『Fate/Apocrypha』完結記念インタビュー&描き下ろし小説感想 ゴルドさん1巻で死ぬ予定だった等のキャラクター制作秘話!短編は母親の慈愛に満ちた怪物その名は玲霞
本日発売の「TYPE-MOONエース」、東出は割とぶっちゃけたインタビューの他、ジャックと玲霞の短編を書き下ろさせて頂きました。そしてインタビューでも発表されておりますが、夏を目指して「Fate/Apocrypha material」制作中でございます。よろしくお願いします!
— 東出祐一郎 (@Higashide_Yu) 2015, 7月 1
完結記念ということで作者の東出祐一郎さんがインタビューで色々と語ってくださいました。
例えば巻数が増えて予定よりもストーリーが膨らんだのは皆さんご存知のとおりですね。
実はまだ加筆とか書き直したいところなどが多くあるそうです。
セミラミスの空中庭園などは設定が沢山あり、2巻など今書き直せるなら5巻以上の厚さになるとか。
空中庭園のデザインも公開されてました。
うむ、用意するのは並大抵じゃない宝具だけど、こんなのどうしろっていう威圧感がスゴイ。
PFALZさんのこういう神話の異形をFateに落とし込むのホント上手いですよね。
当初の予定なども触れられていまして、そこで明らかになるキャラクター制作秘話。
ファンの皆さんが危惧してたようにアタランテがアサシンにやられちゃう展開はあったそうです。
彼女が子供好きであるという性質を無視できずにああいう形になったのだとか。
結果的に子供のために全てをかけて戦うアタランテ像が強まったと思うので管理人もあれは良かったと思います。
そしてゴルドさん。彼はなんと1巻の時点で退場の予定もあったそうです。
>東出さん:彼は1巻で黒のセイバーに殴られたとき、死んじゃう予定だったんですよ。
>実際、そのシーンを一度書いたんですけど……ゴルドがかわいそうだったという以上に、
>セイバーが酷過ぎるなと(笑)
さすがにそれはひどいですねw
ゴルドさんが亡くなったらホムンクルスの面倒はだれが見るんですか!
ゴルドさんがあんな味のあるおっちゃんになるとかジークフリートも思わなかったであろう。
予定ではセミラミスがラスボスというのもあったとか。
ただ、もう前情報で知られているキャラだけにインパクトにかけるなーということで天草四郎の登場。
ジャンヌの対比やらシロウという名前を利用したギミックなどは読者もご存知のとおりですね。
近衛乙嗣さんによればエミヤのイメージに言峰スパイスを少々加えて出来上がったデザイン。
セミラミスと並んだ時に地味すぎないように腐心したとか。
お似合いのおしどり夫婦が誕生してくれたのにはホントに感謝したいところです。
完全に書き方が悪かったですね。申し訳ない
>思い切って聞いてしまいます。どうして彼の肌は褐色なんですか?
>東出さん:元々は黒髪に白い肌でした。
>一応、中東で赤のアサシンを召喚する触媒を探していたときに、ああなったのだろうと考えています。
>――なるほど。次の聖杯戦争に備えて、長い年月をかけて万全の準備をしたということでしたからね。
>東出さん:打ち合わせのときに、いっそのことアーチャーに似せようかと
>自分が言った記憶があるんですが、それを反映して近衛さんが
>「こいつぁ色々な意味で問題児になりそうだ……!」
>という絶妙なデザインを上げてくれたので、迷わずOKを出しました。
アキレウスは伝承からして真面目に拾うと宝具の数がとんでもないことになるという話もありました。
そこでバランスを取って最初は宝具3つの予定だった。
しかし奈須きのこ先生に意見を聞いたら彼ぐらいなら5個ぐらい持たせとけという話に。
作中に出せなかった宝具には黄金聖衣みたいな鎧もあるのだとか。
ギリシャの代表的な英雄なだけあり やっぱアキレウスさん強すぎでござる。
没になった宝具といえば天草四郎さんが旗を使用するアイディアもあったとか。
「世界三大聖旗」に天草四郎の旗があったから出てきたアイディアなのですが出典が不明。
そこでカトリック中央協議会にメールまで送って問い合せたけど
そちらでは認定してないというお返事をもらって没ということになりました。
旗振り対決するジャンヌと天草四郎はちょっと見てみたかったw
最後にはこれからのアポクリファという話になり
「Fate/Apocrypha material」で一応は一区切りということになるそうです。
次はコミカライズとかアニメ化とかで再始動ですねわかります。
マテリアルに関してはかなりのボリュームになっていて
本編中で使わなかった小ネタはだいたい見せられるという話でワクワクしてます。
赤のマスターの素性も見られるっぽくて楽しみですね。
東出祐一郎さんはグランドオーダーでも数十人規模の新サーヴァントの設定も担当しているので
まだまだFateシリーズでのご活躍を応援しております。
書き下ろし小説の内容は一言でいうと、うわ玲霞さんつよい
時期的にはジャックと玲霞がルーマニアにやってくる前のお話ですね。
相良豹馬さんを自分の命を懸けることは出来ても他人の命を背負って生きることができないと評し
命のやり取りをするなら誠実でないといけないという玲霞さんはとても娼婦に見えない。
事実、豹馬さんも自分はとんでもないジョーカーを掴んでしまった
六導玲霞という怪物をこの世界に解き放ってしまったと奇妙な充実感を得て死んでいったのである。
玲霞さんもスゴイけど豹馬さんも最期の思考に至るまでの流れもなんか好きです。
ジャックちゃんのためなら死ぬことになろうともかまわないと腹を決める玲霞さんはマジおかあさん。
その後も玲霞さん無双。語学堪能な上に駆け引きも上手い。
一番すごかったのは魔術師にタイマンで勝っちゃったことですね。
色々あってダーニック直属で動く暗殺者とやり合うんですが、見事に背後から騙し討ち。
豹馬さんの言うとおり、彼女はもう一般人ではない。恐るべきマスターである。
玲霞さんはジャックちゃんと一番相性の良いマスターだなって思いがより一層強くなる短編でした。
ジャックちゃん可愛い!
ジャックちゃん可愛い!