TVアニメ『Fate/Apocrypha』第16話感想 大聖杯の問題とジークの変化で揺れるユグドミレニア陣営を本格的に動き出したジャック・ザ・リッパーが襲う
開幕スプラッタホラー。いきなり叫び声とか穏やかではない。
ハートキャッチ尋問で情報をキャプターのジャックちゃん。
黒と赤のどちらにも与してないとはいえ彼女は聖杯を求めるサーヴァント。
勝つためには何でもするし、そして慎重であるのが彼女。
これも敵と戦う上で必要な行為なのだ。
暗殺者である彼女は敵の本拠地に正面から殴り込んだりはしないのだ。
レティシアとジャンヌの会話シーン。
明確に意識のあるレティシアが出てきたのはルーラー召喚シーン以来ですね。
喋り方ひとつでレティシアとジャンヌの演じ分け細かくできてるの流石の一言。
ジャンヌは末路を知った上で見返りがなくとも希望があると知っていた。
主にこの身を委ねたのだから誰も何も恨むことをしなかったと。
そんなジャンヌが今はわからないことや迷うことばかり。
それもジークという一人の少年が要因の一つとなっているという話。
そんなジークに現れた異変。
それは徐々にジークフリートへと成っていく肉体の黒ずんだ変調であった。
明らかにやばいのに当の本人が「確かにこの奇跡は有償のものだったようだ」って軽い。
そりゃアストルフォもジャンヌも心配性になるよねという話。
ちなみにこのケイローン先生の診察の前にあるシーンは小説だとけっこう違う。
ジークとアストルフォが一緒のベッドで寝ていてそれをジャンヌが見咎めるとこから始まります。
アストルフォはそれに対してジャンヌもジークと一緒に寝たことを引き合いに出す。
それを見たケイローンがおや修羅場ですかと珍しい顔で言うというそんな場面でした。
言うまでもなくジークとジャンヌが同じベッドで寝るシーンはカットされている。
故にこのシーンもカットされると思っていたのだ。詳しくは小説を読むべし。
ジークの問題、大聖杯の問題、そして今回直面するのはジャックザリッパーの問題。
本来ならユグドミレニアの味方であったであろうアサシンのサーヴァント。
それが今ではちょっとした情報抹消スキルと宝具で戦場をかき回す第三勢力である。
既に視聴者もジャックちゃんは侮れぬサーヴァントであることを知っている。
団体戦なんだから相良さんは大人しくハサンの誰かを呼んでおけば良かった可能性もあるのだ。
ちなみにこの件で獅子劫さんを頼らないのは時計塔との組織間の事情があるからです。
ジャックちゃんの情報がほぼゼロの状態になってしまう問題。
これぞ恐るべきスキル「情報抹消」(Bランク)である。
ジャックちゃんの足跡をカウレスが中心となったチームで追いかける。
やられた魔術師の中にはマスター候補も居たのだ。
つまりそれだけジャックちゃんには美味しいゴハンということになる。
だが今回のことはそれだけではないと推理して真相に見事たどり着いた。
それもカウレスくんの頑張りがあったからなのだ。
彼は別に死体とか平気なわけではなく、むしろ苦手。
今回の現場に来た時も洗面所で朝食リバースしてしまったのさ。
彼はしばらく肉は食わねえと誓ったのであった。
ちなみにこのシーンで登場するはずだったアルツィアちゃん。
魔術に長けているので今回の案件に同行という流れでしたが残念ながらアニメで活躍ならず。
会話とか探索シーンがけっこう省略されているから仕方ないですよね。
ちなみにフィオレが死亡者の整理してたのも今回の件に繋がってます。詳しくは小説で!
フイオレお姉ちゃん可愛い
時代を感じるガラケーと使い方わからなくて困る姿可愛い。
とか言ってる場合ではない。お姉ちゃんピンチである。
ジャックちゃんが情報を引き出した相手は召喚魔術師のアヴィ・ディケイル。
ミレニア城塞の警備を行う低級悪霊のメンテナンス技師でもある。
彼からまんまと警備の解除コードを手に入れたジャックちゃんによるホラーアニメが幕を開ける。
ここゴルドさんの対応が早いの見ててなんだか嬉しくなりました。
ちなみに小説ではジークの活動の手助けになるようにアラクネの布を貸してあげたりする。
(ケイローンの触媒を探す時に見つけたという一品)
フィオレお姉ちゃんが自室に戻ろうとするシーンは完璧にホラーでした。
実力あるけど実戦経験もあまりないし荒事は苦手なお姉ちゃん。
必死になって頑張る姿は応援したくなるのだ。
後でジークくんもサーヴァントと相対してよく無事だったなと思うほどの健闘。
小説で追いかけてた時はカウレスかフィオレのどっちか死ぬのではないかと心配したものですよ。
そしてフィオレのピンチを救ったのはジークくんでした。
ホムンクルスの仲間をやられて頭にきた彼の憤怒の一撃がジャックちゃんを切る。
この不意打ちが成功したのはジャックちゃんが警戒してたのはサーヴァントだけだから。
こんなイレギュラーが居るだなんてジャックちゃんが手に入る範囲の情報にはないからネ。
ケイローンも戻ってきてジャックちゃんは失敗を悟り撤退に。
またも小説の話をしますがここは原作とは流れが違います。
先に駆けつけたのはケイローンで撤退を決めたジャックをジークが切るのが原作の流れ。
これはケイローンのとった行動がアニメだと説明しにくいからだと思います。
後はジャックちゃんとジークの因縁を深めるためでしょうか。
事実、ジークくんはジャックちゃんの討伐に燃えていた。
情報抹消スキルでも消せないものがある。それは彼女が危険だということだ。
仲間を手にかけた存在が許せないジークはこれよりジャックちゃんと戦うことになる。
アニメの尺のこともあるので省略されているシーンもありますが
ジークくん関連はしっかりと描写して主人公として前面に出してきますね。
主人公らしい悩みや葛藤も抱える事になるこれからの描写にも期待です。
リゼロで鍛えた小林君の絶叫演技良かったです