TVアニメ『Fate/Apocrypha』第12話感想 ヴラド三世の願いもダーニックの野望も飲み込んだ怪物のもたらす脅威を、夢と信仰で上回った聖人の目的が前に進む時が来た
シロウコトミネの第三次聖杯戦争。
まだ真名も明らかになってないのに過去をこんなにはっきりと描写したことは驚きました。
でもどのみち今回で明かされるし、そもそもFGOでの知名度もあるから是非もない。
アインツベルンのホムンクルスとはそれなりに通じあってたのではと感じられますが
このホムンクルス自身が何かしら得られたものがあったのが興味があります。
先代なんでアイリスフィールさんより更にロボットみたいな感じ。 #アポクリファ
— 東出祐一郎 (@Higashide_Yu) 2017年9月16日
第三次聖杯戦争のこの時はまだ小聖杯は器物。
ホムンクルスがアイリさんに似ているのは同じ鋳型で鋳造されたなら当然のお話。
これであやつの夢も進むというセミラミスさん本当にシロウ想い。
シロウの第三次聖杯戦争の映像は知らないほうがよさげですネ。
まああれだけではロマンスとかあったかは不明ではございますが。
カルナとヴラドの戦いはもはや決着していた。知名度補正の影響力は大きい。
地上での戦いにおけるヴラドさんのスペックを10とすると
空中庭園でのヴラドさんは6くらい。かなりのパワーダウンである。
知名度を言ったらカルナさんも同じ条件なんですが基準となるものが違うのだ。
カルナさんは例え知名度が0に等しくても世界のどこかに伝説がある限りは大英雄。
だがヴラドさんが英雄として存在できる在り方はルーマニアにしか存在しないのだ。
ルーマニアから外に出れば忌まわしき伝説の知名度がヴラドさんにのしかかる。
それは英雄として召喚されたヴラド三世にとって本来のスペックを阻害する足枷なのである。
だからこそのレジェンド・オブ・ドラキュリア。
死を覚悟したヴラドさんの前に余計なことをしに現れたのはダーニック。
やめろって言ったこと強要されたヴラドさんの殺意を涼しく受け止めて己の執念を爆発させる。
怨念のような言葉を吐くヴラドさんと、哄笑を上げるダーニックという対照的な主従。
勝利と栄光を求めた二人は決裂と共に化物へと変貌してしまったのだ。
二人の演技も含めて中々に凄絶なシーンで引き込まれましたねここは。
本来は令呪とはいえこんな芸当は不可能だろうと思われる。
召喚におけるサーヴァントとマスターの精神性の類似、魂を糧とする魔術、そして執念。
それら全ての条件が重なってダーニックは英霊をほんの少し上回った。
そうして彼はキャンサーのようにアンデンティティを怪物に刻み付けることに成功。
ダーニックは魔術師腕前も含めて恐るべきマスターなのであった。
しかしながらこの吸血鬼はヴラドさんの面影を残しすぎてますよね。
それがまた英雄ヴラド三世の伝説を汚すがの如くで悪辣な風評被害を強く感じる。
そうして暴走する怪物の対処に動くサーヴァントたち。
カルナの霊核破壊も無意味、アキレウスの一撃も片手で受け止める怪物。
今この時は赤も黒も、敵も味方もない。ルーラーですら協力して討伐に当たるのだ。
ちなみにジャンヌの令呪によるサポートは単なるパワーアップだけではなく
吸血鬼以外のサーヴァントを攻撃しようとするペナルティが発生する類の効果もある。
英霊は怪物のことを誰もヴラドとかランサーって呼ばないところが良いよね。
ユグドミレニア一族のマスター全員集合。
フィオレ姉さんが頑張ってますが彼女は魔術師としての潜在能力ならダーニックをも上回るとか。
ゴルドさんもロシェもカウレスだって無能というわけではない。一族はまだ負けていない。
もう一人のマスターの姿が見えない?うーん、一体どこに行ったんでしょうネ。
六騎の連携によって追い詰められた吸血鬼。
小説ではここまでカルナさん直接的な活躍の描写がなかったけどカッコイイですね。
アキレウスが爪を避けたり神速で動くシーンなども良かった。
だがいざトドメという段階で赤のサーヴァントたちに異常が発生。
大聖杯に到達させるわけにはいけない吸血鬼を包囲網から逃がしてしまうのであった。
契約状態にあったマスターとの繋がりが失われて赤のサーヴァントたちに異常発生。
何があったのか?見ての通り、平和的に令呪を譲ってもらったわけである。
大聖杯を手にしたシロウはついに大きく動き出すことになる。
この魂に憐れみを(キリエ・エレイソン)
洗礼詠唱の映像化がHFより先になりました。
あれほどの怪物も相性の悪さと聖人の信仰の前に沈むことになる。
最後は何者でもなくなった怪物はあっさりと退場してしまうことになります。
終わってみるとダーニックもヴラドも運に恵まれず、相手も悪かった。
例えばジークフリートが健在ならば二人でカルナを倒すチャンスもあった。
星の巡りが良ければ主従関係を維持したまま聖杯を手にしたかもしれない二人。
お疲れ様ヴラド三世、さらばダーニック。
そしてついにシロウ・コトミネの衝撃的な正体が明らかになる。奴の名は…
天草四郎時貞
シロウはシロウでも士郎じゃなくてそっちの四朗かよ!(小説を追いかけていた当時の叫び)
そう、ナゾノクサ衝撃の正体であるわけで知ってたとか言ってはいけない。
ルーラーとは聖杯戦争を利用して世界に仇なすものを止める役割がある。
吸血鬼による世界の危機は去ったが、ジャンヌは新たな野望と対峙する。
天草四郎時貞の人類救済の夢を前にして新たな戦いが始まるのだ。
というわけで第12話はまさしく「聖人の凱旋」でした。
今回は特に時間の流れが早く感じてあっという間でした。
前半戦が終了してここからは後半戦の開幕。
物語も戦闘シーンも激しく動くこと間違いなしなのでこれから先も目が離せません。
※ 追記
ちびちゅきでは合体がクセになったダーニックを見ることができます
やっと更新かぁ。待っていましたぜ。