TVアニメ『Fate/Apocrypha』第19話感想 指し示された運命を前にそれぞれ覚悟を決めたり悩み続けたりして穏やかな日差しと共に訪れる最後の戦い
決戦前のユグドミレニア陣営の作戦会議。
空中庭園対策についてざっくりとした内容になってますが小説では詳しく何手か解説されてます。
それらを全て有効打にするために必要なのがアストルフォの宝具。名前はまだ思い出せない。
アストルフォの真名が思い出せない本はあらゆる魔術を打破する手段が書いてある魔道書。
ただ所有しているだけで自動的にAランク以下の魔術をキャンセルすることが可能。
ただし固有結界かそれに極めて近い大魔術の打破には真名を思い出しこの書を読み解く必要があるのだ。
今回の決戦において非常に重要な役割を持つことになります。
なんですがアストルフォったらあっけらかんとしおって!
フォルヴェッジ姉弟の将来への道。
ユグドミレニアが反乱していることについても触れてますが
時計塔のシーンがバッサリカットされているのでアニメだと忘れそうになるのだ。
カウレスはもう覚悟が固まっているので当主の座も含めて背負う気なのである。
対して今まで魔術師であり続けなければならなかったフィオレはその糸が切れる。
こうしてこの姉弟はお互いが納得の上で未来を選択することになる。
こうしてアニメで見るとフィオレは余計に魔術師向きでないと実感。そして可愛い。
ちなみに大聖杯がルーマニアの外にあると何が問題なのか?
これは単純な話、領土を離れるということが所有権も離れるということです。
仮にその状態でユグドミレニアが聖杯大戦に勝利しても大聖杯の所有権は誰のものでもない。
つまり時計塔がそんなチャンスを逃すわけがないという話です。
だから魔術師であるのなら何が何でもどんな手を使っても領土内で決着をつけたい。
でも、そうでないのなら赤の陣営の野望を阻止するために確立の高い方法を取る。
これはそういうお話。
ジャンヌ、ついにアストルフォの性別を知る
ルーラーならサーヴァントのステータスで性別を確認できるだろうですって?
こんなステータスしてたら性別もわからない
フィオレが手放すことを決めた魔術師としての道が刻印と共にカウレスに継承されるシーン。
才能が劣る者への刻印継承は失うものが多い。
フォルヴェッジ姉弟のやったことは魔術の世界では犯罪に等しい行為だとか。
ちなみにカウレスに移植したことでフォルヴェッジ一族が培ってきた結晶は半分ほど割れました。
これだけでも両親や祖先にとっては裏切りでは済まない行為。
しかしカウレスは一番大事なものを引き継ぐことができた。
それは姉が捨てきれなかった魔術師にとっては余分な思い出。
犬のリードを受け取ることができるのは、あの場に居たカウレスだからこそ。
俺がフォルヴェッジ、俺がユグドミレニアだ。
たとえ平凡な魔術師であろうともカウレスは命も誇りも魔術も受け継いだのだ。
大したことないなんて言っているがそんなことないのは見ればわかる。
弟として男としての意地があるんですよねカウレスにも。
フィオレが弟を自慢してカウレスは照れる。フォルヴェッジ姉弟いいよね。
人間というものに向き合うジークくんは色んな人の意見を聞く。
なんというかジークは極端で強烈な例ばかりを見せられてかわいなのだ。
そういう意味ではモードレッドも人間をよく知ってはいるのだろう。
王になりたいと愚直に父上に憧れるだけだったモードレッド。
アストルフォにどんな王になりたいのかと問われたことでその先にあるものをようやく見据えるようになる。
ところで小説のイラストだとこの料理とても美味しそうでした。
レティシアとジャンヌの違い。
今まではアニメだと初期はよくわからなかった二人の差異でした。
ここに来て別の存在であることが見た目にも周りの対応的にもわかりやすくなった。
レティシアだとか弱い雰囲気が全開で可愛い。
でも言うべきことはしっかり言う姿はさすが聖女の依代となった少女の強さが光る。
ケイローンの誓いに照れるフィオレが可愛すぎる
「私はただあなたに嫌われるのが怖かっただけ」のセリフで思い出しましたが
ケイローンとフィオレのシーンもカットされているところがありますね。
省略されたフィオレのシーンはどこも可愛いので是非とも小説でどうぞ。
決戦を前にして覚悟を決める者も居れば
自分の中にある感情がわからずに戸惑う者も居る。
ジャンヌは一人で自問自答するけどモードレッドにはマスターが居る。
相変わらずコミュニケーションが最高すぎるこの主従。
対してバッドコミュニケーションだったのがアキレウス。
アタランテにうまい言葉をかけることができなかった。
あの地獄を見たアタランテには何を言っても仕方ないとは思うのだ。
運命を変えるなら斥候に出たのがアキレウスだったらくらいからやり直さねば。
赤のマスターを見てそういえばカルナさんとセミラミス様のシーンは無かったですねと。
あそこはカルナさんにきっぱりセミラミス様が天草のこと好きだと言われるシーン。
自分が天草を裏切ったらあいつは怒るかなー、泣くかなー、…いや違うな。
あやつは悲しみとか露わにしないな…マスターは笑うんだろうな…。
とか自分が裏切った場合のシミュレートする天草四郎時貞ガチ勢のセミラミス様が好きです。
夜が明けてついに最後の戦いが始まる。というところで次回に続く。
というわけで少し駆け足でしたけど決戦前夜でした。
ここまで来るとアポクリファのアニメもアニメ化されなかった部分も増えてきているので
気になる人は小説を読みましょう。
イスカンダル召喚の触媒を滅茶苦茶大切にしているエルメロイⅡ世も見れるよ。
ムニエルがアップを始めました