックさん頭のネジが飛んでたに違いない。
バーサーカーと戦えている神父。いったい何草ナンダ。
「惜しい惜しい」のセリフもとても敵サーヴァントを前にしたマスターの言動とは思えない。
その胡散臭い姿とサーヴァントと戦える力量にフランちゃんも訝しんでます。
黒鍵の投擲はポピュラーなものから空中魔法陣からの発射も見れてカッコイイ。
シェイクスピアはとにかく徹底して自分は戦わないようにするけど請われれば動く。
今回はシェイクスピアの実力が少し垣間見えるお話でもあります。
あざといアストルフォ
可愛いけど宝具のお披露目でござる。「恐慌呼び起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)」
魔音を発生させる純粋な音波による広域破壊兵器。
見ての通り雑兵相手ならば一瞬で消し飛ばすほどの効果を発揮。
サーヴァントを相手にするとなると威力はさほどではなく心もとない。
ぷくーっとしてるの可愛いけど近衛乙嗣さんの設定画の魔笛を吹いてるやつもいいものですよ。
ヴラドvsカルナさん&アタランテの戦いにスパルタクスがエントリー。
かつてのヴラドさんに続いてカルナさんにも叛逆というものを理解されてるのだ。
スパルタクスさんはバーサーカーやってるけどその圧政に立ち向かう意思は気高いものなのだ。
スパルタクスの相手をすることになり蹴り飛ばされた時のアタランテが痛そうであった。
アタランテの宝具の描写はもう凄いっていう言葉しか出てこなかったのだ。
これ食らって再生するスパルタクスはもうクリーチャーって感じですね。
異形化していくスパさんを見てバイオハザード2あたりで見たなあとか思ったのは内緒です。
ケイローンとアキレウスの戦い。
弓兵と騎兵の戦いであることを忘れそうなほどレベルの高い攻防でした。
ケイローンはアキレウスのことライダー呼びして本気を促し
最初は丁寧な言葉遣いだったアキレウスもいつもの調子が戻ってきた。
尊敬する師との戦いを前にしてようやく吹っ切れたかという感じ。
宿命の師弟対決、本当の戦いはこれからだ。
ホムンクルスを解放して回るジークくん。
わかってはいたけど、黒の陣営からすると何してくれるんだって感じなのだ。
アニメでは描写されていないけど、それでも主命は絶対とするホムンクルスは居る。
変わらずに戦場に行くホムンクルスと、ジークの言葉を聞いて手を貸すホムンクルス。
それでもいい。大事なのは与えられた選択肢から自分で選ぶことなのだから。
空ではセミラミスにやられ落っこちて、地上では人身事故になりかけるアストルフォ。
魔力を考慮して本気を出さずに強い相手と連続で戦ってアストルフォも大変である。
特にセイバーの相手をするはアストルフォには厳しいものがある。
ジークフリートも、モードレッドも、一線級のサーヴァントですからね。
奇しくもアストルフォはその両方と戦う機会に恵まれたというわけだ。
そんなジークフリートはアストルフォにとっても軽々しく扱っていい存在ではない。
モードレッドがジークフリートの結末を聞いて煽ってくる時の顔も良ければ
それを聞いて奮い立って感情を爆発させるアストルフォが格好良い。
実はアストルフォはモードレッドにも影響を与えることになるのだが、それはまだ先の話。
シェイクスピアのトラウマ劇場
こうして映像で見るとエグさが倍増である。おのれシェイクスピア。
そしてフランちゃんパパであるヴィクターさんの印象も視聴者的に悪くなるのだ。
フランちゃんの見たこともないような表情からかなり深刻な状態だというのがよくわかる。
それを落ち着かせたのはカウレスの切った令呪のサポート。
ここでカウレス君は今回の令呪の使用について自分の判断は間違ってなかったし
フランちゃんの錯乱が後々まで尾を引く可能性考えたら1画の消費は惜しくないと考えてます。
ついでにゴルドさんのこと引き合いに出してあれよりは有意義だろうとも思ってるのじゃ。
深追いしちゃって大変なことになったフランちゃんですが
もしもシロウ神父を討ち取れていたら大金星ではあった。
とはいえそれは視聴者の視点。
作中の人たちが見れば現時点でシロウは単なるマスターの一人ですからね。
シロウ神父のことを確かめんとするジャンヌを邪魔するセミラミス様。
セミラミス様は本当に恐ろしい女帝なんですが、マスターを気遣う姿がそれを感じさせない。
シロウのためにあの手この手で邪魔するセミラミス様は既に可愛い。
そんな女帝の攻撃もジャンヌには通じない。守りに特化した聖女様つよい。
鎖で縛られた時はちょっと色っぽいなとか思ってすまない。
ところで空中庭園の存在やら兵隊ギミックに光線攻撃などは男のロマン。カッコイイ。
混沌とする戦場にアストルフォを助けるためジークくんが駆けつける。
ここは小説とは流れが随分違いますね。
でも結果は同じ。ジークは自分の道を選ぶことになるなる。
来週も必見。毎週言ってるけどしばらくは必見なのだから仕方ないのだ。
鮭はいいぞ!